ここ数年、就活でも連絡手段として一般化しているメール。選考の結果や次の面接の連絡などもメールで行われることがありますし、OB・OG訪問の後や社会人から名刺をいただいたときにはメールでお礼をすることが多いです。なにかと使用頻度が高いメールですが、送る際に気をつけておきたいポイントを例文と共にご紹介します。
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(件名)
本日のOB訪問ありがとうございました ○○大学文学部○山○子
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(本文)
株式会社毎名美商事△△部
○○様
○○大学□□部毎日花子です。
本日はお忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
特に「(具体的な先輩の言葉やエピソードを入れる)」などのお話は大変参考になりました。また、○○様のような社会人になりたい、貴社で仕事をしたいという気持ちがより一層強まりました。さらに企業研究や自己分析など就活準備をすすめて参ります。
今後、またご相談させていただくこともあるかと思いますが、その際はご指導いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。
(署名)
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○○大学□□学部4年○山○子
maruko@0000.ne.jp
090-0000-0000
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Point
件名にすべてを凝縮
メールにおいて、件名はもっとも重要なポイントになります。件名だけで、「送り主」と「何の用事か」がわかるように書きましょう。迷惑メールと間違えられるようなあいまいな表現は避けて。また、返信するときは、タイトルをそのまま残しておきましょう。残した上で名前を追記するなどすると効果的です。
Point
頭語・結語、季節の挨拶は入れない
メールは「拝啓」「敬具」や、季節の挨拶は必要ありません。簡略化を目的としているメールなので、宛名を書いたらすぐに用件から始めるのがスマートです。
Point
署名を入れる
本文の最後には、大学名、名前、連絡先(電話番号・メールアドレス)を入れた署名を必ず入れます。相手が連絡をとりやすいよう配慮しましょう。
お礼状に限らず、企業や社会人へ送付するビジネスメールは、友人に送るのとは違います。送る前に誤字脱字や送信先に間違いがないか必ずよく確認してから送信しましょう。スマホから送信しても問題ありませんが、誤操作しないように注意しましょう。
監修者●上田晶美
上田晶美(うえだあけみ)
1994年ハナマルキャリアコンサルタントを設立し(現在は株式会社ハナマルキャリア総合研究所)以来、大学生の就職、社会人の転職に関する講演、執筆を手がける。年間約20の大学でその他の講演も含め200講演。就職関連の著書20冊。1983年早稲田大学教育学部卒業。近著に『ちょっと待ったその就活!』(技術評論社)、『働くための「話す・聞く」コミュニケーション力って何?』(ぺりかん社)