インド映画に欠かせない「三大カーン」! ……ってだれ?

編集部:いとり

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インド映画の三大カーンってだれ?

歌って踊って、陽気で楽しいインド映画。インドは人口が13億人以上もいる国ですから、映画マーケットは日本などとは比較にならないほど大きく、俳優さんの人気もスゴイものになります。

インド映画には「三大カーン」と呼ばれる大スターがいるのをご存じでしょうか?

インドの超スター・三大カーンとは?

インド映画界の「三大カーン」は、

・シャー・ルク・カーン
・アーミル・カーン
・サルマン・カーン

の3人です。奇(く)しくも全員1965年生まれで、すでに50歳を過ぎていますがその人気は衰えていません。人口13億人のインドですからそれぞれのファンだけでもすごい数になります。

実際、ロケ撮影なんて情報が漏れると、ひと目見ようとするファンが街中にぎっしり詰め掛け、足の踏み場もなくなってしまうほどなのです。

三大カーンの人となりやおすすめの代表作を挙げてみましょう。

シャー・ルク・カーン

インドの国民的スターで、日本のメディアでは時に「インドの織田裕二」と評されることもあります。クールな二枚目だけでなくちゃめっ気たっぷりな愛嬌(あいきょう)あるキャラも演じられ、激しいアクションもこなせる俳優です。

学生時代からスポーツ万能、できればスポーツ選手になりたかったそうなので、激しいアクションがこなせるのも当然ですね。

☆おすすめの代表作
・『DON 過去を消された男』(2006年)
1978年のインド映画『DON』をリメークした作品。犯罪組織のボスと、ボスによく似た青年を入れ換えるというサスペンス映画です。シャーはボスと青年の二役を演じています。

・『チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~』(2014年)

祖父の散骨のためチェンナイ・エクスプレスに乗り込んだラーフル(シャー)でしたが、列車内で美女を助けたことから思わぬ騒動に巻き込まれます。歌って踊って大アクションの冒険活劇映画です。

・『恋する輪廻(りんね) オーム・シャンティ・オーム』(2007年)
脇役俳優オーム・プラカーシュ(シャー)はある日撮影スタジオで起こった事故から女優のシャンティプリヤを救出。親密になる二人でしたがあることが起こり命を落としてしまいます。しかし、生まれ変わりがあって……というお話。歌って踊る恋愛映画の傑作。

アーミル・カーン

演技力には定評があり、インドのファンから「ミスター・パーフェクト」と呼ばれるほど出演作のクオリティーが高いことで知られています。またアーミル・カーンは社会派の俳優としても知られ、人道支援活動、慈善事業などを行っていることでも有名です。

近年活発に慈善活動を行っているマイクロソフトの創設者ビル・ゲイツが、「アーミル・カーンと会ってみたい」とオファーを出したことがあります。このオファーは2013年にインドのトーク番組『India Questions』内で実現しました。その様子は以下のサイトで見ることができます。

⇒参考動画:『NDTV(ニューデリーテレビ)』公式サイト「India Questions Bill Gates and Aamir Khan(Part 1)」
https://www.ndtv.com/video/shows/india-questions/india-questions-bill-gates-and-aamir-khan-part-1-279512

☆おすすめの代表作
・『きっと、うまくいく』(2009年)


インドの名門工科大学に入学した三ばかトリオが人生の難関に直面しつつも、友情を育みながら明るくそれを乗り越えていくというコメディー。

・『ラガーン』(2001年)
イギリス統治下植民地時代のインド。農民たちがクリケットチームを結成し、税金の軽減を懸けてイギリスチームに挑むというお話。社会派アーミルならではの良作です。

サルマン・カーン

20代のころからずっと映画で主役を張ってきた筋金入りのムービースターです。筋肉むきむきのボディーとソフトな顔立ちで今もファンをキャーキャー言わせています。スター性は抜群のサルマンなのですが、芸事以外で世間を騒がせることも多いのが玉にきずです。

酒癖が悪いのか、2002年に飲酒運転の末に死傷事件を起こしており、2015年に懲役5年の実刑判決を受けています。しかし、仮保釈が許されたため刑務所に行かずに済みました。「実はサルマンではなく運転手が運転していた」「サルマンが飲んでいたのはアルコールではなく水だった」など、「今それを言う?」「本当に?」と突っ込みどころ満載な陳述をした揚げ句のことでしたが……。サルマンと出演契約を済ませていた会社やファンはほっと胸をなで下ろしたでしょうが、この判決についてはインドでも議論が巻き起こったとのこと。

また、2018年4月には絶滅危惧種のインドレイヨウを密猟した罪で当局に逮捕されています。同行した4人(いずれもインド映画界のスター)は証拠不十分で無罪だったのですが、サルマンだけは「禁錮5年、罰金1万ルピー」の有罪判決を受けました。

インド映画界のスーパースターではありますが、どうもサルマンは普段の素行があまりよろしくないですね。

☆おすすめの代表作
・『スルターン』(2016年)
訳あっていったんはリングを去ったレスリング選手・スルターン(サルマン)が再びリングに上がり、失ったものを取り戻すという物語。愛と筋肉、涙の映画です。


インド映画に詳しくなくても、今回ご紹介した三大カーンは知っておいた方がいいかもしれません。なにせインドの映画産業は巨大です。ファンの数も世界クラスですし、インドの映画スターは超お金持ちとして『Forbes』誌に掲載されたりもします。三大カーンは芸能だけでなく経済的にも影響力の大きな人物なのです。

(高橋モータース@dcp)

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