十人十色の“うみ”への想い...... エッセイコンテスト「#Z世代の目線から」7月期の結果発表! 2ページ目
特別紹介作品
『今やっと生まれたよ』庄司光織 さん
恋愛感情が生まれた。 彼と出会って10年の歳月がたった今、生まれた。 いや、もうずっと前からこの生暖かくて、割れやすい、小さなシャボン玉が心の中でプカプカ浮いていたのかもしれない。...... |
著者:庄司光織 さん |
学校・学年:慶應義塾大学 1年 |
著者コメント:私は中学から片思いしている人がいます。 その人とはずっと友達だと思っていたのですが、ある時彼が外国に留学に行った時、ポッカリと何かが大きな穴が開いた感覚がしました。私はそれまで男女問わず友達だと考えて過ごしたいような人だったので、男の子1人にこんなにも感情を抱いていたことに気がつきませんでした。そんな自分の経験から、感情に鈍感な女の子が実際に動物が物理的に出産する様子を見ることで初めて恋愛感情に気がつくように描写しました。 |
『海』加賀夕 さん
海 そう聞いて脳内で描き出される光景は、燦々と照りつける太陽のせいでサウナ石のように熱されたアスファルトが広がる駐車場。 ビーチパラソルの下で無邪気な子どもたちを微笑みながら見守るお母さん。...... |
著者:加賀夕 さん |
学校・学年:名古屋大学 2年 |
著者コメント:初めて書いてみました!
海という物は何も変わらずにただそこにずっと同じまま、存在し続けています。 でもみんな海と言えば夏。そう思うのではないかなと。海は1年を通してずっと海です。 伝えたい想いは大分抽象的だと思いますがそこからいろいろ読み取って身近な出来事に繋げて考えるきっかけになってもらえればなと思います。 |
『風』久保獎太朗 さん
風を感じるということは、気圧傾度力を感じるということだ。 風の流れる先を占うということは、コリオリの力を理解することだ。 風は一見気まぐれにも見えるけれど、物理法則に支配されて流浪する空気の悲しい営みでもあるんだよ。...... |
著者:久保獎太朗 さん |
学校・学年:大阪医科薬科大学 3年 |
著者コメント:「うみ」と言うキーワードは、脳内で簡単に「海」へと変換されます。 私にとっての海は単なる静的イメージではなく、極めて動的なもので、水そのものではなく、周囲も含めた環境であり、現象です。海と聞いて、水のうねり、流れを連想し、海と共にある風に共通項を見出しました。さらに海風のように流動的なものとして人を類推しました。この作品の中で直接的には風は後輩のメタファーです。 文頭が「先輩の口の端が僅かに”ほつれる”」ならば文末は「そう心に”結ぶ”」です。比喩表現を多用しつつも文内でリフレインされる心地よさを味わっていただきたい。これが私のレトリックです。 |
『社会の海にさらわれる砂』おでん さん
お題を見た私は、とりあえず海にいってみようと考えた。 私が訪れた海辺も海開きはとっくの過ぎていて、流行病が収まりつつあったこともあり、カップルや家族連れがそこそこ多かった。 しかし、そんな私は海にふさわしくない格好で裸足になり、時折足に当たる波の感触を感じていた。 冷たい。...... |
著者:おでん さん |
学校・学年:大阪産業大学 3年 |
著者コメント:大学がはじまったのと同時にコロナが蔓延し、大学に友達もいなく、コロナのせいで出かけられず、しばらく海に行ってなかった。これを機に、久しぶりに友人と会って海に行ったが、また会えなくなるのが悲しくて書いたエッセイ。 |
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