■まだ参入していない分野を切り開くための秘訣とは?
「例えば私の場合は『色彩集客』という分野で活躍しています。自分の得意分野である色彩からのマーケティングですね。病院勤務時代に医学書や看護書をがむしゃらに読んだからこそ、そこにたどり着くことができました。
まずは、与えられた環境で何かをとことん極めてみることが大切なのです。その上で、自分の得意分野を持つこと。私の場合はそれが色彩でした。そして、それに別のアカデミックな分野(経済、マーケティング)を組み合わせてみること。 さらに、『自分なら他のものと合わせてみるかも』とか『もう少し簡単にして覚えよう』とアレンジしてみることです。そこから独創的なアイデアが生まれてきます。就職活動も自分のできることをがむしゃらにやってみてください。そこから見えてくるものがあるはずです」
仕事のアイデアは、思いがけないところから生まれるもの。将来独立を考えているのに、『今の仕事は自分のしたい仕事じゃない』と、食わず嫌いをしていると、大事なアイデアを見逃してしまうかもしれません。仕事で得られるものすべてを吸収し、自分のキャリアへと繋げることが独立の第一歩です。
文●鈴木晴美
うえたさよりさんプロフィール
マーケティングプランナー、カラーアナリスト。株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役。大学卒業後、病院職員、外資系企業を経て現職へ。全国の企業、経済団体などで「科学的集客アプローチ」集客技術、スキルをセミナー、講演にて指導。著書に『たった1秒の「イメージ色」で行列店に変わる』(経済界刊)。