【ご祝儀の金額は?】はじめての『結婚式・披露宴おどおど』を解決 (持ち物編)#あつまれ!_おどおど学生。 2ページ目
ご祝儀の金額は?
「ご祝儀」で悩むのが「金額」です。中原講師によると、「友人や同僚へのご祝儀は3万円が相場ですが、新郎新婦との関係性で変わることもあります。多めに包む場合は「死」や「苦」など不吉なことを連想させる4万円や9万円は避けましょう」とのこと。大学生にとってはなかなか厳しい金額ですが、親しい方へのお祝いですから、できれば相場の3万円を用意しておくのが望ましいでしょう。
また、どのくらいの金額にすればいいのかだけでなく、お札の枚数も考慮しないといけません。例えば、偶数は割り切れてしまい、「別れる」を連想されることからNGとされています。しかし、2万円は「ペア」、8万円は末広がり(「八」)を連想させるため、例外とされています。もし「3万円は厳しいので2万円で……」という場合は、1万円を1枚と5千円札2枚にして、奇数枚数になるよう準備するといいでしょう。
ご祝儀袋にも注意!
「ご祝儀」はご祝儀袋に入れて渡します。その際、ご祝儀は必ず「のし」が付いたもの、水引(ご祝儀袋の帯紐)は紅白のものを準備しましょう。「のし」がついていない袋や、黒や黄色の水引は「弔事用」ですので結婚式にふさわしくありません。十分に注意してください。
また、紅白の水引であっても「蝶結び」になっているものはNG。蝶結びは何度でも結びなおすことができるため、「繰り返し起こってほしい」という思いが込められています。例えば、出産などお祝い事は何度あってもうれしいものなので、「蝶結び」の水引はふさわしいとされています。しかし、結婚式においては不適切なので、一度結ぶと解くのが難しく、水引が上向きの「結び切り」、または「あわじ結び」の水引を選びましょう。
ご祝儀の表書きや中袋には、黒の毛筆や筆ペンを使用します(グレー色、薄墨は使用しません)。表書きには自身の名前をフルネームで、中袋には旧漢字で金額と自身の住所・名前を縦書きで記入します。
ご祝儀袋の裏面の折り返しにも注意が必要です。上下どちらが上に重なるかで真逆の意味になるからです。慶事の場合は上側の折りを下にして、下側の折りを上に重ねるようにしましょう。
解決!! 結婚式・披露宴おどおど(持ち物編)
「結婚式・披露宴に出る際の持ち物」についてご紹介しました。特に「ご祝儀袋」に関しては、のしの有無や水引の形、折りの重なり方など注意ポイントが複数あります。意外と見落としやすいポイントなので、初めての出席の場合は一層注意するようにしましょう。次回は、結婚式・披露宴に出席する際の「マナー」についてご紹介します。ぜひご覧ください。
教えてくれたのはこの人!
監修:中原陽子(日本サービスマナー協会認定マナー講師)
福岡大手ホテルにて、料飲や婚礼はじめフロントなど多様なサービス業務に従事。その後、ビジネス実務を学ぶため転職した企業において、これまでの経験や知識を基に社長室勤務を経て、社員やスタッフの人材育成に8 年間携わる。この経験からサービスやマナーの重要性、必要性を感じ、マナー講師を志す。現在、日本サービスマナー協会認定マナー講師として、各種研修を担当する。
文:大西トタン@dcp
編集:マイナビ学生の窓口編集部