初めてのプログラミング言語と学び方を覚えよう(1)「Java」

学生の窓口編集部

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IoTやICT(モノのインターネット)が推進され、技術を支えるプログラマーやエンジニア人材のニーズも高まっています。今や就活や転職時のスキルとして、プログラミングを学んでおくことは大きなアドバンテージになるともいえます。この世相を受け、プログラミング学習に挑戦してみようと考えている人が、まずすべきことは「学ぶプログラミング言語を決めること」です。

現状プログラミング言語は数百の種類があり、学ぶプログラミング言語を選ぶことは、その後の仕事内容を決定付ける要素になります。この決定が、人生を左右するといってもいいかもしれませんね。そのためには、人気のプログラミング言語は何か、どこで使われているのか、将来性はあるの? など基礎知識を身に付けておく必要があります。

そこで今回から全5回にわたり、人気のプログラミング言語を1つずつ取り上げ、歴史的な背景から最新動向までを現IT研修講師として活躍している斎藤和明さんにお聞きしました。第1回は「Java言語」です。プログラミング言語の特徴から自身が目指す業界、作りたいサービスなどと比較しながら学ぶべきプログラミング言語をみつけてください。

目次

Java言語開発の背景と生活に密着した使用シーン

今やJava言語は、IT業界が必要とする技術と人材ともに人気が高いプログラミング言語の1つといえます。例えば、TwitterなどのSNSアプリやスマートフォンで使っているアプリの開発。銀行ATMやオンラインバンキングに使われているシステム、運送会社の配送システムなどのWebアプリなど、生活する上で切っても切れない場所で多く使われています。

Java言語は、1991年サン・マイクロシステムズ社が家電製品に組み込むためのプログラム開発から始まりました。ほどなくしてインターネットで、WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)システムが確立されたパーソナルコンピュータ黎明期、ウェブブラウザ上で動くプログラムが求められると開発の方向性をシフト。1995年に開発言語としてリリースされました。

このときJavaという名称が使われ、ウェブブラウザ上だけでなくあらゆる機器やOS(プラットフォーム)で動くこと、プログラミング環境の優位性などから業界での地位を確立していったのです。惜しくも経営難により、2010年現在のオラクル社が所有することになりました。ちなみに「Java」といった場合、Java言語とソフトウェアプラットフォームの2つを総称します。

監修:斎藤さんのコメント

現在におけるJavaの優位性は、一度書けばどのプラットフォームでも動作することです。せっかく作ったプログラムが、環境によって動作が異なると都度修正が必要になりますが、Javaにはこの作業がなく、その汎用性の高さが最大のメリットといえます。
また、外部向けアプリケーションと、そのアプリケーションの機能を使いたい企業とユーザを繋げる多くのAPI(Application Programming Interface)や、複数のファイルを、1つの仮想的なフォルダーでまとめて管理する機能(ライブラリ)が、用意されていることです。
Javaが広まっていった理由としては、1995年当時有名だったウェブブラウザ「Netscape Navigator」がJavaを採用したことがあります。そのほか前述した「どのプラットフォームでも動作する」こと、「API、ライブラリの豊富さ」など他言語より優れていたことも広まった理由といえます。

Java言語のニーズは今後どうなる?

先にも例をあげましたが、Android向けアプリ開発にJavaが多く用いられています。スマートフォンアプリ市場は、今後も拡大が予想されることからJavaの安定したニーズと、さらなる活用範囲も広がっていく要素になります。

さらに官公庁や大手企業が使用するような、大規模かつセキュリティの高いシステム開発でも使用されています。官公庁ではシステムを長期的に使用するケースが多く、今後数年は継続して使われることが予測されます。

あえてマイナス要素をあげると、Googleが開発した「Go」や、オブジェクト指向言語の「Scala」などが近年台頭してきています。10年単位で使用されるプログラミング言語も置き換わっていきますが、すぐに切り換わることはありません。

監修:斎藤さんのコメント

Javaの今後を考えた場合、スマートフォンアプリ開発よりも注目したいのは、官公庁や大規模な基幹システムで使われていることです。大規模システムの置き換えが進むといっても5年、10年は、引き続き使われると思います。
なおJavaエンジニアの平均年収は500万前後であり、最初に覚える言語としては仕事・案件数も安定していると思います。ほかにも言語は多数ありますが、まだまだ現役の言語ですので、覚えておいて損はありません。

Java言語の学習難易度は高い? 低い?

