夢は、行動した人の特権だ。スカイピースが語る挑戦者の心 #セルフライナーノーツ

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夢は、行動した人の特権だ。スカイピースが語る挑戦者の心 #セルフライナーノーツ

「失敗は成功の母」という言葉があるように、たとえ失敗しても、その経験をもとに反省し、改善することが成長につながると言われています。

しかし、そうとはわかっていても、不安のほうが勝ってしまい、なかなか行動に移せない人もいるのではないでしょうか。

YouTuberでありながら、音楽活動も行っているスカイピース。YouTubeのチャンネル登録者数が300万人を突破(2020年5月時点)した今も、「挑戦心」を大事にしているそうです。活動を通じてつらさや苦しみも経験してきたお二人に、どんなときも前向きに進むための秘訣をうかがいました。

文:蜂須賀ちなみ
編集:学生の窓口編集部

『青青ソラシドリーム』は挑戦のアルバム


――『青青ソラシドリーム』、改めてどんなアルバムになったと感じていますか?

テオくん:一言で言うなら「挑戦」ですね。毎日投稿(※)をやめて、「週に1本でもいいからクオリティの高い動画を上げていこう」っていう決断したときに作っていたアルバムなので、そのときの想いが強く入っていると思います。

なかでも、「せなかあわせ」という曲は僕にとって大きな挑戦でした。〈背中合わせで〉という歌詞が2回出てくるんですけど、1回目と2回目で意味合いが全然違うんですよ。そういう言葉遊びをうまく入れられたなって思ってます。

※スカイピースは2016年7月の公式YouTubeチャンネル開設以降、約3年半、毎日投稿を続けていた

☆イニ☆:僕にとっては「オタパリパーティー」が大きな挑戦でした。

スカイピースは「オタパリダンシン」という曲をずっと(動画の)エンディングテーマにしていたんですけど、今は「オタパリパーティー」がエンディングテーマで。この曲を作ったことが「エンディングテーマを変える」という挑戦につながったんです。

(宮川)拓さんが作ってくれたトラックもめちゃめちゃかっこいいし、「オタパリダンシン」のオマージュも入っていたりするので、楽しい曲になったなぁと思ってます。

――正直、スカイピースほど人気があれば、リスクを背負ってまで挑戦する必要がないような気もします。

テオくん:でも、「青青ソラシドリーム」の歌詞を書いているときにふと思ったんですよ。スカイピースは応援ソングが多いけど、自分たちが挑戦をしていないのに、誰かのことを応援できるのかな? って。

今思えば、毎日投稿をしている頃の僕らは、動画を上げるのが怖くありませんでした。今日外したとしても明日がある。明日外したとしても明後日がある。そういうふうに考えることができたので、ある意味では安心感があったんです。

でも(動画の更新頻度が)週に1本となると、みんなのハードルが上がるので、「久々に動画が上がったけどつまらなかった」と言われる可能性もありますよね。そういうところに対する不安や恐怖、「挑戦するのは正直怖いけど……」という気持ちは、今回のアルバムの歌詞にも表れていると思います。

夢を掴めるのは、実際に動き出した人だけ

――怖いと思う気持ちもあるのに、「もうやめよう」とは思わないんですね。

テオくん:思わないです。それは、「つらいことを乗り越えてきたからこそ楽しいと思える」と知っているからですかね。

☆イニ☆:やっぱり達成感は大きいよね。僕らは音楽活動とYouTube活動を両方やっていて、ツアー中も毎日投稿をするっていうのは当たり前なんですけど、以前ツアーをしながら動画を1日2本上げていた時期があったんです。

あのときはさすがに忙しかったけど、頑張った分、達成感もめちゃめちゃあったし、やってよかったなぁって思ったんですよ。

テオくん:仮にあのとき適当にやっていたとしたら「楽しい」にはつながらなかったと思います。自分たちはYouTuberとしての活動も音楽活動もやっていますけど、だからこそ伝えられるメッセージがあるはずだし、それこそが僕らにできることなんですよ。

だからYouTuberとして挑戦している姿を、歌詞に乗せてアーティストとして唄ったら、より響くのかなっていう想いがありました。

そういう想いがあったからこそ、「青青ソラシドリーム」の歌詞を書いたとき、改めて自分たちのなかで決心しましたね。応援ソングを唄うなら、まず自分たちが挑戦をしないとダメだって。

☆イニ☆:「青青ソラシドリーム」は最後に〈なんでもできる〉という言葉を2回繰り返しているんです。

小さい頃は「仮面ライダーになりたい」と本気で思っていたとしても、大人になってからだと、それも馬鹿げた夢みたいに思えてしまう。いろいろなことを考えられるようになったからこそ、「なんでもできる」とは言えなくなるじゃないですか。

