【世界的な「おたくの聖地」『まんだらけ』の歩き方】 はじめての『まんだらけ』おどおど（『まんだらけコンプレックス』編） ＃あつまれ！_おどおど学生。
今や世界的な「おたくの聖地」となっている『まんだらけ』。小規模店舗もありますが、『まんだらけ』がその真価を発揮するのは、複数のジャンルを扱う店舗を一箇所に集めた「コンプレックス」です。今回は、『まんだらけコンプレックス』の魅力と歩き方についてご紹介します。
『まんだらけ』の大規模店とは？
『まんだらけ』は「古書店チェーン」と紹介されることが多いですが、漫画・アニメ、またその周辺のサブカルチャーおよびグッズに特化したお店を展開しています。
扱うグッズやサービスは以下のように多岐に渡ります。
漫画
雑誌
アート＆サブカル書籍
アニメグッズ
原画・セル画
直筆のイラスト
同人誌
TOY
ドール
カード
鉄道模型
ミニカー
ゲーム
Blu-ray・DVDなどの映像ソフト
コスプレ衣装
アイドル関連グッズ
etc.
その上、取り扱い品目は1,000万点を超えています。
筆者も覚えがありますが、漫画・アニメ・サブカル関連で資料が必要になった際には「『まんだらけ』に行けばなんとかなるだろ」が共通認識でした。駆け出しの編集者時代には中野ブロードウェイの『まんだらけ』に何度も買い出しに出掛けました。
この「『まんだらけ』に行けばなんとかなるだろ」は現在でも変わっていません。
『まんだらけ』に聞いたところ「『まんだらけ』は漫画・アニメの専門店ですが、その範ちゅうを超えて、取り扱いジャンル、品目は増えていっています。現在残存数が世界で数点しか残っていない珍しいものから、現行品までそろえています。定番商品、トップアイテムさまざまなものを取り扱い、1点100円のものから、100万円を越えるものまである。それがまんだらけです」とのことでした。
『まんだらけ』の店舗には、これらの多岐に渡るジャンルの店舗が集中して展開されたビル一棟が丸ごと『まんだらけ』というお店があります。
最も有名なのは東京・秋葉原にある『まんだらけコンプレックス』ですが、
『まんだらけ名古屋』愛知県名古屋市
『まんだらけグランドカオス』大阪府浪速区
の2店舗もビルの全フロアと使って店舗が展開されています。フロアにどのようなジャンルのアイテムがあるのかを見てみると以下のようになります。
●『まんだらけコンプレックス』
1F：買い取り／企業ノベルティ／まんだらけオリジナル製品
2F：ドール／魔法少女TOY／コスプレ
3F：少年コミック／ヴィンテージコミック
4F：男性同人誌
5F：女性同人誌／少女コミック／女性＆男性アイドル
6F：DVD＆Blu-rayソフト／CD／ゲーム
7F：TOY（特撮系／超合金など）／カード・シール／車・鉄道TOY
8F：TOY（美少女系／ロボット系など）
※ソフビ関連TOYは一部商品を除いて同じ秋葉原のソフビ専門店『CoCoo』へ移動
●『まんだらけ名古屋』
1F：少年コミック／ヴィンテージコミック／カード／JPA／
2F：TOY／車／ディスク
3F：男性同人／女性同人／アイドル／コスプレ／少女コミック
4F：トランスフォーマー／ゾイド・勇者シリーズ／ドール／魔法少女TOY
●『まんだらけグランドカオス』
1F：買い取り／TOY（ソフビ／超合金／80's 90's玩具など）／アンティークＴＯＹ／企業ノベルティ／車
2F：TOY（ロボット／アメTOY／プラモデルなど）／ドール／魔法少女TOY／ディズニー
3F：ヴィンテージコミック／少年コミック／少女コミック
4F：DVD＆Blu-rayソフト／CD／アート写真集・サブカル書籍／ボードゲーム・TRPG／女性アイドル
5F：女性同人誌／コスプレ／男性アイドル
6F：男性同人誌・成年コミック／美少女PC／カード・シール
フロアごとに違った魅力的なアイテムが展示されており、『死亡遊戯』のブルース・リーではないですが、フロアを上がるたびに新たな強敵に出会うといった風情です。すごいのは、自分とは関係がないと思っていたジャンルでも、見ているうちに「！」とだんだん興味がわいてくることです。これは多くのジャンルのアイテムが一堂に集結しているからこそ起こることで、『まんだらけ』の大きな魅力といえるでしょう。
●「買い取り」も面白い！
『まんだらけ』では買い取り・販売の他、通信販売、出版、オークションも行なっています。『まんだらけ』に買い取りのシステムについて聞いてみたところ、以下のような回答でした。
「POSシステムで商品管理が全店で共通でシステム化されており、データを日々蓄積、更新し続けています。ただデータだけでは分からない物もあり、そこはそれぞれのジャンルに精通した専門のスタッフがおり、適正な査定をさせていただきます。
膨大なデータの中には、出版されたばかりの漫画や戦前の物までありますが、その中には漫画家などの直筆もの（原画・サイン色紙、イラスト）も含まれます。
『まんだらけ』で過去に取り扱った物はデータ化されており、そのデータ量は膨大です。近年贋作技術がものすごい速度で向上しており、真贋鑑定の精度が求めれれておりますが、まんだらけにはこの蓄積されたデータと、経験豊かな専門スタッフの知識を合わせることで他では難しい直筆ものの査定を行っており日夜データを蓄積しています。
また買取に関しては創業者の『絶対安く買わない』という理念が根付いており買取価格には自信があります」
最近では贋作技術が発達しているというのは驚きですが、それだけ価値が高まっているということでしょう。大学生読者の皆さんもニセモノをつかまされないように要注意です。
●見逃せないカタログ『まんだらけZENBU』
『まんだらけ』の見逃せないアイテムに「まんだらけZENBU」があります。これは隔月で発行されているオークションカタログ。
『まんだらけ』の各店舗や書店でも購入可能です。見逃せないというのは、「！」と驚くようなレアなアイテムが登場するからです。また、特に自分に興味がないジャンルのものでも、カタログをめくっているうちに「これ欲しいかも」と思ってしまうのが不思議なところ。
この本を購入すると『まんだらけ』のホームページからオークションに参加できます。「オークションには世界中のコレクターが参加しており、近年落札価格が高騰するものも多くあります」とのこと。