人気と将来性がわかったところで、Javaを学習面からみていきます。定番言語になればなるほど、スキルとして確立するためには他者よりも深く、最新情報を学ぶ必要もあります。Javaの学習は、ほか言語と比較すると難易度が高くなります。開発環境の開発から多岐に渡るプラットフォーム、そしてコードと覚えることがたくさんあります。

それでも人気言語だけあり、一般テキストや資格試験、プログラミングスクールの講座など、学ぶ機会が多いことで始めやすくなっています。ではJava言語の学習を「独学」と「スクールに通った」2つのケースにわけてみていきましょう。

【独学編】Javaを独学で学ぶ方法

1.初心者におすすめのJavaの独学法

プログラミング学習は、毎日少しずつでも続けることが大切です。とくに独学の場合は、土日に集中して数時間学習するよりも、1日15分でも30分でも勉強する時間を作り、学習を習慣付けすることが習得する近道となります。

監修:斎藤さんのコメント

Java言語の場合、プログラミングを記述し最低限動かせるレベルまでの学習時間目安は、「1日1時間ならば約6ヶ月、1日2時間ならば約3カ月」 となります。6カ月学習を継続するときは、学習目標の設定として、資格取得を目指してもいいと思います。
代表的な資格としては、Oracle社が提供している「Java SE Bronze」があります。基礎知識の確認にもなること、オンライン受験なので資格試験のタイミングを自分で決められるので学習深度に合わせて決めることができます。ただし、受験申し込みが少々複雑なため、事前に確認しておきましょう。

2.独学するときにおすすめの本

Java言語は、そのニーズから各レベルに合わせた書籍も多く出版されているので、独学時にも役立ちます。そのなかから斎藤さんおすすめの書籍を紹介します。

『スッキリわかるJava入門 第3版』(インプレス)

監修:斎藤さんのコメント

初心者向けのJava書籍です。ページ数は多いのですが説明がていねいでわかりやすく、非常に売れているベストセラー書籍です。本書の購入特典でプログラミングができるサイトにアクセスできるため、自分で環境を構築しなくてもプログラミング操作できるのがメリットでしょう。

『徹底攻略 Java SE 7/8 Bronze 問題集[1Z0-814]対応』(インプレス)

監修:斎藤さんのコメント

試験対策の問題集です。前述の『スッキリわかるJava入門』で基本的な知識を学んだ後で取り組むと、理解度が深まると思います。問題集1週目はなかなか問題を解けないことも多いため、最初は解説を読むことを重点的に取り組むといいと思います。2週目から本格的に問題を解き、可能であれば3週目まで解くと合格率が上がるので、ぜひ取り組んでみてください。

3.独学するときにおすすめのサイト

Java言語は、書籍同様多くのホームページがあります。総合的な情報やスキルアップに役立つ情報、さらには最新動向など幅広いなかから学習に適した斎藤さんおすすめサイトを紹介します。

■マンガで分かる Java入門講座
https://manga.crocro.com/?cat=java&pg=index

監修:斎藤さんのコメント

初心者向けのマンガサイトです。プログラミングというと最初は難しいイメージもありますが、マンガで読むことでハードルを下げることができます。マンガからスタートしJavaがどういうものなのか理解し、徐々にほか学習サイトや書籍での学習に移行していくのも方法の1つです。

■ドットインストール
https://dotinstall.com/

監修:斎藤さんのコメント

3分以内の動画で解説をしてくれる基本無料の学習サイトです。Java以外の言語についてもコンテンツがあり、プログラミング初心者にオススメです。動画を見ながら学習していけるため、逆に、ある程度プログラミングを覚えている方にとっては物足りないかもしれません。その場合は、前述の書籍をもとに学習するといいでしょう。

【オンラインスクール編】Javaをオンラインスクールで学ぶ

1.オンラインスクールのメリットとデメリット

初めてプログラミングを学ぶ人は、スクールに入学し決められた時間とカリキュラムで学習する価値は高いといえます。オンラインスクールならば、学習時間帯と場所に縛られず学習できることもメリットになります。

もう1つ見落とされるメリットがあります。それは「疑問点をしっかり質問し解決できる」ことです。プログラマーの業務では、自分で調査しても解決できないことが多々あります。その場合は、自分で調べる力だけでなく、ほかの人に質問する力も求められます。言語学習とともに質問力も鍛えておくと将来きっと役に立つはずです。

またスクールの場合は、「費用」がデメリットなることもあります。本気で学ぶ場合、自己投資は大事ですが、どうしても支払えないという場合もあります。条件さえ合えば、無料で学べるスクールもあるので自分の状況によってスクールをリサーチしてみましょう。

2.おすすめのオンラインスクール3選

ここでは、費用やカリキュラム、学習スタイルなどが高評価のおすすめオンラインスクールを3校紹介します。初めてスクール情報を調べる人は、費用・時間・学習内容を参考にしてみてください。

TechAcademy

TechAcademyはプログラミング言語別に学習深度が異なる多くのコースがあるので、自分の目的に合ったコースを見つけやすいのが特徴です。さらに将来のキャリア形成を考える人は、全コースとも転職サポートがあることもポイントです。

スクール名 TechAcademy
言語/コース ・Webアプリケーションコース
・PHP/Laravelコース
・Javaコース
・フロントエンドコース
・WordPressコース
・iPhoneアプリコース
・Androidアプリコース
・Unityコース
・はじめてのプログラミングコース
・Pythonコース
・AIコース
・データサイエンスコース
・Node.jsコース
・Google Apps Scriptコース
・OSS学習コース
受講期間 最短4週間~
メンター 現役エンジニア
受講料 174,900円(税込)~
就職/転職支援 転職サポート有
割引 学割
特徴 オンライン完結型
毎日15時〜23時のチャットサポートと回数無制限の課題レビュー
週2回ビデオチャットを使ったパーソナルメンターのマンツーマンサポート
公式ホームページ 【TechAcademy】公式ホームページをチェック

