「人間は見た目が全てではない」というものの、就職活動において第一印象はかなり重要視されます。そのため身だしなみに気を配る人も多いと思いますが、自分が気付いていないところで「だらしない」と思われてしまっていることも……。社会人から見てどんな身だしなみがNG判定されるのでしょうか。
今回お話を伺うのは、社会人歴9年目のKさん(30歳/女性・法律系コンサル会社勤務)。NGだと思う就活生の身だしなみについて聞いてみました。
「アクセサリーを付けると、カジュアル感が出てしまいます。ブレスレット、指輪、ネックレスなど、どれだけ思い入れがあるアクセサリーでも、就職活動時は外しましょう。ただし、時計だけは例外。時計であれば高価なものを付けていても『プレゼントかな』と思う程度なので大丈夫です」
開襟タイプのシャツを着ると首元がさみしくなってしまうことから、ネックレスをつけたくなる気持ちもわかりますが、「派手」や「協調性がなさそう」なんて思われてしまう可能性も。
■シャツは無地で
「シャツは無地がベストです。ストライプなどの柄物を着る人もいますが、個性的になってしまうので悪目立ちしてしまいます。ただし、アパレル業界はその人のファッションセンスを見ることも選考内容のひとつになることも多いので、スーツ着用そのものがNGの場合もありますし、スーツでの面接であっても、ちょっとしたワンポイントオシャレは好まれる傾向があります。その場合でも、明るすぎる色や奇抜すぎる服装は厳禁。あくまで『仕事の場』ということを忘れないようにしましょう」
業界によってもNGポイントは分かれるところ。自分が就活する業界がどんな雰囲気なのか、事前調査も必要です。
「ラインストーンやラメが付いたスカルプチュアなど、ネイルの装飾はどんなものでも基本NGです。透明や薄いピンクなら気にしない人事の人もいますが、何も塗らず、短く清潔に切りそろえられた爪が一番好印象です」
指先が彩られていると気分が上がるものですが、就活中は封印ですね。
「髪が長い人はきちんとまとめ、結ぶ必要がない人もヘアワックスやジェルなどをつけてボサボサ感をなくしましょう。スーツはサイズが合っているものを着用し、出かける際はスーツや靴が汚れていないかもチェックします。また、ストッキングが伝線したときのために替えを持ち歩くなど、とにかく清潔感を最優先させてください。清潔感に気を配るだけで、印象は変わります」
清潔感に欠ける服装で就活をすると、「一緒に働きたくないな」と思われる可能性も。職場にいてほしいと思ってもらえる服装を心がけたいですね。
■ひと言アドバイス
「人事の中には、ペンケースや携帯など、意外と小物を注目している人もいます。小物からその人の人となりが現れることもあるので、『汚れていないか』や『派手すぎないか』などをチェックしてみてください」
就活生はみんな似たような格好になりがちなので、個性を出したい人は小物で個性を出すという手も。ただし、派手でないセンスの良いものに限られそうです。
ESも面接も完璧なはずなのに、なぜ就活がうまくいかないんだろうと思っている方、自分の身だしなみが乱れていないか、改めて確認してみてください。物事はときに形から入ることも重要です。身だしなみを整えれば、就活においても他の面においても印象が良くなるはずですよ。
文●姫野ケイ+プレスラボ