「まだ決まらないの?」。就活生にプレッシャーを与える親の言動

「まだ決まらないの?」。就活生にプレッシャーを与える親の言動

2014/12/02

就活の悩み・疑問

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就活が思うように捗らないと、落ち着かないのは本人ばかりではありません。近くで見ている親や家族も心配を募らせ、「就活は進んでる?」、「内定はまだなの?」といった言葉で、悪気はなくてもつい就活生にプレッシャーを与えてしまうことがあります。そんな言動に、就活生が苛立ち、傷付くのは当然のこと。家庭内でのストレスが就活に悪影響を及ぼし、ますます負のスパイラルに陥ってしまう恐れもあるのです。そこで今回は、「就活中、親のこんな言動にプレッシャーを感じた」という内定者の声をご紹介したいと思います。



Q.就活中、親の存在や発言をプレッシャーに感じることはありましたか?
はい 16.0%
いいえ 84.0%

ほとんどの人は親からのプレッシャーを感じることなく就活に打ち込めたようですが、16%の人が親からのプレッシャーを感じたと回答しました。では親のどのような言動が重荷となったのか、詳しく見ていきましょう。

【ストレート過ぎる問いかけ】
・「まだ決まらないのか?」と顔を合わせるたびに質問された(26歳/男性/小売店内定)
・「就活どうなの?」と聞かれて、うまくいっていると答えられなかったとき(21歳/男性/医薬品・化粧品内定)
・「なかなか決まらないね」など自分がいちばん痛感していることをわざわざ言葉にされた(22歳/女性/ホテル・旅行・アミューズメント内定)
・実家暮らしなので、企業から郵送されてくる通知を親が最初に受け取ってしまい、「この企業受けたの? どうだったの?」と聞かれることが辛かった(22歳/女性/金属・鉄鋼・化学内定)
・毎日次の日の予定を聞かれたこと。結果が出ていないときに「遊びに行く」と答えるのが辛かった(21歳/女性/医療・福祉内定)

【重い励ましの言葉】
・ただでさえ頑張っているのに「頑張れ」と言われると、まだ頑張りが足りないのかと思ってしまう。何気にリラックスできない言葉(23歳/男性/警備・メンテナンス内定)
・「あなたならできる」という言葉が無理だった(23歳/女性/不動産内定)

【就活へのダメ出し】
・マイペースに活動していたので「もっとガツガツ積極的に動きなさい」と言われた(24歳/女性/リサーチ会社内定)
・「ちゃんと説明会に行ってるの?」や「何回面接に行ってるの? そろそろ慣れたでしょ?」など、行った回数や慣れで内定がもらえると思われていた(22歳/男性/小売店内定)
・「ここの業界がいい」とか、「そこの業界がダメ」などと言われた(22歳/女性/金融・証券内定)

【就活への無理解】
・今の就活のシステムをよくわかっていない父親が、さかんに「内定はまだか」と言ってきた(22歳/女性/マスコミ・広告内定)
・就職ぐらいすぐできると思っている節があった(23歳/女性/機械・精密機器内定)

【親自身の事情】
・親が仕事を辞めたこと。今年就職先を決めるしかないと思った(22歳/女性/団体・公益法人・官公庁内定)
・父親が世間でかなり評価の高い企業に勤めており、それだけでもプレッシャーだった(22歳/男性/機械・精密機器内定)

【他人との比較】
・「〇〇さんちの娘さんは内定が決まったらしいよ」と、友人の子の就活状況を逐一報告してきたこと。自分なりのペースで計画してやっているので、それを乱されそうで嫌だった(24歳/女性/印刷・紙パルプ内定)
・「○○くんは資本金△△万円の大手企業に決まったらしいよ」と言って比べられたこと(24歳/女性/医薬品・化粧品内定)

親にはただ温かく見守ってもらいたいところですが、いくつになっても子どもの行く末を案じてしまうのもまた親心というもの。子どもの就活につい口を差し挟んでしまうのも、現状がわからない不安がそうさせているのでしょう。もし親からのプレッシャーを感じたときは、まずはそんな親心を大人として理解することが大切。そのうえで、あれこれ口を出されないためにも、たまには現在の活動状況について自分なりに話をしてみることも必要ではないでしょうか。「まだ内定は出ていないけど、自分のペースでやっているから安心して」と伝えるだけでも、親にとってはかなりの安心感を与えられるはずです。

文●高野愛
調査期間:2013年12月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:内定者男女300件(インターネットログイン式アンケート)

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