レンタカーを借りる際の自動車保険はどうすれば良い?他車運転特約とレンタカー特約の違いも解説 2ページ目
レンタカーの保険の内容や費用はどのくらい?
レンタカーの保険は、実際にどのくらい補償してくれるものなのでしょうか。
大手レンタカー会社ごとに、気になる免責補償の金額なども併せて表にまとめてみました。
対人保障 | 対物保障 | 車両保険 | 人身傷害保険 | 免責補償 | NOC補償 | |
ニッポンレンタカー | 無制限 | 3,000万円 | 時価 | 3,000万円 | 1,080円 | 432円 |
トヨタレンタカー | 無制限 | 無制限 | 時価 | 3,000万円 | 1,620円 | 免責補償に含 |
ニコニコレンタカー | 無制限 | 無制限 | 時価 | 3,000万円 | 1,080円 | 540円 |
バジェット・レンタカー | 無制限 | 無制限 | 時価 | 3,000万円 | 2,000円 | 免責補償に含 |
このように会社によって多少の差はあるものの、自家用車の任意保険と同じような補償が受けられると考えて良さそうです。
ちなみに、表に記載した「NOC」は「ノン・オペレーション・チャージ」の略で、事故や車に傷をつけてしまった際に、その車を他のお客さんに貸すことができないため、その期間の休業補償として客が支払わなければならないお金です。
この「NOC」を保証する「NOC保証制度」に申し込んでおくことで、「NOC」を負担しなくても良くなります。
金額もそこまで大きくないことが多いので、免責補償と合わせて申し込んでおくのがおすすめですよ!
カーシェアリングは保険料込み!
カーシェアの場合も、レンタカーと同じで自動車保険が付帯しているサービスです。
会社によって微妙に異なるものの、一般的な補償内容は以下の通り。
対人補償 | 無制限 |
対物補償 | 無制限 |
車両保険 | 時価 |
人身損害補償 | 3,000万円~無制限 |
こう見ると、レンタカーの補償とほぼ同じようなものですね。
一方、カーシェアには自動車保険が適応されないケースもいくつかあります。
・非会員の運転で事故を起こした場合
・警察に届け出なかった場合
・飲酒運転などで事故を起こした場合
・無施錠での盗難など、明らかに会員側に落ち度があった場合
他にも免責事項に該当する場合は補償を受けられないことがあります。
もっとも注意しなければならないのが、最初に挙げた「非会員の運転」でしょう。
「ちょっと親に貸して事故を起こされてしまった」「友人が運転したがったから貸して傷がついてしまった」などの場合は補償を受けられない可能性が高いです。
カーシェアの自動車保険は、契約時間が短いレンタカーとまた違った視点の注意が必要です。
また、レンタカーの項目でも開設した「免責保証」ですが、カーシェアの場合は利用料に含まれています。
それなので、何か事故を起こしてしまった場合でも特に免責額が発生するということはありません。
もちろん、別途で加入手続きをする必要もありませんので、その点は安心です。
ただし「NOC」は、カーシェアでもレンタカーと同じくかかりますので注意しましょう。
会社によって異なりますが、自走可能な場合は20,000円、自走不可の場合は50,000円のことが多いです。
レンタカー費用特約とは?
レンタカーの自動車保険で注意したいのがレンタカー費用特約です。
これは事故によって自動車を修理に出した際に、その期間、レンタカーを借りる費用が補償される自動車保険の付帯特約です。
レンタカーを借りる際の保険と混同されやすいのですが、異なるものであることを理解しておきましょう。
まとめ
レンタカーの料金には、基本的な補償内容の保険料が含まれている場合が大半です。
また、レンタカーに自分自身が契約している自動車保険を追加で適用することもできます。
レンタカーを借りる際には、起こりうる事態を予測し、しっかりと自動車保険を備えておくことをおすすめします。
(学生の窓口編集部)
監修協力:飯田道子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト。銀行勤務を経て、96年にFP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。海外移住にも対応しており、特にカナダや韓国への移住相談や金融・保険情報を得意としている。 HPはこちら
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