学生のみんなは10万円の給付金は何に使う?「生活の足しにする」というリアルな声が多数
4月20日に、日本政府は新型コロナウイルス対策として10万円の「特別定額給付金」の実施を決定しました。給付されるタイミングは市区町村によって異なり、特に大都市部は処理に時間がかかり、給付が遅れています。大学生の皆さんも「まだもらえてない」という人が少なくないかもしれませんね。とはいえ、10万円もらえるのは学生にとってはありがたいこと。どのように使うかいろいろと思案しているのではないでしょうか。そこで今回は、大学生の皆さんに、給付金の使い道について聞いてみました。
新型コロナウイルス感染拡大以降、特に困っていることは何ですか?
まず、新型コロナウイルス感染拡大の影響で「お金に関して困っていること」を大学生400人に聞いてみました。特に多く寄せられた回答をピックアップしてご紹介します。
・収入が足りないから毎月赤字になります。授業料を払うお金が全くありません。(18歳女性/大学1年)
・コロナでバイトがないため、家賃を支払えない。(20歳女性/大学1年)
・公共料金がいつもより多くかかる。通信料が高い。(22歳女性/大学4年)
・学食が使えなくて、食費がかさむし自炊が大変。(20歳女性/大学3年)
政府からの給付金10万円、何に使う予定ですか?
新型コロナの影響でお金に関して困っている学生が多くいる状況ですが、特別定額給付金の10万円の使い道はどのように考えているのでしょうか? 「何に使う予定なのか」を聞いてみました。
●家計に回す
・家賃支払いや携帯代のカード支払い。(24歳男性/大学院生)
・毎月赤字になるので、赤字の部分を補うと思います。(22歳女性/大学3年)
●学費を支払う
・授業料や学校で必要なものを買う。(23歳女性/短大・専門学校生)
・後期の授業料に使う。(21歳女性/大学4年生)
●貯金する
・将来のために貯金。資格取得の資金に回したい。(19歳女性/短大・専門学校生)
・バイトで収入が減った分を補うために貯金する。(18歳女性/大学1年)
●欲しいものを買う
・パソコン買い替え資金の足しにする。(21歳女性/大学3年)
・自分の欲しいものをたくさん買いたい。(19歳女性/大学2年)
●旅行に使う
・サークルの同期と旅行に行きたい。(21歳女性/大学3年)
・落ち着いたら国内旅行に使いたい。(23歳男性/大学院生)
●スキルアップに利用する
・投資やプログラミングなどのスキルアップ。(21歳男性/大学4年)
・資格を取得するために使う。(19歳女性/短大・専門学校生)
「給付金の使い道」で最も多く挙がったのが「家計に回す」でした。10万円を家賃や光熱費の支払いに回し、収入減を少しでもカバーするという人が多いようです。また、授業料や教科書代に使うといった回答も多数寄せられています。10万円ではとても足りないという回答も複数あり、さらなるサポートが求められます。
将来のことを考えて「貯金する」と答えた学生も散見されました。特に「実家暮らし」の学生から多く挙がっています。実家暮らしだとそこまで家計を気にする必要がありませんから、「先を見越してためておこう」と考えるようですね。
一方、欲しいものを買ったり、旅行に行ったりと、パーッと使おうと考えている人も意外と多くいました。自粛生活はストレスがたまりますから、給付金を使って一気にストレスを発散してしまうのもアリでしょう。習いごとや資格といったスキルアップに使うという回答も複数寄せられています。
少数ではありますが、中には「親に渡す」といった回答も。コロナの影響で困っているのは学生だけではありませんから、例えば「親が収入減で苦境に立たされている」といった場合には、給付金を実家の家計に回してサポートするのも一種の「親孝行」かもしれません。
とりあえず苦しい状況を落ち着かせるために使う人が多い
大学生400人に「給付金10万円の使い道」を聞いてみたところ、「生活費の足しにする」という人が多いようでした。新型コロナの影響で収入が減り、生活が苦しくなっている学生が多くいることを考えると、当然の結果かもしれません。支出の多い1人暮らしの場合は、手詰まりになる前になんとかしないといけませんから、給付が遅れている地域はできるだけ早急に対応してもらいたいですね。
皆さんはどうでしょうか? 今回の結果と同じく、給付金は家計に回しますか? それともパーッと使ってしまいますか?
▶学生が今こそ使いたいお得な行政・民間サービスとは?節約アドバイザーに直撃!
文:中田ボンベ@dcp
※マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2020年6月3日~6月4日
調査人数:400人(18~25歳の大学生・大学院生・専門学生)