絵音 あと「ゲインロス効果」って重要じゃないですか？ まずは自分を下げておいて、次に上げる、みたいな。

夏目 ありますねー。あるチャラ男が好きな女の子に「絶対に浮気しない！」と言っていたんです。正直、これだけだとうそくさい。でも彼は「だから、家で飲む時はキミに水着でお酌してほしい！」と付け加えていた。一見チャラついているけど、一途な発言をすることで「キミだけだよ」という感じが伝わりますよね。

絵音 その発言カワイイ（笑）。

夏目 就活も同じで、面接官は基本的に「だまされてたまるか」とか「みんな答えを練ってきているんだろう」と思っています。だから、自分の失敗談や、笑い話なども挟みつつ、いいことを言う方がいいんです。たとえばラーメン屋さんのバイトで大活躍した話を定番にしていた学生は、必ずセットで、ラーメンの麺の湯切りをする時、麺を高く放り上げ過ぎて天井にくっついてしまった話をして、笑いをとっていましたよ。

絵音 細かいけど大切ですよね。それから私は、うなずくにせよ、笑うにせよ、驚くにせよ、リアクションが大きい人はモテる、と思ってます。きっと、就活でも重要なんじゃないでしょうか。

＜第7回に続く＞

本日の恋愛的就活論
■他人のいい発言は、深くうなずき認めよう
■いい話ばかりをするのではなく、自分のダメなところも話そう

絵音／合コンシェルジュ、一般社団法人 日本合コン協会 会長（代表理事）、株式会社ビッグリボン 代表取締役。タレント時代に3年間で1000回の合コンを経て、2009年に株式会社ビッグリボンを設立し、「恋愛jp」「パピマミ」などのインターネットメディア事業を展開する。"合コンシェルジュ"としてメディア出演多数、著書に『「急に熱が出た」と言いだす女の本音』（主婦の友社）など。公式ブログ「ENON'S BAR」 http://ameblo.jp/enon0820/ 一般社団法人 日本合コン協会 http://gokon-jpn.org/

夏目幸明／1972年3月20日生まれ。早稲田大学卒業後、広告代理店・アサツーディ・ケィへ入社。退職後、経済ジャーナリストへ転身し、「マーケティング、マネジメント、技術が見えれば企業が見える」を旗印に様々な企業を取材。著書に、創業者13人の人生を描いた「掟破りの成功法則」（ＰＨＰ研究所）、など。ほか、資格の学校ＴＡＣや明治学院大学などで豊富なマネジメント・マーケティング経験を活かし就活講座を行う。facebook「脱力就活先生・夏目幸明」、就活イベントも開催。