人生は1勝99敗。他人との比較で落ち込んだ人には、林修先生の「堂々たる敗者論」を #大学生の相談窓口

編集部:すい
2020/09/22
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大学生が抱えるさまざまな不安や悩みに対して、突破口になるようなアドバイスを著名人の言葉で贈る「大学生の相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、東進ハイスクール、東進衛星予備校の現代文講師をはじめ、タレントとしても活躍されている林修さんです。長年学生を指導されている林先生に、他人と比較して落ち込んでしまうと悩む学生へアドバイスを伺いました!

Q.他人と比較して落ち込んでしまう
私には優しい家族がいて、友達も普通にいて、幸せな環境にいると思っています。それなのに、人と比べてしまって、ちょっとしたことで落ち込む癖があります。また、他人の評価を気にしてしまいます。自分を好きでいれたら人生ってもっと楽なんだろうと思います。自分を好きでいるためにはどうしたらいいのでしょうか?
(女性/18歳/大学1年生)

A.他人と比較するのは大切。人生は、そこから“1勝”できる土俵を探す旅なんです。

できないことは諦める。うまくいかないなら、戦える土俵を探して。

他人と比較することは、どうしても避けられないし、また大切なことでもあるんです。僕自身、たくさん比較していますよ。

そもそも、今の資本主義という世界では、全てが「競争」です。例えば、何気なく入ったパン屋さんでパンを購入してみると、とてもおいしかったとする。そうすると、今まで行っていたパン屋さんには行かなくなりますよね。もう行かなくなってしまったパン屋さんは、全く気づかないうちに「負け」になっているんです。そんなふうに、普段の何気ない行動にも、実は競争が関わっていて、僕たちはその見えない「競争」に、無自覚のうちに巻き込まれているんです。

もちろん、社会が大きく変わって、今のような競争が存在しなくなれば、今ここで僕が述べていることは、全くの的外れです。ただ、そういう変化は当面起きることはなさそうです。他者と競争するのが当たり前の世界だからこそ、潔く負けを認めて、勝てない土俵では“勝負しない”意識を持つことが、非常に大切だと考えています。

以前テレビ番組でも話したんですが、学生時代にいろいろな大学の学生のいる寮に入っていました。そこにある大学の、身長が186cmあって、めちゃくちゃイケメンな学生がいたんです。彼が原宿から表参道を歩けばスカウトの名刺が何枚ももらえる。そこで、僕も同じように原宿から10往復歩いてみたんですよ。そしたら誰1人声をかけてこない。僕はこれを「表参道の屈辱」と呼んでいるんです(笑)。

極端な例えでしたが、何が言いたいかおわかりいただけましたか? このようにどう頑張ったって「あの人には勝てないな」ということがあるんです。僕がどう頑張ったって、モデルの仕事では彼に勝てない。こんなふうに、どのジャンルでも「これは無理だな」と潔く負ける自分を認められることで、できないことにしがみつかなくなります。だから、他人と比べるのはすごく大切なことなんですよ。

僕は「できないことを努力して、できるようになる」という考え方はしません。できないことは潔く諦める。自分より楽に結果を出している人がいる土俵では、勝負をしませんね。「できない」と落ち込んでいる時間が無駄です。だったら戦える土俵を探しましょう。うまくいかない人は、うまくいかないことをしているから、うまくいかないだけなんです。

1勝99敗でいい。“1勝”を探す旅が、人生だから。

人生なんて、1勝99敗でいいんです。その1勝を探すのが大変なんですよ。「やればできる」じゃなくて、「勝てる場所」「勝てる分野」を探すこと。いつかどこかで人に勝てるものが出てくるかもしれないから、それまで負けておけばいい。ただその勝てることというのはかなり限られているので、仮にそれが自分のやりたいことと一致したら「超ラッキー」です。人生って、その“1勝”を探す旅ではないでしょうか。

僕自身、大学時代は自分が勝てる土俵が見つからなかったですね。でも何か見つかるだろうと、流行に乗って、いかにも「バブル」ということも数多く手を出しました。「これは向いていないなぁ」と自分でも思いつつ、流行りだから、最先端だからといろいろやってみたんです。しかし、やはり向いていないことは、うまくいかないんですよ。結局、適性を感じつつもやりたくないからと避けていた予備校講師になったらうまくいきました。それも最初は、一番好きな科目である数学の講師で採用されたのに、他人との比較の上で「現代文」を選んだんです。そうやって現代文の講師になってから30年近く経ちますが、仕事で悩んだことはほとんどありません。

質問者さんはお悩みのようですが、他人との比較を避けては生きられないし、それは必要なことでもあると考えています。「いいなぁ」と思う人に対して、ひがんでも何も生まれません。潔くその素晴らしさを認め、自分のよいところを探しましょう。ひがむのは「もしかしたら勝てるんじゃないか?」と、どこかで思っているからではないでしょうか。潔く諦めて、今やるべきことを淡々とこなすこと。その中で、「これだけは負けない」というものを見つけてください。

【まとめ】
勝てない土俵では勝負せず、勝てる分野を探すこと。他人をひがまず、堂々たる敗者であれ!

「他人と比較するのはいけないことだ……」と悩んでしまう学生さんも多いと思います。ですが、林先生のアドバイスから、他人と比較するのは、実は人生において大切なことだとわかります。「ここでは勝てない」と思う分野を知ることで、自分の能力を発揮できる場所に一歩近づける。気持ちを切り替えて、今やるべきことに集中しましょう。

文・取材/田中さやか
写真/島田香
編集/学生の窓口編集部

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お笑いとK-POP好き。名前の由来は「すいすい物事がうまくいくように」「水のようにチームになくてはならない存在になるように」から。
★ほっとけない学生芸人GP(@gm_hottokenaigp)運営も兼任中。

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