【データで見る就活】第2回 「就活を今年はやめて来年にしたいんだけど?」のワナ

【データで見る就活】第2回 「就活を今年はやめて来年にしたいんだけど?」のワナ

2014/12/02

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正直言うと「まだ就活をする気になれない」「自分が何に向いているのかわからない」という就活生も多いだろう。いや、それが多数派? かもしれない。もしくは何社か受けたあと「人に評価されるのは苦痛」「自己PRなんてそんな恥知らずなことができるか!」などと感じ、就活をやめたくなる瞬間もあるだろう。それはそうだ。目の前の人に評価され続けるのが楽しいわけはない。

しかし、就活をしないまま卒業する「既卒者」になると、一般的に就活は不利になってしまうようだ。マンガ『ANGEL VOICE』の名セリフで「今日逃げたら明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ」というものがある。就活もこれと同じなのかもしれない。(既卒者向けに、既卒を活かす術についても書くので、既卒者には恐縮ですが、最後まで読んでください)

そもそも、既卒の就活生は、どんな理由があって大学卒業後も就活を続けるのだろう?

■学生時代に内定をもらった学生が就活を続ける理由は以下の通り。
一度就職したが、退職若しくは在職しながら再度就活を行っている 27.0%
内定先の労働条件(勤務地・就業形態)や福利厚生に不満があったので辞退した 18.9%
志望度の高い業界・企業への夢を捨てられなかった 14.4%
内定先の評判が悪かったので辞退した 9.7%
単位が足りず卒業できなかった 6.5%
内定先の仕事内容が自分の希望する仕事とは異なっていたので辞退した 5.0%
内定取り消しにあった 3.5%


■内定をもらえなかった学生の回答。
活動し続けたが内定を貰えなかった 48.8%
就職活動に対する自信を無くし、途中で活動を終えてしまった 13.4%
どうしても入社したい企業(業界)があり、次年度に再挑戦するから 6.4%
行きたい企業が見当たらなくなり、途中で活動を終えてしまった 8.8%
公務員志望に変更したが受からなかった 8.7%

多くの学生が「自分が納得する企業から内定をもらえなかった」もしくは単純に「内定をもらえなかった」という理由で既卒になったことがわかる。 しかし、既卒になると、こんな不便を感じることになる。

卒業後の就活において「既卒者を採用対象としている企業を探すのに苦労した事はありますか」という問いに対し、「はい」は78.8%、「いいえ」は21.2%しかいない。

さらに、企業探しに苦労した結果、こんな行動をとっている。下記は「卒業後の就活で、エントリー先、応募先の選び方にどのような変化がありましたか?」(複数回答)という問いへの回答だ。

在学中より業界の幅を広げた45.8%
在学中より業界の幅を絞り込んだ9.6%
在学中より職種の幅を広げた29.7%
在学中より職種の幅を絞り込んだ9.8%
在学中より大手企業中心に活動するようになった3.6%
在学中より中堅中小企業中心に活動するようになった21.5%
在学中より勤務地の幅を広げた14.2%
在学中より勤務地の幅を絞り込んだ12.8%
企業情報を収集する手段を増やすようになった18.6%
身の丈にあったような企業を選択するようになった21.8%
既卒者を受付けている企を選ぶようになった68.4%
その他4.8%

日本は、経歴のスキマを許さない社会。転職時も、働いていない期間があると「この間は何をしていたんですか?」などと聞かれ「本当は仕事が嫌いなんじゃないだろうか?」などと邪推されてしまう。

もちろん合理的ではない。政府は企業へ「卒業後3年以内は新卒扱いとすること」と要請している。しかし、まだ浸透はしていない。経団連の調査によれば、約8割の企業が「既卒者も新卒採用の扱い」と回答している。それでも残りの2割は要請に応じていない。しかも、これはあくまで「指針」だ。表向き応じればよく、実際に既卒者を採用しなくてもよい。各採用担当者が、日本社会に根付いた「経歴にスキマがある=人材として1ランク落ちる」という価値観を捨てているかと言えば、その証拠はどこにもない。

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