【スポーツを仕事に!】就活中にプロアスリートを目指した"自転車競技未経験"の競輪選手・塩田日海さんにインタビュー

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2022年5月に競輪選手としてデビューした塩田日海(しおだ・ひうみ)さん。学生時代は陸上競技部に所属しており、自転車競技は全くの未経験でした。もともと、競輪選手を目指していたわけではなく、「就職活動の一環で競輪選手への挑戦を決めた」という塩田日海さん。「競輪選手になる! 」と未知の世界に飛び込みました。軽やかに挑戦し、プロスポーツ選手になるという目標をかなえた塩田さんに、これまでの道のりや競輪にかける思いを聞きました。

PROFILE


塩田 日海(しおだ ひうみ)


1998年11月23日生まれの23歳。高校生時代は陸上競技部に所属し、大学では棒高跳の経験を経て 、現在は競輪選手として活躍。

就職活動はスポーツ業界だけではない!?
「一般企業にもエントリーしていました」

――大学時代は、どのような学生生活を過ごしていましたか?

▲大学時代は陸上競技部で棒高跳をしていた塩田日海選手

高校から陸上競技部に所属していて、大学では棒高跳をしていました。大学の学部はスポーツ健康科学部というところでしたし、スポーツがいつも身近にありました。

大学3年生から就活を始めましたが、当初は競輪選手になるという選択肢はなくて、一般企業にエントリーしていたんです。スポーツ業界以外にもいろいろな業界を見ましたが、就活を進めるうちに「本当にやりたいことって、なんだろう?」と、考え込むようになってしまって。

――一般企業を受けていたとは意外です。競輪選手を目指したきっかけは?

大学4年生になってから、友人が「日本競輪選手養成所のオンライン説明会があるから、一緒に参加しよう」と誘ってくれたんです。実際に説明を聞いて「面白そう、自分もやってみたい!」と思いました。自転車競技未経験でも挑戦できること、今までのスポーツ経験を活かせることもポイントでした。

――それほどまでに惹きつけられた理由は?

最初は好奇心が大きかったかもしれませんが、今振り返って考えてみると、誰もができる仕事ではないこと、それから、やりがいがありそうだったからでしょうか。

仕事の内容だけでなく、まずはその職業に対して「楽しい」「面白い」といったポジティブな気持ちが持てることが、やりがいを感じるきっかけになるのかなと思います。仕事選びの基準はいろいろありますが、私の場合はそこを第一にしていたような気がします。競輪選手という道は、私のなかでは就職活動の一環として捉えていました。

自転車競技は未経験だった私。
それでも頑張ることができたのは……

――競輪選手への入口として、日本競輪選手養成所で10ヵ月間ほど学ぶことになります。まずはこの養成所の入所試験をクリアしなければなりません。

自転車競技は全くの未経験でしたが、「とにかく受けてみよう!」という感じでチャレンジしました。迷いはありませんでしたね、何も考えていなかっただけとも言えるかもしれませんが(笑)。

1次試験(適性試験) は、跳躍高と背筋力、柔軟性の測定のみ。この結果で受験者は半数程度に絞られてしまいます。私は陸上競技をやっていたこともあり、特に準備はせずに試験に臨みました。

2次試験では「ワットバイク」という、固定式自転車での走行で適性を見られるのですが、それまでワットバイクに乗ったことがなくて。同じ大学の自転車部出身の先輩に相談したところ、川崎競輪場につないでいただいて、對馬(つしま)太陽選手から直接アドバイスをいただきながら練習しました。

試験当日、ほかの受験者のやる気がびしびしと伝わってきて、すごく緊張してしまいました。自分は練習量が十分ではなかったし、面接でもうまく答えられなくて……。それでも合格できたのは、周囲の人の支えがあったおかげです。説明会に誘ってくれた友人もそうですし、自転車部出身の先輩、對馬さんをはじめ、いろいろな人に助けていただいたからこそ、今の自分があると思っています。

厳しくも有意義で、アスリートとしての自覚もめばえた養成所時代とは?

――同期で養成所に入ったみなさんにも、塩田さんと同じように自転車競技未経験の方はいますか?

はい、います。同期の女子は19人いますが、球技をやっていた人もいたので、スポーツ歴はそれぞれです。私と同じように大学卒業後に入所した人のほか、下は18歳から上は30代までと、年代も幅広いです。

――養成所での一日のスケジュールは?

養成所は寮生活で、起床は6時30分。点呼、清掃と食事のあと、訓練もしくは座学で学科の授業があります。昼食をはさみ、午後の訓練が始まります。17時ごろに終わって、それ以降は夕食や入浴、自由時間。消灯は22時です。

――訓練はいかがでしたか?

