論文データベースおすすめ6選! CiNii(サイニー)以外の論文サイトや使い方も解説
研究というのは、実験をおこなうだけではなく論文を読むことも含まれます。
論文は、多くの研究者がだした成果を確認することができるので、たくさんの 論文を読むことが自分の研究の基礎となるでしょう。
しかし、論文を探すといってもどうやって探せば良いのか分からない方も多くいるはずです。
そこでこの記事では、数多く存在する論文のデータベースや検索エンジンの中から、特におすすめできるデータベースについてご紹介します。
論文の探し方
論文を探す方法は大きく分けて、以下2つです。
- ・大学の図書館で見つける
- ・オンライン上の論文データベースで検索する
大学の図書館で見つける
大学の図書館はほとんどの場合 論文を検索できるパソコンや本、学術誌などをおいています。
大きな大学になればなるほどその数は膨大で、様々な種類の論文を閲覧することができるでしょう。
しかし、 図書館の場合は持ち出しができるところは限られており、さらに見つけるのも難しいデメリットがあります。
オンライン上の論文データベースで検索する
多くの場合は、 論文を検索できるデータベースで検索することがほとんどでしょう。
論文は学術誌に掲載されていますが、そのほとんどがPDF化し、ネットに保管されています。
また、パソコン上で確認できれば印刷をすることも、ダウンロードすることでほかの媒体で閲覧することもできます。
論文をみながら翻訳機能を使えるので、 論文を検索するのであればオンラインで検索することがおすすめです。
【必見】論文データベースおすすめ6選
論文を検索できるデータベースは数多く存在しますが、ここでは特におすすめできるデータベース6つを紹介します。
論文データベースは数が多いです。
しかし、 ほとんどの論文は以下のデータベースで閲覧が可能なので、安心してください。
主流で使うデータベースを一つ決めて、ほかのデータベースは併用する形にするのがおすすめです。
- ・PubMed
- ・IEEE Xplore®Digital Library
- ・Google Scholar
- ・CiNii Articles
- ・J-STAGE
- ・学術機関リポジトリ(IRDB)
PubMed
PubMedは、アメリカの国立生物化学情報センターが作成しているデータベースで、あらゆる国の論文が掲載されています。
学術誌としては最高峰ともいわれるNatureに掲載された論文も登録されているため、 PubMedを確認すれば大体の論文が読めるでしょう。
しかし、 分野は医学に限られているので、物理系を専攻している人にとっては論文は見つかりにくいかもしれません。
使い方は簡単です。
ホームページにアクセスした後、検索欄にキーワードを入力すれば、関連する論文の結果が表示されます。
IEEE Xplore®Digital Library
IEEE Xplore®Digital Libraryは、 物理や技術系の論文が多く掲載されているデータベースです。
生物系ではない理工系の研究者や学生は、こちらのサイトを確認すると良いでしょう。
本文を読むためには有料の会員登録が必要です。
無料会員登録の場合は、抄録までなら無料で閲覧ができるので、有料に登録するかどうかは内容で決めても良いかもしれません。
▶IEEE Xplore®Digital Libraryの公式サイトを詳しく見る
Google Scholar
Google Scholarは、 無料で論文を検索できるデータベースです。
すべての分野を探すことができるので、まずはGoogle Scholarで論文を探す方法も良いかもしれません。
Gmailのアカウントさえ作成できていれば、誰でも利用可能です。
使い方はGoogleと同じです。
検索欄にキーワードを入力するだけで、論文の結果が表示されます。
▼google scholarについては、以下の記事を参考にしてください。
Google Scholarの使い方 グーグルスカラーの登録方法や探し方を解説
CiNii Articles
CiNii Articlesは、NII論文情報ナビゲーターが管理しているデータベースです。
日本の論文に特化している点が特徴的で、中には日本語でかかれた論文を確認することもできるでしょう。
日本の大学の論文を読みたい時はCiNii Articlesで確認することをおすすめします。
CiNii Articlesで論文を検索する際は、検索ワードを入力した後に該当の論文をクリックし、中を確認してください。
中には、本文が読めるウェブサイトが掲載されています。
本文を読みたい場合は、ウェブサイトを確認しましょう。
J-STAGE
J-STAGEは国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が管理しているデータサービスです。
無料で 「My J-STAGE」というアカウントを登録すると、検索条件の保存ができるので便利です。
トップページに検索欄があるため、検索ワードを入力するだけで簡単に結果を表示することができます。
日本国内で発行された論文であればほとんど無料でよむことができるので、一度確認してみるのも良いでしょう。
学術機関リポジトリ(IRDB)
学術機関リポジトリとは、国立情報学研究所が管理している論文のデータサービスです。
特徴的なのが、 各大学や各機関ごとに論文を管理しているところです。
たとえば「東京大学」と入力すれば、東京大学で刊行された論文を読むことができます。
目当ての論文がその大学で多く発表されている場合は、学術機関リポジトリを活用すると探しやすいかもしれません。
ほとんど日本語で書かれている論文が収録されており、 理系だけではなく文系の論文も確認することができます。
文系の方こそ確認してみてください。
論文を見つけるときは多くの論文データベースを併用してみよう
論文は研究を続けていく上で必ず読み続けるものです。
毎日のように読むにあたって、目当てのものを見つけるのであれば論文データベースを活用しなければいけません。
論文データベースは数多く存在するので、どれを使えば良いのか迷う方もいるでしょう。
沢山のデータベースを活用するのは良いことですが、 一つのデータベースを活用し、見つからない場合に他のデータベースを併用する使い方が最もおすすめできる方法です。
データベースをうまく活用し、目当ての論文を素早く見つけられるようになりましょう。