リーダーよりも「裏リーダー」が有利? 内定者が語るグループディスカッションのコツ

リーダーよりも「裏リーダー」が有利? 内定者が語るグループディスカッションのコツ

2019/04/19

就活の悩み・疑問

リーダーよりも「裏リーダー」が有利? 内定者が語るグループディスカッションのコツ

たくさんのマニュアル本はあるものの、いまいち正攻法が掴みづらい就活でのグループディスカッション(GD)。個人面接や集団面接ならある程度質問を想定することができますが、GDはお題や議論の進め方をあらかじめ準備しておくことができないので、就活生にとっても不安のタネです。そこで、内定した学生に「これで私は通過していた!」という、GDのコツを聞いてみました。

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内定者が伝授! グループディスカッションのコツ

■先手必勝
・早めに一度発言しておく(女性/団体・公益法人・官公庁内定)
・先手必勝。とにかく、最初に意見を言う(女性/情報・IT内定) 


■ここぞのところで刺す!
・聞き役に徹し、ここだ!というときだけ発言する。さらに、できるだけ核心をつくような、印象的な発言を心がける(女性/情報・IT内定)
・リーダーや役職についていなくとも、その議論の流れを作るような的確な発言を、大きな声で1回だけすれば勝てる(女性/小売店内定)

■実は「裏リーダー」が人気
・ノウハウ本に書いてあるような、「司会進行役を買って出る」や「リーダーシップや積極性を示す」ということを意識しすぎず、むしろ話し合いの進行具合を冷静に捉えて、内容をまとめ直したりチームに進言したりするようにしていた(女性/団体・公益法人・官公庁内定)
・リーダーはやらず、影のリーダーになる。話していない人に積極的に振ったり、今までの内容をとりあえずまとめて共通理解ができているかを確認する(女性/通信内定)
・司会者にならないで裏司会者になる! 人の話に相槌を打ちながら聞き、自分もしっかり発言する。発言できていない人にも意見を求める(女性/機械・精密機器内定)

■発言は印象的に
・周りの意見に同調するだけでなく、反対の意見を言う。話のとっかかりをつくる(男性/電機内定)
・「○○という人が多いけど」「さっき○○って言っていた人がいると思うんですけど」ではなく、きちんと名前を言うようにしていた。実践している人は少なかったので、社交的な印象を与えられたのではないかと思う(女性/機械・精密機器内定)
・インパクトのある実例を入れるようにした(男性/情報・IT内定)
・指定されない限り、意見は最後の方に言う。自分の意見と周りの意見を比較したり、分析したりして発言ができるから(女性/金融・証券内定)

■自分の考えをうまくまとめる
・多くの案をかかえておいて、発言するときに周りの発言にあわせて流れに沿うものをチョイスしていた(男性/自動車関連内定)
・紙に書いて頭の中を整理する(女性/ホテル・旅行・アミューズメント内定)

■始まる前から始まっている
・始まる前にグループの中心になっておく(男性/不動産内定)
・ちょっと早めに会場に行って同じグループの人と仲良くなっておく(女性/情報・IT内定)
・始まる前から主導権を握るようにする(男性/運輸・倉庫内定)

■発表役を買って出る
・最後にグループで導き出した結論の発表を率先して行った(男性/金属・鉄鋼・化学内定)
・発表者の役割は、司会やタイムキーパー、書記と比べて人気がないけど、話し合いで意見が言えなくても発言できる役割なので、よく引き受けていた(女性/金融・証券内定)

■聞き役に徹する
・徹底的に聞き手にまわる。営業志望の会社のGDではそれを心がけていた(男性/機械・精密機器内定)
・リーダーなどには向いていないので、周囲の話を聞き、冷静に意見を述べた(男性/情報・IT内定)
・人の話をきちんと聞くこと。あまりグイグイ喋らないことを心がけた。GDは「人とどう接しているか」が一番重要だと考え、一人よがりにならないように気をつけた(女性/印刷・紙パルプ内定)

