【NISAから? 資産形成に挑戦したいけど…】プロに聞く! はじめての『資産形成おどおど(2)』資産形成の始め方編 #あつまれ!_おどおど学生。
「自分の身は自分で守る時代」ということで、将来も安定した生活を送るために、若いうちから資産形成をした方がいいといわれています。とはいえ、資産形成といっても何をすればいいのでしょうか?
今回は『株式会社マネーフォワード』に協力いただき、「何から始めればいいのか」をまとめました。お話を伺ったのは、『マネーフォワード』の執行役員CoPA(Chief of Public Affairs) であり、Fintech研究所長も務める瀧俊雄さんです。
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「つみたてNISA」が第一歩として最適
「資産形成を始める!」という場合、まずどうすればいいのかファーストステップに悩むでしょう。例えば、投資をするにしても、どんな方法を選べばいいか分からないですよね。瀧さんによると「代表的なのは『つみたてNISA』です。投資の第一歩としてもいいですね」とのこと。
『つみたてNISA』は、少額からの長期・積立・分散投資ができる制度です。国が厳選した投資信託(投資家から集めたお金を運用会社が株式や債券などに投資して運用する金融商品)が用意されており、利用者はこの中から投資信託を選ぶという仕組み。20歳以上であれば利用でき、投資から得られる分配金や譲渡益は非課税のため、初心者でも利用しやすくなっています。
とはいえ、用意されている投資信託は150以上もあるので、どれを選んでいいか迷うことでしょう。瀧さんによると「全世界株式もしくは米国株式のインデックス型を買ってみてはどうでしょうか。資本主義の成長にダイレクトにつながっている投資信託です。この商品のアップダウンを体験することで、世界経済の流れを学ぶことができるはずです。大学生にとって大きな価値があるでしょう」とのことです。
つみたてNISAの始め方
『つみたてNISA』は、
・日本在住の20歳以上の人(口座を開設する年の1月1日現在)
であれば利用できます。銀行や証券会社で口座開設の申し込みをすることで利用可能です(一人1口座のみ開設可能)。口座開設後は「投資する商品」と「毎月の積立金額」を決めていきます。口座開設は、本人確認書類とマイナンバー書類の提出が必要ですが、難しい手続きではないので、気になっている人は証券会社のアカウントを作成し、口座を開設して投資を始めてみることをおすすめします。
⇒金融庁「つみたてNISAの概要」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html
瀧さんからのアドバイスによれば、「全世界株式や米国株式以外が気になる人は、『モーニングスター』という企業のサイトで検索してみましょう。そこで人気の銘柄が分かるので、その中から投資するのも一つの方法です。実際に投資を経験することで、株式は資本主義経済に立脚しており、そこに私たちは生きている、そこで発生するお金で生活していると実感できるはず、とアドバイスがありました。お金の見方、経済の捉え方も変わるかもしれませんね。