【探す】コラムニスト和田真里奈さんに聞く、冒険(たび)に出たくなる本5選!

編集部:ろみ
2020/08/25
学生トレンド
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コロナ禍で過ごす、いつもとちょっと違う今年の夏。「せっかくの夏休みなのに、Stay Homeでどこにも行けない(泣)」とお嘆きの皆さん、そんなときはぜひ本を開いてみましょう! 小説、漫画、エッセイ、ノンフィクション……家の中にいても、近所のカフェでも、本の中に広がる世界にはいつでも出かけることができます。新しい知識を増やしたり、異国の文化を学んだり、知的好奇心を満たすことだって、この夏、自分を成長させてくれる大事な経験になるはずです。 そんな新しい冒険(たび)に出たくなる本を、旅と文学を愛するコラムニスト・ブロガーの和田真里奈さんに教えてもらいました。

教えてくれるのはこの人!

和田真里奈

コラムニスト/ブロガー。1987年生まれ、神奈川県出身。文芸・美術・映画のほか、独身女性のあれこれなど社会一般現象の批評・考察まで。著書に『寂しくもないし、孤独でもないけれど、じゃあこの心のモヤモヤは何だと言うのか』(大和出版)

(1)『ニューヨークより不思議』四方田犬彦(河出書房新社)

一九八七年と二〇一五年、二七年の時を経たニューヨークへの旅。どこにも帰属できない者たちが集まる都市の歓喜と幻滅。みずみずしさと情動にあふれた文体でつづる長篇エッセイ。(発行元公式サイトより)

「芸術家、起業家、パフォーマーなどなど、世界中から野心ある人々が集まってくるニューヨーク。このエッセイで主に書かれているのは、著者がニューヨーク滞在中に出会ったアジア系のアーティストやチャイナタウンについてです。ニューヨークは『人種のるつぼ』と呼ばれているけれど、異なる文化同士が溶け合っているわけではなく、異邦人は異邦人のままに暮らしているみたい。それは決してネガティブなことではなくて、多様性の時代といわれる今、自分を異邦人のまま、他者を他者のままに受け止める方法を、著者のニューヨークでの暮らしが教えてくれるような気がします」

(2)『大学で学ぶゾンビ学~人はなぜゾンビに惹かれるのか~』岡本健(扶桑社)

そもそも「ゾンビ」とは何か。映画、ゲームなどのコンテンツでどのように発展してきたか。いつからゾンビは全力疾走するようになったのか。『鬼滅の刃』はゾンビものなのか。 日本独特の「カワイイ」文化に取り込まれたゾンビや、ゾンビでの町おこしなど、本書はあらゆる角度からゾンビを分析したゾンビ総合研究書である。(発行元公式サイトより)

「腐乱した死体がむくむくと起き上がり、生者の血と肉を求めて夜の街を這いずり回る――社会風刺からB級パロディまでなんでもアリ、そんなゾンビ映画は今も昔もたくさんの人を虜にして止みません。人はなぜゾンビに惹かれるのか? ゾンビ映画や漫画の歴史は? この1冊を読めばゾンビのことはだいたいわかる! ……のですが、ゾンビなんかに興味ない多くの人にもおすすめしたい本。なぜなら、この本に書かれている本当に大切なポイントは、『好きなことを究(きわ)める』ための方法論だからです。時間のある夏休み、この本をヒントに興味関心のあることを深掘りしてみるといいかもしれません」

(3)『怪獣記』高野秀行(講談社)

トルコ東部のワン湖に棲むといわれる謎の巨大生物ジャナワール。果たしてそれは本物かフェイクか。現場に飛んだ著者はクソ真面目な取材でその真実に切り込んでいく。イスラム復興主義やクルド問題をかきわけた末、目の前に謎の驚くべき物体が現れた! 興奮と笑いが渦巻く100%ガチンコ・ノンフィクション。(発行元公式サイトより)

「ノンフィクション作家の高野秀行さんが、ジャナワールという名のUMA(未確認動物)を探しにトルコまで行く探検記です。UMA探しのおバカエッセイになるかと思いきや、ワン湖での探索を続けているうちに、突如浮上するクルド人問題。UMAも妖怪も、現地の文化や政治と密接に絡み合っていて、それらは決して無関係ではないのです。UMAについて知ろうとしていたらなぜかトルコの社会や民族に詳しくなってしまうという、不思議な読後感をもたらす本なのですが……めちゃくちゃ面白い!」

(4)『マッドメン』諸星大二郎 (河出書房新社)

諸星大二郎の代表作であり異色作『マッドメン』。文明とは縁の遠いパプアニューギニアの奥地を舞台に、少数民族ガワン族の少年・コドワと、人類学者の父を持つ日本人少女・波子の運命を描く。作品全体を通して文化人類学・民俗学の要素が散りばめられており、現地専門員や研究者からの評価も極めて高い。

「パプアニューギニアには1960年代くらいまで、近代文明と未接触のまま、石器時代さながらの暮らしを営む部族が内陸部に住んでいたといいます。黒魔術が今でも信じられ、危害を加えたらペイバックという名の仕返しをされる――そんなパプアニューギアニアの部族との冒険を描いた漫画が『マッドメン』。悠久の自然の中に暮らす彼らに、素朴さを見出すでも恐れを抱くでもなく、ただ『私たちはどこからやってきて、どこへ行くのか?』を考えさせてもらう。まっさらな気持ちで知的な冒険に向かわせてくれる漫画です」

(5)『世界の果てでも漫画描き 1~3』ヤマザキマリ(集英社クリエイティブ)

これまで暮らした国の数、30数カ国。ヤマザキマリのルーツをたどる爆笑世界放浪記。1巻「キューバ編」、2巻「エジプト・シリア編」、3巻「チベット編」が発売中。

「国際結婚をしていてイタリア人の夫がいるヤマザキマリさんが、旅先や移住先での体験を綴っているエッセイ漫画です。香港、キューバ、エジプト、シリアと出てくる場所はけっこうマニアック。しかしなかでもこの漫画を読んで、私が『一生に一度は必ず行きたい!』と鼻息が荒くなってしまったのは、チベット! ヤマザキさんは初っ端から高山病になり現地で点滴を打っているので甘く考えてはいけませんが、伝統のバター茶を飲みながら鳥葬に現れるハゲワシを眺めたりしたら、死生観が変わりそう。世界はこんなに広いんだ、と思わせてくれるエピソードがたくさん描かれています」

まとめ

壮大で、ユニークで、ワクワクするような冒険(たび)を紡ぐ5冊の本、気になったものはありましたか? 貴重な夏休みの読書体験は、きっとあなたの心を驚きや感動で満たしてくれるはず。ぜひ手に取って、ページを開いてみてくださいね。

文・取材:芳賀直美
制作:Mo-Green
編集:マイナビ学生の窓口編集部
イラスト:福井海東

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編集部:ろみ

学生時代は南米に留学していたラテン系関西人。好きなものは音楽とスポーツ観戦とお酒です。映画を見たり、料理をするのも好き。

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