客観的な数字で企業をチェック! 就活生向け「財務分析」基本のキホン - 財務諸表の読み方・後編 -​

客観的な数字で企業をチェック! 就活生向け「財務分析」基本のキホン - 財務諸表の読み方・後編 -​

2015/06/25

自己分析

企業研究

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■残った在庫はどうなる?

ここで、P/Lの部で「利益0」となっている点について、少し会計を知っている人なら「あれ?」と思われたことでしょう。仕入れた商品は50万円分 ですが、売れた商品は仕入れ値で30万円分です。つまり、20万円分は 在庫として残っていることになります。この時点で期末を迎えたとすると、下記のような仕訳がなされます。

図6

左側の「繰越商品20」は、期末時点で残っている商品です。これは皆さんイメージしやすいと思われますが、 繰越商品は会計上、現金と同じく資産として分類されます。よって、B/Sの左側の資産の部において「繰越商品20」が計上されます。一方の「仕入20」は、P/Lにおいて最終的に「期末商品棚卸高」として計上されます。この「期末商品棚卸高」は「売上原価」の内訳項目です。売上原価は、今回の記事では出てこない項目である「期首商品棚卸高」と合わせて、最終的に「期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高」の算式により計算されます。つまり、期末商品棚卸高は本来的に費用である売上原価を減少させる項目であり、これに従うと売上原価は「0+50-20=30」となります。

図7

期末に行われる上記の仕訳を加味すると、最終的にP/Lでは「売上60-費用40(売上原価30+給料10)」という式より、「利益20」が計上されます。この「利益20」はB/Sにおいて「繰越利益剰余金」に加減されます。つまりB/Sにおいては、左側の資産の部が「現金90(=100-10)」「売掛金60」「繰越商品20」、右側の負債の部が「買掛金50」、同じく右側の純資産の部が「資本金100」「繰越利益剰余金20」となり、左右ともに合計値が170となるわけです。

図8

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