■人の意見を利用する
・人の言ったことを「~ですよね?」と確認することで、まとめ役をこなしているように見せた(女性/機械・精密機器内定)
・自分の意見が思いつかなかったら、いいと思う意見に乗っかって、それを深める(女性/金属・鉄鋼・化学内定)
・話をしている人の意見に対して同調する。それを表すために、頷きまくる。さらにその人の意見にプラスアルファで乗せる感じで自分の意見を加えると好印象だった(男性/機械・精密機器内定)
・最初は普通に意見を言う平凡な学生を装いつつ、皆の意見を頭の中に集約し、さらに良い意見やアイデアを言ってまとめていく(女性/金融・証券内定)

■ほかの人の意見を頭ごなしに否定しない
・絶対に他の人を否定しない。どうしてもおかしいと思ったことは、「○○さんの意見は○○という面で優れていますが、○○と考える人もいるかもしれません。そのようなことに関して何かお考えがあったらお聞かせ願えますか」と質問の形で発言する(女性/団体・公益法人・官公庁内定)
・相手の話は決して否定しない。ただ、それでも自分の意見を通したい場合は、相手の意見を肯定した上で自分の意見を話した(男性/食品・飲料内定)

■議論の流れを作る
・沈黙になってしまったら、話をひとつ前に戻す! とりあえず何か喋る!(女性/金属・鉄鋼・化学内定)
・とにかく全体の流れを見て、あまり発言できていない人には質問したりして全体的に議論が盛り上がるようにした。際立って目立つことは苦手なので、全体のサポートをするように気をつけていた(女性/団体・公益法人・官公庁内定)
・はじめの5分間はあまり発言せず、メンバーのタイプを観察したり、議論の進む方向を見定めていた。行き詰まり始めたころに、自分の意見を言ったり、リードを始めるとすごくできる人みたいに見えるので、いつもうまくいっていた(女性/マスコミ・広告内定)

■最後にまとめる
・「結論のまとめ役」をすること。司会もしないし、無理に意見も主張しない。でも最後にまとめればリーダーシップも理解度もアピールできる。時間配分や発表者を決めるのも司会に任せていい。ただ、「みんなで出した結論を、一言で言えるくらいまとめてみよう」と言える人はそういない(女性/マスコミ・広告内定)

内定者の経験に基づいた意見なのでその戦略はさまざまでしたが、一番目立ったのは「裏リーダーになる」という意見。積極的に何らかの役割に立候補する学生は多いですが、細かい進行などはそちらに任せて二番手に徹し、議論を操るポジションをキープするのが効果的だったとのことです。また発言が苦手という人も、人の意見をしっかり聞くことに集中し、その上で自分の意見をしっかり述べるなど、自分にできる範囲で面接官に印象付けるように心がけていました。GD攻略法はたくさんありますが、自分をしっかりアピールできるかどうかが大切です。就活生のみなさんも先輩の意見を参考に、あなたに合うスタイルを見つけてくださいね。

文●うすこ

調査期間:2013年12月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:内定者男女282件(インターネットログイン式アンケート)

就活のグループワークに適切な服装とは?

就活中の活動については特に指定がなければスーツで行くのが無難です。もし数日に渡るインターンシップのワーク等で普段着参加可能という場合も、できればスーツでいきましょう。遠征での就活の場合、荷物を減らすことにもつながるので、スーツはやはり便利です。

また、連日就活をしているのでスーツがヨレヨレになったり、シワが目立ったり、テカリが出てきてしまうこともあります。そのため、2着持っておいて交互にクリーニングに出すようにし、常にきれいな状態を保てるようにするとよいでしょう。

就活時期は暑い時期に差し掛かることもあります。ウォッシャブルスーツを用意しておくのもおすすめです。

就活のグループワークで知っておきたいマナー

就活のグループワークで知っておきたいマナーをご紹介します。グループワークでは学生同士ということもあり、ついカジュアルな接し方をしてしまいがち。しかし、ビジネスシーンを想定しているのがグループワークですので、少し年の離れた先輩と話すような敬語を使うようにしましょう。

