業種によって必要としている人材は異なるもの。求められている要素をアピールできるようなヘアスタイルやメイクを意識することも、職種によっては必要になってきます。それでは、女性に人気が高い、航空会社の客室乗務員(キャビンアテンダント。以下「CA」と表記)を志望する際、面接ではどんなヘアスタイルやメイクが適しているのでしょうか。雑誌や広告、メイク講師としても活躍されているプロのヘアメイクアップアーティスト江頭亮子さんに、CA受験向け面接ヘアアレンジ&メイクについて聞きました。
メイクは「華やかさ」を意識して
キャビンアテンダント(以降CA)の採用試験における面接では、化粧映えも審査基準に入ります。機内は暗いため、CAはしっかりメイクをするのが通常です。面接時のメイクも実際に勤務しているところを想像して、ナチュラルよりは、ややはっきりと仕上げるようにしましょう。
眉毛は眉尻までしっかりと描き、アイラインもリキッドタイプを使いハッキリとさせます。
マスカラは毛先までしっかりとつけてOK。もちろんダマにならないのは大前提です。
アイシャドウはパールが入っていてもよいでしょう。
リップはピンクベージュを一般職ではおすすめしますが、CAの場合はレッド系やローズカラーもOK。ただし、濃くなりすぎないよう注意して。華やかさは必要ですが、品がなくてはCAとしてNGと判断されることを肝に銘じてください。
ヘアスタイルは顔の華やかさが引き立つようにすっきりとタイトにまとめましょう。
まず、耳後ろあたりでシニヨンにします。ゴムでひとつにまとめた後、Uピンやアメピンを使って丸くなるように留めてください。最後にシニヨン用のネットをかぶせると、細かい毛が飛び出ないきれいな丸型にまとめられます。
前髪についても、顔の表情が見えるようにすることを意識して。前髪が短い人は眉毛が見えるように斜めに流し、前髪が長い人はオールバックかセンターで分けてまとめましょう。1本も浮かないようにするくらいの気持ちで丁寧にセットしてくださいね。
CAの採用試験は、いつもより顔立ちがくっきりと見えるようなメイクと、タイトですっきりとしたヘアスタイルを心がけましょう。メイクは特に意識してリップやアイラインを濃くしたほうがいいのですが、度をすぎて「品のない厚化粧」にならないようにご注意を。
顔の造作によっては、はっきりとした色が似合わず違和感あるメイクになってしまう人もいるので、色選びは自分に合うかどうかが重要です。上品さを保ちつつ華やかなメイクを目指しましょう。
文●吉田奈央
【監修者プロフィール】江頭亮子
SASHU、バンタン等のヘアメイクスクールを卒業後、ケサランパサランにて店頭美容アドバイザー並びに社内教育トレーナーを歴任する。ピーズアップ誌等のマガジン、ユナイテッドアローズやアルビオン等のカタログや広告の撮影、ブライダルメイク、そして講師業も手がける。また、パリコレクション DIORショー への参加など、多岐に渡り活躍中。