大学生ならNISAとiDeCoどちらを使って投資するのがいい?イメージで簡単に理解しよう! |学校では教えてくれない「お金の授業」

編集部:ろみ
2020/12/21
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大学生になるとお金を増やすことに興味を持ち始める方が増えますが、「NISAとiDeCo
のどちらにしようか迷っている。」という方もいるでしょう。どちらも最近話題の投資方法ですが、大学生や新社会人におすすめなのはどちらなのか気になりますよね。
どちらがいいのかを決めるには、まずそれぞれの特徴をしっかりと理解しておく必要があります。それを踏まえたうえで、自分にとって最適な投資方法を決めていきましょう。

NISAとiDeCoの特徴を比較しよう

NISAは、2014年1月からスタートした小額投資非課税制度です。 年間120万円までの非課税投資枠が設けられていて、最長5年間運用できるため最大600万円までの非課税投資枠を利用できます。 通常、投資の運用益については20.315%の税金がかかりますが、NISAなら運用で得た利益(運用益)を非課税で受け取ることができるのです。

一方iDeCoは、2001年からスタートした個人型確定拠出年金で、老後資金を形成するために加入する私的年金です。 iDeCoで得られる運用益も非課税なので、税金を引かれずに受け取ることができます。

いずれも大学生や社会人に向いている商品ですが、次表のように特徴に大きな違いがあります。 なお、NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類がありますので分けてご紹介します。


投資種類 一般NISA つみたてNISA iDeCo
運用期間 最長5年
(ロールオーバー(※)すれば10年)
最長20年間 加入時~60歳
(10年間延長可)
投資
限度額
120万円/年
(最大600万円)
40万円/年
(最大800万円)
144,000円~
816,000円
(上限は職業により異なる)
換金
タイミング
   
いつでも可 いつでも可 原則60歳まで
換金不可
運用商品 国内・国外株式、
投資信託、
REIT、ETFなど
金融庁が定めた条件を
満たす投資信託と
ETFのみ
定期預金、保険、
投資信託
節税効果 運用益にかかる
税金(20.315%)
が非課税
運用益にかかる
税金(20.315%)
が非課税
・掛金は全額所得控除
の対象
(所得税・住民税)
・運用益は非課税
・受取時、
一括受取なら
「退職所得控除」
分割受取なら
「公的年金等控除」の対象

(※)ロールオーバーとは、5年間の非課税期間が終了したのち、翌年の非課税枠に保有している商品を移行した場合、さらに5年間非課税枠を利用することができる手続きです。

換金タイミングに注意

NISAとiDeCoでは、換金できるタイミングが異なります。

NISAは一般・つみたてともにいつでも換金することができますが、iDeCoは一度加入すると原則として60歳まで換金することができません。

iDeCoは老後のお金を貯めておくための制度なのでこのような制限があるのです。

iDeCoのほうが節税効果が高い

NISAとiDeCoはともに節税効果のある商品ですが、iDeCoのほうが高い節税効果が期待できます。

両方とも、運用益にかかる税金が非課税になる点は同じですが、iDeCoはさらに掛け金が全額所得税控除の対象になるので、所得税や住民税が安くなります。また、受け取る際には「年金」「一時金」「年金と一時金の併用」の3つのパターンから選べ、年金形式なら「公的年金等控除」の一時金形式なら「退職所得控除」の対象になります。

NISAをするべき人の特徴

NISA とiDeCoの大まかな違いはお分かりいただけたと思いますが、「自分はどちらを選べばいいのかわからない」という方もいるでしょう。

そこで、NISAをおすすめしたい方はどのようなタイプの方なのかをご紹介していきます。

一般NISA

まずは、一般NISAがおすすめな方から見ていきましょう。

数年以内にまとまったお金を使う予定がある方

数年以内(10年以内程度)に留学や海外旅行などでまとまったお金が必要な方は一般NISAがおすすめです。

iDeCoは60歳までお金を引き出せないため、60歳以前にお金が必要な方はNISA一択になります。

またNISAなら「これは買い!」というファンド(投資信託)があれば「一括投資」ができます。投資が順調にいけば、まとまったお金をつくることができますね。

株主優待を受けたい方

株主優待とは、株を購入した企業から商品やサービスなどの優待品をもらえる制度です。優待品には、コンサートやスポーツ観戦のチケットやテーマパーク入場券、航空機や電車などの優待券、百貨店での特典などさまざまなものがあります。

自分がよく利用する企業の株を購入することで、貯蓄できるだけでなく優待サービスを受けることもできます。

つみたてNISA

続いて、つみたてNISAがおすすめな方をご紹介します。

「教育資金」「住宅購入資金」を準備したい方

つみたてNISAが活用されるケースのひとつに、「教育資金」「住宅購入資金」を準備するためということがあります。

教育資金は、ご家庭の教育方針や公立か私立かなどによって費用が異なりますが、目安として18歳になるまでに300万円~500万円程度が必要といわれています。また、住宅購入資金は最低でも頭金は貯めておきたいものです。

