間違えると危険! 「診断テスト」どこまで信じる? 【企業サイドから見る「自己分析」2】

間違えると危険! 「診断テスト」どこまで信じる? 【企業サイドから見る「自己分析」2】

2015/03/29

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■「就職ガイダンス」「適性診断テスト」は受けておくべし!

僕は大学生の時、大学そのものに興味がなくなり、友達もなく、といった感じだったので、学校で開催されたであろう「就職ガイダンス」にも参加しなかったし、「適性診断テスト」もやったことがありません。S大学院時代は理系だったこともあり、教授推薦の企業を中心に回ったため、一般的な就活の流れを体験してはいません。だから「自己分析」という言葉に、必要以上に踊らされることなく、就活を行いました。 それが良かったのか悪かったのかは別として、少なくとも大手と言われる部類の飲料メーカーから内定はもらいました。だから、そんなに難しく考える必要もないのかなって思うんですよね。もっとも、他は全部落ちまくったけど(笑)。

そんな僕ですが、今現在、就活相談に乗る学生には、大学で開催される就職関連の講義やセミナーにはできるだけ参加しよう、と伝えています。この手の講義は学校によってカラーが異なってきますが、就活に取り組むキッカケとしては、どんな講義も有意義だと考えています。中でも一番有意義なのは「いよいよ自分も就活がスタートするんだ!」という気持ちが芽生えることです。これは結構大きい。特に、僕にはそういう気持ちが芽生えた時期が就活中なかったので、余計にそう思います。

さて、そんな講義の中で必ずと言っていいほど語られるのが「自己分析」。現実的な内容で理屈が語られるので「就活ってやっぱり難しいんだ……」と後ろ向きになってしまいがちなポイントですが、方法論を学ぶという意味では勉強になるはず。最初は理解が追いつかず、気持ちばかり焦るかもしれないけれど、それはそれで構わない。就活を進めていくうちに、次第にイメージできてくることもありますからね。

適性試験も非常に有意義だと思います。心理テストのような、項目ごとに並んだ質問を解いていくスタイルが多いようです。あまり考えこまず「はい」か「いいえ」に○していくものが一般的かもしれません。この適性試験が簡単な割りにけっこう自分の適性を示してくれたりします。適性試験を受けるだけでも、学校の講義に出る価値があると思いますよ。

まあとにかく、学校で行われる「適性試験」が、「自己分析」を始める最初のキッカケになる就活生も多いのではないでしょうか。ここで出た結果は、性格診断のように長所や短所を文章で示してくれたり、マッチすると思われる業界や適性職種が書いてあることもあります。この結果を基に、自分の「強み」とか「弱み」とか「自己PR」を考えていく学生も多いのです……たぶん。

しかし、「適性試験」の結果だけを鵜呑みにすることには、大きな問題があると思います。「就活」という本来は楽しいはずのイベントに、多くの学生が惑わされ、悩み、考え込んでしまうのは、恐らくこの問題のせいだとも思うのです。ハッキリいって進め方の順番が違うんです。順番が違うから、いつまでも答えが出ずに悩むのです。これについては、次回以降で述べていきますが、ここに問題点があることを覚えておいて下さい。

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