「グレタのおかげで僕らの声は力強くなった」北欧の若き環境活動家から日本の若者へ伝えたいこと 2ページ目

編集部:ろみ
2020/06/29
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スウェーデンの隣国ノルウェーの若者からメッセージ

危機感を抱いているのはグレタさんだけではありません。世界には、10年後に迫ったタイムリミットに向け、行動を続けている若者たちがたくさんいます。

そのなかでも北欧は「SDGs先進国」と呼ばれ、スウェーデンの隣国ノルウェーでも環境問題への取り組みは活発です。

今回はノルウェーの25歳以下の若者7,000人が所属する「Young Friends of the Earth Norway」の副議長・アンドレアスさんに話を聞くことができました。

教えてくれたのはこの人!

アンドレアス・ランドイさん

ノルウェーの25歳以下の若者7,000人が所属する「Young Frieands of the Earth Norway」の副議長を務めている。幼い頃から生物の多様性気候変動に関する問題に強い危機感を持ち、友人の影響で16歳からNature and Youthに関わる。写真提供:©Thor Due / Natur og Ungdom

――グレタさんが世界で注目を集めるようになって、環境問題に取り組む若者たちに変化はありましたか?

「グレタが注目を集める前から、環境問題に取り組む若者はすでに沢山いたよ。僕らのような団体でも、個人でも。でも、彼女が学校を休んで始めたあのストライキ運動によって、僕たち若者の意見が社会により届くようになったのは確かだね。

あと、それまでは気候変動の問題にちゃんと取り組まない政治家に不満を抱いていた若者の多くが、自分たちで政治的なアクションを起こすことに関心を向け始めてる。それもグレタの影響だと思うよ。」

英訳:There was already a lot of youth engaged in environmental issues, some in organizations like ours, and some on their own. First and foremost, I think the school strikes have created attention towards those youth, and given them a far stronger voice than we had before. Also, many of the people who had previously been concerned over the lack of climate action from politicians on their own, have turned that concern into political action.

――ノルウェーでは何が一番大きな環境問題なのか、教えてください。

「ノルウェーでは原油の掘削が一番深刻な問題。人類は使い切れないほどの油量を手にしているのに、ノルウェー政府は北極海での新たな掘削権を石油会社に渡したんだ。これ以上、海洋生態系を壊すことは許されないし、北極海はノルウェーが持続可能な水産業を続けるためにも大切な場所なんだ。これはノルウェーが何よりも優先して取りかからなきゃいけない環境問題。僕らは政府に対して訴訟を起こしているよ。」

英訳:The most serious environmental issue in Norway is oil drilling in vulnerable marine ecosystems. The world has already found far more oil than we can ever use, in order to reach the necessary climate goals. Despite this, the Norwegian government is handing out new oil licenses in the Arctic, and in areas important to the sustainable fishing industry we have in Norway. Therefore, our work against the Norwegian oil drilling is our number one priority, and among other things we have filed a lawsuit against the government in order to stop Arctic oil drilling.

2019年3月にノルウェーで行われた気候変動対策の強化を求める抗議デモ。全国70カ所で約4万人の学生が学校をストライキし、参加した。©Thomas Mordal / Natur og Ungdom

――気候変動や地球温暖化の問題に、ひとりでも取り組めることはありますか。

「ひとりの力って過小評価されやすいものだよね。だから自分だけで活動するのもいいけど、自分の周りにいる人に呼びかけて一緒に行動すればより大きな影響力になる。選挙に行くのも、もちろん大事。だけどそれだけじゃなくて、友達や大人と議論したり、デモやイベントに参加したりね。こういう民主的な行動の積み重ねが、新しい世論を作っていくんだ。」

英訳: I think it's common to underestimate the impact of influencing the people around you. It's good to be engaged, but even better to engage others. So, participate in democracy, not only voting in the elections, but participate in the debates, demonstrations and public events that shape society.

――最後に日本の若者にメッセージをお願いします。

「気候変動の危機はまったなしの課題で、世界の若者が一緒になって行動することが本当に重要。だから日本のみんなも頑張ってほしい!国を超えて一緒に行動すれば、必ず大きな影響力になる。You can do it!」

英訳:If we organize our movement together, we can have incredible impact - which is needed to stop the ongoing climate emergency. I believe it's vital that young people in every country in the world unite for democratic environmental action. I wish the youth of Japan the best of luck in their fight against climate emissions, pollution and the destruction of nature. You can do it!

文:ぎぎまき・猿川佑
編集:マイナビ学生の窓口編集

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編集部:ろみ

学生時代は南米に留学していたラテン系関西人。好きなものは音楽とスポーツ観戦とお酒です。映画を見たり、料理をするのも好き。

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