人間以外は料理をしないものと思われていましたよね。ですから、たいていの動物は調理していない素材そのものを好物としています。しかし、実はチンパンジーも料理済みのもののほうが好きだということが分かりました。

動物に自然のままの「素材」と加熱済みの「料理」を与えると、基本的に自然のままの素材を喜びますが、「foxnew」によると研究の結果、ほとんどのチンパンジーが加熱済みのものを好むとのこと。この結果は、「チンパンジーが人間の食べ物を奪うかもしれない」という可能性と共に「調理ができるようになるかもしれない」という進化の可能性を秘めています。

現にロイター通信ではコンゴ共和国で調査された記事について「火をおこす」能力さえないものの、鍋や包丁などの使い方は分かっており、生の食材に火を通すと料理になるという概念すらも理解していると報告しています。

なによりも「調理の時間を待つ」という野生生物どころかペットですら理解していない「時間経過で物がおいしくなる」という因果関係が分かっているというのです。そしてその時間を待つという事は、「仲間が一人占めしない」と信じることができる、仲間に対する「信頼関係」がチンパンジーの中にあるということです。

仲間意識や社会性、そして技術も持ち合わせたチンパンジー。あと人間になるのに必要なのは火だけです。進化を見てみたい気持ちもありますが、ちょっと末恐ろしいような気もしますね……！

参照サイト
http://www.foxnews.com/science/2015/06/03/chimpanzees-want-to-cook-their-food-study-finds/
foxnews