CodeCamp

CodeCampは手軽に始められるWordPressやPythonコース、フロントエンドからサーバーサイドまで対応するプレミアムコースと、学習内容と目的に合わせて選ぶことができます。受講料割引クーポンや就職転職サポートもあります。

スクール名 CodeCamp
言語/コース ・プレミアムプラス
・プレミアムコース
・Webマスターコース
・デザインマスターコース
・Rubyマスターコース
・アプリマスターコース
・Javaマスターコース
・テクノロジーリテラシー速習コース
・採用担当者向けITコース
・期間限定コース
   LPythonデータサイエンスコース
   LWordPressコース
受講期間 最短2ヶ月~
メンター 現役エンジニア
受講料 各コース162,800円(税込)~
プレミアムコース272,800円(税込)
プレミアムプラスコース437,800円(税込)
+入学金33,000円(税込)
就職/転職支援 無料の就職転職サポート有
割引 -
特徴 オンライン完結型
日本最大級の現役エンジニア講師陣によるマンツーマン指導
公式ホームページ 【CodeCamp】公式ホームページをチェック

Freeks

Freeksは入会金0円、月額10,780円(税込)でHTML、CSS、PHP、JAVA、Pythonなどのカリキュラムが学び放題のプログラミングスクールです。定額制で学べて講師は現役のエンジニアが担当、転職支援も行っているため、安心して学習を開始できるのがポイントです。

スクール名 Freeks
言語/コース ・学習カリキュラム
  (PHP/Java/JavaScript/Python/AndroidJava/HTML/CSS)
※上記言語が学び放題
受講期間 最短1ヶ月~
メンター 現役エンジニア
受講料 月額10,780円(税込)
就職/転職支援 転職支援有
割引
特徴 入会金0円、月額10,780円(税込)のサブスク型プログラミングスクール
HTML、CSS、PHP、JAVA、Pythonなどのカリキュラムが学び放題
エンジニアによる勉強会に無料で参加可能
公式ホームページ 【Freeks】公式ホームページをチェック

監修:斎藤さんのコメント

ホームページの情報だけでは、なかなか見えにくいスクール選びのポイントがあります。1つは、「1人ひとりにあったカリキュラムを提供してくれること」です。人によって理解度には差があるため、画一的なカリキュラムではなく柔軟に対応してくれるスクールか確認しましょう。
もう1つが「講師との相性」です。これ実は非常に重要で、どれだけ優れたカリキュラムであっても、講師を信頼できなければモチベーションも学習効率も上がりません。体験講座があれば一度試しに受講し、この人ならちゃんと教えてくれる、という方がいるスクールを選んでください。

Java言語は学ぶ価値が高い

Javaの歴史から現在の活用事例、プログラミング言語の将来性をみてきました。IT業界の人材ニーズも高いことを考えると、少なくとも今後10年は使われる言語であり、今学ぶべき言語としておすすめ度は高いといえます。

独学をカバーする書籍やホームページ、スクールでのカリキュラムなど幅広い学習スタイルから選べることも大きなメリットです。もちろん学習し習得するまでは時間がかかるので、プログラミング学習初心者は、目的と目標を立てて取り組んでみてください。

監修

斎藤和明

IT研修講師。ニュータイプエンジニア養成講座主宰
https://love-survivor.com/
神奈川県倫理法人会 後継者倫理塾 第四期生。株式会社ラブサバイバー代表取締役。
◎1984年埼玉県坂戸市生まれ。浦和大学卒業後、IT企業に就職するが、心療内科でうつ病と診断され休職・転職することに。「現状を変えたい」との思いから、お笑い養成所「ワタナベコメディスクール」に入学(第16期卒業)。会社員として勤めながら、お笑い芸人としてライブ出演等を行っていたが、結婚、妻の出産を機にお笑い芸人活動を引退。
◎転職を重ねるごとに100万、200万と年収アップに成功し、2017年には、茨城県を中心に活動する人材派遣会社へ就職。約1,100名の会社で、IT部門の立ち上げに当初から関わる。歴代最速および最年少でIT部門のマネージャーに就任。社内で唯一のIT研修講師に抜擢され、自社および他社の新入社員研修を行いつつ、人事および営業も兼任。トップセールスとなる。
◎2019年、フリーエンジニアとして独立した後、株式会社ラブサバイバーを設立。システム開発、IT技術研修、YouTube企画運用を主な事業とする。現在は、IT業界からうつをなくすことを掲げて、日夜講演活動を行っている。趣味は読書、経営者モーニングセミナー。
近著『フリーエンジニアで成功するためにやるべき54のこと』(秀和システム)

◎編集・執筆:松田政紀(アート・サプライ)

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