頭金は住宅価格の1~2割程度が目安となっていますので、200万円~600万円程度貯めておけるといいでしょう。なお、最近は頭金がなくても購入できるところもありますが、全額を住宅ローンで支払っていくのは大変なので、早めに少しずつ準備しておくことが大切です。

投資に回すお金が限られている方

つみたてNISAは、大学生や新社会人の方のようにまだ収入がそれほど多くなく、投資に回すお金が限られてしまう方でも始めやすいです。

一度に購入するのではなく、毎月続けて購入できる無理のない金額に設定できるので、収入の範囲内で投資ができます。また、つみたてNISAは販売手数料がゼロといったように、コストが低いというメリットがあるので、お金にあまり余裕がない方で始めやすいです。

iDeCoをするべき人の特徴

ではここからは、iDeCoで投資をしたほうがいい方の特徴をご紹介していきます。

老後資金を準備したい方

iDeCoがおすすめな方としてまず挙げられるのが、老後資金を早いうちから準備したい方です。

若いうちは老後のお金のことまで気持ちが回らないかもしれませんが、たとえば就職先の会社に退職金制度がない場合はご自分で備えておくことが大事ですよね。

また最近はライフスタイルが多様化しており、「将来独身のままがいいな」と考える方もいます。その場合、老後資金の準備は早めに始めておいた方が安心です。

iDeCoは原則60歳まで換金できないので、デメリットと捉えられることもありますが、逆を言えば半強制的に「60歳まで貯め続けられる」という良い面もあるのです。

所得の多い方

一般的に、所得が多い方は税金を納める額も多くなりますので、節税効果の期待できるiDeCoに加入するのがおすすめです。

すでにご紹介している通り、iDeCoには「運用益が非課税」「掛け金が全額所得控除の対象」「受け取るときは公的年金等控除などの対象」というメリットがあります。

ただしこのメリットは、無職の方や所得の低い方には効果がほとんどありません。所得があり税金の負担が大きい方ほどメリットが大きくなります。

まずはつみたてNISAを始めよう

一般NISAとつみたてNISA、iDeCoのうち、大学生や新社会人の方が始めるのなら、つみたてNISAがおすすめです。

まとまったお金がなくても小額からコツコツ投資できますし、長期間の運用はリスク軽減効果も期待できます。また、投資商品は一定の基準を満たした比較的安全なものなので初めてでも安心です。

掛け金は月々33,000円以下で決められる

つみたてNISAの年間利用金額の上限は40万円までなので、1か月に換算すると33,000円程度になります。

お給料から毎月3万円ずつをつみたてNISAに回すと、限度額を超えずに利用できますね。もちろん、3万円を投資に回すのが難しい場合はもっと少ない金額でも大丈夫です。

最小投資金額は金融機関によりますが、1,000円からというところもあります。ちなみに、楽天証券やSBI証券では100円から投資することができます。これなら気軽に始められそうですね。

非課税期間が一般NISAより長い

一般NISAとつみたてNISAの非課税期間を比較すると、一般NISAは最長5年(ロールオーバーすれば10年)ですが、つみたてNISAは最長20年とより長く設定されています。つみたてNISAのほうが長く非課税枠を利用できるので、収益にかかる税金を気にせずに投資することができます。

たとえば20歳から始めると40歳まで利用できますが、40歳前後は教育資金や住宅購入資金が必要になる時期でもありますので、将来の大きな出費に対応できます。

投資商品は金融庁の基準を満たしているものだけ

つみたてNISAの投資商品は、金融庁の基準を満たした投資信託とETF(上場投資信託)のみです。金融庁の定めた基準とは、「分散投資されていて、手数料が安く、安定して運用されている」かどうかという点です。

つみたてNISAは最長20年間運用できるので、リスクが高い商品や手数料が高い商品は不向きです。そのため、一気に儲かるということはありませんが、大きなリスクを負わずに着実に貯蓄していけるというメリットがあるのです。

まとめ

NISAとiDeCoは、いずれも収益にかかる税金が非課税になるという点は同じですが、iDeCoの方が高い節税効果が期待できます。しかし、原則60歳まで換金できないので、60歳以前の出費に利用しづらいです。

そのため、大学生や新社会人の方にはNISA、特につみたてNISAがおすすめです。収入に合わせた金額を無理せず長期間投資することで、将来の大きな出費に対応することができます。

文:金子 賢司

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。 以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、 年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。 <保有資格>CFP、住宅ローンアドバイザー、生命保険協会認定FP、損保プランナー 公式HP

制作:Media Beats
編集:マイナビ学生の窓口編集部

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