グローバル社会なのに……日本人の海外留学者が減っているのはなぜ?

グローバル社会なのに……日本人の海外留学者が減っているのはなぜ?

2004年をピークに、日本人の海外留学者数は減少しています。また、経済協力開発機構(OECD)加盟国33カ国の中では、大学などの高等教育機関に在学する学生の留学者割合はワースト2位となりました。なぜ、日本人の留学生は減っているのでしょう。また、本当に減っているのでしょうか。

減少する日本人留学者数

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文部科学省のデータによると、日本から海外への留学者数は2004年の8万2945人をピークに下降しています。2010年には5万8060人、ピークの2004年と比較すると30%もの減少となります。

また、留学先として最も多くの人が選んでいたアメリカへの留学者は、2011年に1万9966人となり、ピークである1997年と比較すると半数以下に減少しました。

内向き志向? 必要性の低下? 留学生減少の理由は……?

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OECDは、日本人留学生が減少した理由として「内向き志向」と「海外に出るリスク」を挙げています。また、巷では日本人の「草食化」が理由にあげられることもあるようです。

留学者数減少の理由として考えられるのは、上記以外にも日本国内の大学の増加、外国人教授や英語オンリーの授業などが確立され、国際化したことも要因でしょう。加えて、ネット社会となり、瞬時に世界中の情報を入手できるようになり、海外に出る必要性が低下したこともあるかもしれません。

もちろん、留学が就職に有利にならないことや就職活動に後れを取ることなど、日本国内の事情によるものも考えられます。

また、アメリカへの留学が急激に減少したことが全体の留学者数を減らしているとも言えます。アメリカではリーマン・ショック後、大学の基金が目減りして生徒への負担が増加し、急激に学費が高騰しました。日本では多くの家庭で年収が減り、学費を自分で負担する学生も少なくない時代です。家計を圧迫するアメリカ留学が減少したこともうなずけます。

実は留学者は減少していない!?むしろ増加している!?

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実は、留学者数は減少しているものの、留学適齢期人口全体のうち海外へ留学している人の割合は、1990年代を大きく上回っています。海外留学の割合から言えば、以前より留学生が減少したとは言えません。減少しているのは「留学適齢期人口」。留学者数減少の最大の原因は少子化によるものなのです。

実際、経済負担が大きい私費留学を断念する学生は増えていますが、負担の少ない交換留学や大学協定に基づいた留学者数は減少しておらず、増加の傾向にあるほどです。

日本人の留学生が減っていると言われるのは、「内向き志向」でも「草食化」でもなく、「適齢期人口の減少」によるものです。グローバル化が進む中、未来を背負う日本の若者たちは、以前にも増して海外に目を向けているのです。

この記事の執筆者

マイナビ 学生の窓口編集部


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