でも……たとえば、つるの剛士さんは、子どもの頃からウルトラマンのファンだったらしいんですけど、大人になって『ウルトラマンダイナ』の主役として本当にウルトラマンになったんですよ。

そう考えると、不可能なことって本当はないはずなんですよね。大人になった今、「なんでもできる」という言葉を改めて聞いたことでハッとしたというか。大事なものを思い出させられたような感覚がありました。

テオくん:夢っていうものは、実際に動き出した人にしか絶対に掴めないものだからね。

そもそも僕らだって、好きなアーティストのライブを観に行く側の人間だったんですよ。だけど、「自分がこうしたいから」という気持ちで進んできた結果、今ではライブをやる側になっていて。

だから、今「動き出せない」って思っている人でも、一歩踏み出してみれば、違う場所に行けるんだよ! って伝えたいです。

動き出すのはいつだって自分だから、「なんでもできる」と言って動き出した人が勝ちだ!

心が挫けそうなとき、スカイピースはどうする?

――お二人が今「なんでもできる」と言えるのは、失敗したとしてもポジティブに考えて、立て直せる自信があるからなんじゃないかと思います。

テオくん:たしかにそうだと思いますね。マイナスの出来事をいかにプラスに変えていくかっていうことを僕は常に考えています。

――そこで、挫けそうになったとき、お二人だったらどう考えるのかをいくつか伺いたいと思います。たとえば、志望校に落ちてしまったとしたら、どのようにモチベーションを保ちますか?

テオくん:俺たちは大学受験をしてないから、「高校に落ちていたとしたら」っていう体で考えてみますね。

俺、友達と同じ高校を受験してたんですよ。でもそこに行けなくなるということは、3年間超楽しい学校生活を思い描いてたのに、そこに俺だけはいないっていうことか……。

☆イニ☆:それはつらいね。テオくんだったらどうする?

テオくん:自分の場合、「受験に落ちた」というマイナスの事件をプラスの事件に変えるために動くと思います。

たとえば、そのあと落ち込んでしまって、学校にも行かず、何もしないで人生が終わっていったとしたら、それ(=受験に落ちた)はマイナスの事件になってしまいます。

だけど「じゃあ学校に行かない代わりにこれを頑張ろう」というふうに、違う未来を想像して成功させることができたら、それはプラスの事件に変わりますよね。そうしたら、いつか「今の自分がいるのは、あのとき受験に落ちたからです」って言えるようになるかもしれないし。

――では、進学したものの、やりたいことを見つけられなかった場合はどうしますか? 夢に向かって進んでいる同世代と自分自身を比べて、劣等感を抱いてしまう人も少なくないようです。

☆イニ☆:「大学に入ったもののやりたいことがまだ見つかっていない」という人って、ぶっちゃけ少なくないと思うんですよ。

だからまず、焦る必要はないんじゃないかな? と思いますね。きっと、いろいろなことに注意を向けて過ごしていくうちに、やりたいことは自然と見つかります。というのも、僕自身がそうだったんです。

僕は昔、自分がラップを好きだということに全然気づけていなかったんです。ノリのいい曲を聴いたときに「あ、この曲めっちゃいいじゃん!」と思ってはいたんですけど、それがラップというものだとは知らなかったし、だから「ラップを始めよう」と考えたことなんて一度もなかったんです。

今、趣味と呼べるようなことがなかったとしても、「これをやっているときは楽しいなぁ」と思えるものはきっと誰にでもあると思います。そういうものを探して、ちゃんと向き合うことが大事なんじゃないですかね。

――自分なりに夢や目標が定まってきてそのために頑張っていたとき、「自分はそれほどすごくない」「普通の人間だ」と気づいてしまったときは、どうやって立ち直ればいいと思いますか?

☆イニ☆:「普通」にもいろいろな種類があると思います。YouTuberの場合は技術だけじゃなくて、見せ方、編集も大事だからちょっとまた話が違ってくるんですよ。

僕はこれまでいろいろなYouTuberの方に会ってきましたけど、その人たちと比べると、自分はすごく普通の人間だなぁと思っています。

でも、スカイピースは2人組。普通じゃない人が2人いるんじゃなくて、普通な自分と普通じゃないテオくんの掛け合いだからこそおもしろいんです。

そんなふうに「普通」というものをひとつの個性として捉えながら、楽しむ方法もあると思います。

――まとめると、周りと比べるよりも、自分のためにするべき努力を重ねることが大事だという話ですよね。

テオくん:そうですね。結局全部、自分次第なんですよ。考えて、行動に移して、結果が出たらもう一度考えて、行動して……の繰り返しですよね。

それをどこかで怠ると、プラスに変えることができたはずの出来事も、マイナスにしかならなくなってしまうので。サボらずに、一つひとつを解決していくことが鍵だと思います。

【スカイピース情報】

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