傾聴する

まずは傾聴することが重要です。傾聴というのは、相手の意見を最後まで口を挟まずに聞くこと。あるいは共感することを含んで傾聴と表現する場合もあります。反対意見を伝えたい場合は、話の途中で遮ってしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。

しかし、議論で勝つことが目的ではなく、グループワークの目的はあくまでグループで協力して活動できる人かどうか見ることにあります。そのためには傾聴することが欠かせないと覚えておきましょう。

敬意を持って接する

自分とは合わない意見、あるいは少々的外れに思えるような意見だと仮に感じたとしても、常に敬意を持って接するのがマナーです。もし脱線してしまうような意見が出たとしても、「確かにそういう側面もあるかもしれませんよね」と受け止めたあとで、「こんな意見が出ましたが、◯◯さんは◯◯についてどう考えていますか?」と否定せず、でも議論を本筋に戻して他の人に振るような発言をしてあげると、対立せずスムーズに意見交換ができます。

業界、企業研究をしておく

これは言わずもがなですが、必ず業界と企業の研究はしておきましょう。グループワークで、その企業の事業に関する課題解決を行うアイデアを形にするなどのテーマが出てくる場合もあります。

業界・企業研究ができていれば、ほかのグループより一歩リードできるでしょう。業界・企業研究ができているかどうかは、今後の選考にも関わる部分。必ず準備を行っておくようにしてください。

上記3つのマナーが守れていないとグループの他の就活生へ負担をかけてしまうだけでなく、時間内に目指すゴールまで到達できないなどがあるため、最低限のマナーとして押さえておく必要があります。

就活グループワークの注意点

就活でグループワークを行う際、注意点としては下記3点があります。

対学生、長時間で態度にギャップが出る

面接では面接官に相対しているため、緊張感のある対応ができますが、長時間であることと相手が自分と同じ学生であるため、気を抜いてタメ口になってしまう、言葉遣いが少々乱暴になってしまうなどがないよう、注意しましょう。

進めていくうちに消極的になる

グループにいる他の学生の優秀さに気圧される、あるいは集中力がなくなってきた場合など、急に消極的になる人もいます。あまり態度にムラがあると、仕事にもムラが出るタイプと見なされる場合もありますので注意しましょう。

悪い印象につながらないように集中力を保ち、極端に発言の量が減ることのないようにしてください。

否定的な意見ばかり言う

グループワークは、グループ内の皆と協力して積み上げていくものです。仮に同意できないような意見が出てきたとしても、否定的な意見を言ってグループの協力的なムードを壊さないようにしましょう。

「反対意見を言わないように」ということではありません。きちんと受け止めた後にこのように伝えるのがおすすめです。「なるほど。◯◯ということですね。(要約あるいはオウム返しで理解していることを伝える)私は◯◯の観点から◯◯と思っているんですが、それについてはどう思われますか?」などのように、否定せず、受け止めて自分の意見を伝えるようにするとよいでしょう。

相手に聞いていることで、相手も「ここについては納得できる。ここについてはこちらの意見の方がよいのではないか。なぜなら~」と建設的な意見を交わす姿勢になってくれるはずです。時間にも限りがありますので、意識しながらチーム内の意見をまとめていくようにしましょう。

注意点に挙げたような態度ばかりの場合は、見ている担当者からの評価が下がるだけでなく、グループ内の学生ともよい関係性を築けない可能性があります。結果グループワークの評価が下がるため注意しましょう。

まとめ

就活で必ず経験するグループワークを通過するには、ポイントを押さえた対策が欠かせません。ご紹介した服装・マナー・注意点をよく理解し、普段のコミュニケーションにも取り入れてみると、グループワークのときだけ張り切ってコミュニケーションを取る必要なく、ナチュラルに接することができるはずです。参考にして、対策してみてください。

・高下 真美(たかした・まみ)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て退職。現在は企業の採用HPインタビュー・執筆、就職・転職ノウハウ記事を執筆するフリーライターとして活動中。

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