話がしたいと思った子がたまたま耳が聴こえなかっただけ『僕らには僕らの言葉がある』#Z世代pickコミック
コミックピッカーのるなです。今回紹介するコミックは、耳が聴こえない“ろう”のピッチャー真白と耳が聴こえる“聴“のキャッチャー・野中をめぐる青春物語『僕らには僕らの言葉がある』。
この漫画は“ろう”のピッチャー・相澤真白と“聴”のキャッチャー・野中宏晃が、音のない世界と音のある世界を超えてお互いに近づいてゆく男子高校生バッテリーの青春ストーリーです。野球しかやってこなかった男の子が、ろう者であるチームメイトと手話で会話をするために手話を勉強する姿にとても青春を感じ心を打たれました。人に言われたからやるのではなく、自分がやりたいからやっている。本人の気持ちは本人にしか分からない、そんな当たり前のことを改めて考えさせられる一冊です。
『僕らには僕らの言葉がある』(KADOKAWA)より、一部を抜粋してご紹介します。
©EIRI 2022
『僕らには僕らの言葉がある』
“ろう”のピッチャー・相澤真白と“聴”のキャッチャー・野中宏晃。高校の入学式で、初の「インテグレーション生」として入学し、壇上から手話で挨拶する真白。野中は、野球だけが目当ての自分には関係ないと聞き流し、配られた指文字の表も丸めてポケットに入れてしまう。だが放課後、真白は野球部にピッチャー希望の新入生として、野中の前にふたたび現れた。バッテリーを組まされたものの、「こんなやつ いるだけ邪魔だ」と野中は思う。しかし、真白が自分にまっすぐ放った球を受けて野中の口から出た言葉は「ナイスボール…」。二人のストーリーが、始まった。
“ろう”のピッチャー真白と“聴“のキャッチャー・野中をめぐる青春物語!
著者:詠里
発売:2022年11月30日 定価:1,320円(本体1,200円+税)
発行:株式会社KADOKAWA
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322202001222/