【データで見る就活】第4回 ニュースは「つなげてとらえる」ことが大切 ―ふなっしーとさしこの共通点

【データで見る就活】第4回 ニュースは「つなげてとらえる」ことが大切 ―ふなっしーとさしこの共通点

2014/12/02

就活の悩み・疑問


という具合に、ニュースを見たら何がその現象の原因になっているか、仮説を立てるのだ。するとたまに、ほかの現象も根っこは同じであることがわかる。こんな順番で「今はネタ化するとウケる!」という結論、つまりは「自分の考え」が生まれる。

ニュースで知識を得ることも重要だが、このようにニュース同士をつなげて深掘りすることで、自分の考えを持つトレーニングができるのだ。

■世の中の流れを知れば、企画は立て放題

このような考え方のクセをつけておけば、面接などで、ほかの就活生とはひと味違う答えを返すことができる。

たとえば、マスコミの面接で「誰を取材してみたいですか?」という質問、電器メーカーの面接で「今後、どんな商品を作ってみたいですか?」、広告代理店の面接で「弊社が海外進出を加速するにはどうすべきだと思いますか?」と聞かれた学生がいた。こんなとき、トレーニングしてきた「自分の考え」を披露するのだ。

「うちの店で出したら受けると思うメニューは?」という質問に対して、「SNSにアップしたくなるメニューを準備したい。理由は―」と回答する。「雑誌の企画を立ててください」という質問に対して、「SNSにアップしたくなる画像特集です。理由は―」と回答する。

正直に言うと、学生が考える企画は、本人はよく練ったつもりでも、盛り込まれている情報は少ない。優れた回答にするには、ただ「○○がしたいです」「○○だと思います」ではなく、「ニュースをつなげ」「社会の動きを知り」、それを根拠にそう考える理由を論理的に説明すればよいのだ。

ニュースを見て、知識を溜め込むだけではもったいない。「つなげて」「考える」クセをつけるようにしよう。



夏目幸明/「マネジメント、経営、技術の3つが見えれば企業が見える」を旗印に様々な企業を取材する経済ジャーナリスト。大学・専門学校で就活支援、マーケティングなどの講師をつとめる。講義は「資格の学校TAC」などで聞けるほか、ネット放送で「就活SHOW」を行う。著書は「社長あるある」(朝日新聞出版社)など。

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