競輪用の自転車に乗ることすら初めてでしたし、傾斜のついたコースをハイスピードで走るなんて、本当にできるのだろうかと不安でした。それでも指導してくださった先生方のおかげで、養成所時代の10ヵ月間をかけて着実にレベルアップすることができました。

正直、ときにはつらいこともありましたが、スキルだけでなく、メンタルもかなり鍛えられて。プロアスリートになるのだという自覚が少しずつ強まっていきました。

不安なときは、同期の仲間たちに助けられました。自由時間に仲間とおしゃべりしていると、緊張がほどけてリフレッシュできて。「頑張らなくては」と気を張り詰めてばかりいると、くたびれてしまいます。訓練には必死で取り組み、仲間とはのんびり過ごすといったように、オンとオフを切り替えることは意識していました。

――学科の授業では、どのような勉強を?

自転車競技のルールや競輪の知識のほか、海外の選手とコミュニケーションが取れるようにと英会話の授業もあります。

競輪選手になるには「競輪選手資格検定」という国家試験に合格しなくてはならないんです。実技や面接のほか、筆記試験もあります。ですから、座学も頑張らなくてはならなくて。試験は年1回なので、基準に達しなければ、翌年まで選手になれるチャンスがないんです。

日本競輪選手養成所について詳しくはコチラをチェック

プロアスリートとして、
「期待に応えるレースをしたい!」

――実際に競輪選手になってみて、いかがですか?

プレッシャーを感じる一方、みなさんからの期待は励みになっています。大学で棒高跳をやっていたときは、自分のことだけを考えていればよかったのですが、競輪は応援してくれる方々がいる競技です。色々な方から応援していただける職業はなかなかないと思っています。今は大勢の方の期待を背負っているんだという思いを持ってレースに臨んでいます。

これは競輪の世界ならではの文化なのですが、競輪選手にはそれぞれに師匠がいるんです。私の師匠は、養成所への入所試験の前にお世話になった對馬さん。練習を見てもらったり、困ったことがあれば相談したりと、たくさんサポートしてもらっていて、本当にありがたく感じています。

――企業に勤務する方とは、また違った生活を過ごしていると思いますが。

たしかにそうですね。今は実家から川崎競輪場に通っていて、朝6時30分からトレーニングが始まります。普段のトレーニングは14時頃に終わり、帰宅します。休日は週2日ほどあります。帰宅後や休日は、好きなことをして過ごしていますね。養成所時代と同じように、頑張る時間と力を抜いて休む時間をはっきりと分けていて、メリハリをつけています。

違いといえば、収入もそうですね。月々決まったお給料はなくて、レースでの獲得賞金が収入となります。結果次第で金額は異なりますが、1年目の場合でも年収にすると一般的な新社会人よりも多くいただけているのではないでしょうか。

――開催は月に何本くらい参加するのですか?

デビューしたての今は、新人選手が出場する「ルーキーシリーズ」という開催に月に1本の頻度で参加しています。7月に本デビューするのですが、そこからは月に2、3本ほど。開催は基本的に3日間にわたって行われます。

ルーキーシリーズは養成所時代の同期とのレースですが、本デビュー後は先輩方と肩を並べることになるので、今から緊張しています。でも、スポーツを職業にできたことが嬉しいですし、応援してくださる方のためにも頑張っていきたいです!

競輪選手という生き方について詳しくはコチラをチェック

「大学生時代は、みんなと同じように私も迷いました」
そこから切り拓いた競輪選手への道とは?

――就職活動中の大学生のみなさんへ、アドバイスをお願いします。

私は学生時代、何をしたいのかが定められずにいたのですが、インターンシップには積極的に行くようにしていて、何社もの企業のインターンに参加しました。

もともとスポーツや子どもが好きだったので、そこにかかわることができる仕事が自分に合っているのかなと思っていましたが、インターンで行ってみると、思い描いていたイメージとのギャップを感じることがたびたびありました。そのタイミングで気づかず、エントリーして内定をいただいていたら、そのまま入社していたかもしれません。

ですから、大学生のみなさんも、「自分はこれ!」と可能性を狭めてしまわず、まずはインターンなどで実体験をしたり、私が競輪選手という仕事に出会ったときのように、実際に話を聞いたりしてから進路を絞っても遅くはないと思います。

「自分は何が好きで、何を楽しいと感じるのか」「そして、それは本当に自分が心からやりたいと思えることなのか」といったように、納得できる道が見つかるまであきらめずに考えてみることをおすすめしたいですね。私の場合は、それが競輪選手でした。

競輪選手の先輩から、学生の君たちへのメッセージ

バックグラウンドは選手それぞれ。
新しいジャンルに挑戦するから、つかめるものがある。




プロアスリートを目指す人にこそ挑戦してもらいたい競輪選手という選択肢。塩田選手をはじめ、他競技から競輪を目指す選手は大勢います。「自転車競技未経験者と言っても、体育大学出身者が多いのでは?」と思うかもしれませんが、養成所入所後、学生時代の部活動での経験を活かして目覚ましい成長を遂げています。


7月1日(金)10:00*から、日本競輪選手養成所選手候補生入所試験の応募受付がスタート。今すぐチェック!


*応募受付期間は7月1日(金)10:00~8月19日(金)17:00までです。

選手候補生募集中! 詳しくはコチラをチェック

提供:公共財団法人JKA

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