- 開催日時
- 2021年01月27日(水) 10:00〜17:30
- 開催場所
- ご参加いただける方にのみ1月22日(金)頃にZOOMミーティングURLを送付致します
- 募集人数
- 18名
- 申込締切
- 2021年01月27日(水) 10:00
卒論の書き方とコツ コピペを使わず短期間で完成度の高い卒業論文を作成しよう! 3ページ目
卒論の書き方のコツ3 焦ったときにはやれるところから

卒論を始めなきゃ!と思っていても、実際に書き始めるとなると何をしていいのやら…ということもあるでしょう。気持ちだけが焦ってしまい、パソコンの前に座ったものの何も書けない時間だけが経過…なんてことも。いきなり書き始めるのは誰だって難しいものです。焦った時には「まずやれるところから」「具体的な作業から」をモットーに進めましょう。具体的な作業は以下のとおり。
・先行研究を整理する
・目次を作り、ストーリーを考える
・参考文献を見つける
先行研究を整理する
先行研究とは、論文を書く上で、先人たちはこの分野でどんな研究をしてきたのか、そしてどんな成果を出してきたのかということを明らかにする作業です。その上で、その分野において、何が足りなくて、自分がそのどの部分を埋めようと思っているのかということをはっきりさせることが大切です。
<例>若者のファッションについての文献を整理する
・高校生の「私服」についての研究はされている
⇒しかし「制服」について研究している文献がない
⇒「制服」を新しい研究テーマとしてチャレンジ!
・高校生の「制服」について研究している文献があった
⇒それは制服の「ブランド」研究であり、「改造制服」についてではない
⇒「改造制服」を新しい研究テーマとしてチャレンジ!
というわけで、その分野のどんな研究がまだなされていないのかということは、先行研究を洗ってみるまではわかりません。そのため、丁寧に先行研究を整理していく作業は、自分の研究テーマをより明確にしていくために重要です。先行研究の整理は、誰々はこういう研究をしてああいう成果を出したけれど、こういう研究はしていないので、私がこの研究をしますと宣言する場と思えばいいでしょう。
目次を作り、ストーリーを考える
次に目次ですが、目次は長い論文を書いていく上で方向がぶれないようにするための道しるべのようなもの。目次がきれいに整えば、あとはその道標を見ながら書いていけばいいので簡単です。また、推敲する際も目次レベルでは簡単に置き換えることができるので、まずは目次レベルでしっかりとしたものを作っておきましょう。
そして目次と同時に仮説を立てて「おそらくこうなるだろう」といったストーリーを先に考えておくのがコツです。ただし「おそらく」ですのでそのストーリー通りに事が運ぶとは限りません。その後、実際に調査研究を進めるうちに当然仮説からのズレが生じてきますので、その都度修正します。
<仮説の例>
・序論:高校生の改造制服について調べた
・研究1: △△という結果になる
・研究2: ××という結果になる
・結論:改造制服は■■であり、特に★★が新発見となる予定
このように大枠を作り、まず目次を作ってから細かな内容をその枠に落とし込んでいくようにすると比較的書きやすくなります。
参考文献を見つける
目次を作りつつ、資料(参考文献)にアタリをつけるという作業も同時に行っていきましょう。資料がなければ、いくらそれがいい研究テーマであっても成功する可能性は薄くなります。そこで、資料などを図書館でチェックしながら、それに合わせて研究テーマの目次も微調整していくといいですね。
卒論の書き方のコツ4 研究データはまめに整理する

卒論の本論となる部分には、実際に調査や測定などを行った「研究データ」を載せていくことになるでしょう。この研究データは膨大になってくると、後でまとめようと思っても煩雑で分かりづらくなってしまいます。
そこで研究データはその都度まめに整理するのがオススメ。「日付」「目的」「結果」「次にやること」などをまとめ、日頃から整理しておきましょう。そうすれば最後まとめるときに過去データを取り出しやすく、つなげて解説することに集中できるので楽ですよ。
卒論の書き方のコツ5 参考文献、引用の書き方
最後に参考文献や引用について解説しておきます。
▼こちらもチェック!
参考文献の書き方は? レポート・卒論を書く前に知っておきたい基本のルール
参考文献は都度ピックアップしておく
論文を作成するにあたっては、必ず参考文献が必要になってきます。そして、卒業論文の最後に参考にした書物や資料を列挙する必要があります。
参考文献は論文を書いていくうちに増えていくものですが、意外と形式を整えて列挙するという作業に手間がかかります。また、参考にした文献が後になって何かわからなくなるということがあったり、どこから引用したのか分からなくなったりすることもあるので、参考文献と同時に引用できそうな箇所もきちんと抜き出しておくといいでしょう。
引用するページ番号は忘れずに控えておく
引用は、自分が書いた論が正しいというための根拠であったり、証拠であったりするものです。論文を書く際には効果的に引用を使っていくことで、自分の論を説得力のあるものに高めることができます。すべての論文に引用が必要というわけではありませんが、引用できそうな箇所は書きとどめておいて、出典なども整理しておくと、使いたいときにスムーズに使えるので便利です。
その際、文献のタイトルや著者、出版年はもちろんですが、ページ番号も忘れずに控えておきましょう。文献のタイトルや著者、出版年はあとあとネット上で調べることができますが、引用箇所のページ数はなかなか調べられないためです。早い段階からこまごまとした参考文献や引用を整理しておくことで、後で論文執筆をスピーディーに進めることができますよ。
さいごに 自分の考えを自分の言葉で
ここまで読み進めていただいたあなたのために、先輩の書いた卒業論文をご紹介します。卒論がなかなか思うように進まない方は参考にしてみて下さい。
・優秀卒業論文―大阪府立大学
http://www.eco.osakafu-u.ac.jp...
・知ってると苦労しない理系卒論の書き方と実例・サンプル付きー403
https://403.co.jp/topics/2017/...
大学の中にはコピペチェックツールを導入しているところもありますし、大学の教授の目にかかればコピペはすぐにわかってしまいます。たとえ他者の文献を参考にしたとしても、それを自分の言葉で分析することが重要。「自分の考えを自分の言葉で書く」を念頭において、卒論に取り組んでみましょう。
卒論は長い論文ではありますが、例えるならレポートの延長線上、夏休みの自由研究の延長線上のようなもの。ですが、書く分量が多いということは、レポートや自由研究のように焦って一夜漬けで仕上げられるというものでもありません。ローマは一日にして成らずといわれるように、地道な積み重ねを怠らないよう頑張っていきましょう。