「ちゃんとしなきゃ」の呪縛から逃れるには #大学1年生の転び方

ものすごい愛
2019/10/01
入学準備・新生活
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大学に通っている弟に「あんたいっつも家にいるけど、学校行ってんの?」と聞いたところ、「え?9月末まで夏休みだけど?」と言われて、ハァ???!???!?とかなりの大声を出してしまいました、ものすごい愛です。

長すぎません? 大学生の夏休み。
でもまあ、大学生のやるべきことは勉強だけではありませんからね。
ここぞとばかりに遊び倒して、あとから思い出したときに顔を覆いたくなるような恥ずかしいことをやらかして、そこそこぐうたらして過ごしてほしいと思います。
それもまた、いい経験になりますよ。

「ちゃんとしなきゃ」の呪縛から逃れるには #大学1年生の転び方

今回の相談は、規則正しい生活、丁寧で整った生活のイメージに囚われて苦しくなっている方からの相談です。
現在も夏休み中でぐうたらしている大学生のみなさま、そしてそんな生活を欲してやまない、毎日仕事に追われている社会人のみなさまにとっても、心当たりのあるエピソードなのではないでしょうか。

しっかりしたいと思っているのに、全くできずにいます。朝起きる、朝ごはんを食べる、お弁当を持って学校へ行く、授業を受ける、バイトをしたり、掃除をしたり、勉強をして、夜になったら眠る。整った部屋で整った生活をしたいんです。けれど、何もかもが出来ません。気がつけば1日布団にくるまっています。
何が原因なのか、何をどうしたらいいのか、相談することもできず、自問自答していても無になっていくばかりです。
最近は、このままではよくないと思いながら、このままがいいと思ってしまっています。早く終わりが来てほしいとさえ思います。
どうしたらちゃんとした生活ができるのでしょうか。

ちゃんとした生活、したいよね

ちゃんとした生活、わたしも送りたいよ……。
憧れますよね、規則正しくて丁寧で整った生活。
わたしは中学生ぐらいまではいわゆる優等生と呼ばれる部類でして、成績はかなり優秀で部活でもいい結果を残し、生徒会長を務めたりもしていました。試しに登校拒否をしたこともありますが、1週間でほどで飽きてしまい、その後は元の生活に戻りましたし、病欠以外で学校を休んだこともなければ、寝坊して遅刻したこともありませんでした。

ところが、その“ちゃんとした生活”をギッチギチに送っていた反動か、高校生になってからはかなり自堕落になりまして。
理由のない遅刻早退は日常茶飯事、自由な校風だったのと、親がそこらへんに関してわりとゆるい考え方だったのとで、ズル休みの常習犯でした。

そんな生活はその後も変わらずで、大学生のときは常に出席日数がギリギリ、あと1回でも休んだら留年という危ない橋を渡って、何度教授に泣きついて情けをかけてもらったことか。

社会人になったらちゃんとするぞ! と意気込んではいたものの、一応給料をもらっているからときちんと出社はしていましたが、二日酔いのまま職場に行き、休憩中にダンボールを床に敷いての仮眠、退勤するや否やの迎え酒。
毎日の食事はコンビニ弁当か外食、部屋はぐっちゃぐちゃ、カーテンはずっと閉めっぱなし、布団だって最後にいつ日干ししたのかを覚えていないレベルで、休みの日はトイレ以外に立ち上がらない生活。

結婚して正社員をやめ、在宅で仕事をするようになって、家には寝に帰るだけという忙しい日々から解放された今も“ちゃんとした生活”は取り戻せておらず、未だに17時間ぶっ続けで寝続けたり、仕事から疲れて帰ってきた夫に面倒だからとカップラーメンを差し出したり……。

いやはや、我ながらだめだめな生活っぷりがすごい。
のっけから自分の恥をかなり晒してしまいましたが、正直なところ「別によくね?」と思うのです。


ちゃんとしてなくても、だらしなくても、命あればよくね?

まあ、上に書いたことに関しては、わたしがただ単にだらしがないというだけのことなんですけど、命さえあればよくないですか?
だってちゃんと税金納めてるし! いよいよになったらどっかで帳尻合わせたらいいじゃん! という強い気持ちを持って過ごしています。

実際のところ、みなさんが理想とする“ちゃんとした生活”をずーーーっと送り続けるのって、かなり難易度が高いように思います。
学生であれば、きちんと早起きして、ベッドメイクして、朝ごはんを食べて、学校に毎日行って、居眠りせずに授業を受けて、学校が終わればバイトに勤しんで、帰宅したら課題をやって、お風呂に入って、翌日の準備をして、スマホに齧り付かず日付が変わる前に就寝。

一人暮らしだったら全ての家事は自分でしなくちゃいけないし、社会人だったら残業やどうしても断れない飲み会もあるかもしれない。

いやいや、無理じゃない??!
だって、深夜番組はおもしろいし、好きな人を想って眠れない夜だってあるし、冬のお布団は気持ちいいし。
もちろん、規則正しく隙のない整った生活を送っている人たちはたくさんいますし、そういった人たちのことはとても立派だと心から尊敬もしています。
でもね、人には得意不得意があって当たり前だし、生きていたらイレギュラーなことはたくさん起こります。
低血圧で朝が苦手な人、料理が苦手で自炊ができない人、部屋の片付けがあまり上手ではない人、いろんな性質の人がいます。
努力して克服できるのが一番いいのですが、どうしたって無理なものは無理!

それに対して、「ちゃんとしなくちゃ…」とプレッシャーを感じて、「自分はだめ人間だ」「人として優れていない」というネガティブ思想に陥ってしまったら元も子もありません。
負のループに一度入り込んで、生活そのものが楽しくなくなってしまってはもったいないじゃないですか。

だから、「自分はこういう人間なんだ!!!悪いか!!!」という諦めや開き直りも、ある程度は必要。
朝ごはんを食べなくたって、昼ごはんにがっつりカツ丼と味噌汁と野菜サラダを食べたら十分に栄養は取れますし、お弁当をつくって持って行かなくてもコンビニや学食でお金を払えばおいしいものが食べられます。
掃除だって、目が痒くなったり鼻がムズムズし出したら、どうせやるようになります。


楽しく暮らそう

散々自身のだらしなさっぷりを披露して、都合よく正当化しているように思われてしまったかもしれませんが、要するに何事も楽しくやれたらいいのです。

こんなわたしでも、たまには早起きをして焼き魚とだし巻き玉子とお味噌汁をつくって朝ごはんに食べることもありますし、21時には布団に入ってスマホをいじらず寝ることもありますし、部屋の隅々までピカピカに掃除することもあります。

それは別に「規則正しい生活を!」という義務感からやっているわけではなく、そのときにいい思い出があったから、なんとなく楽しさがあったから
早起きして散歩したら気持ちがよかったとか、早めに寝て睡眠時間を長くしたら肩こりがとれたとか、きれいな部屋の床で大の字に寝転がったら笑っちゃったとか、そういうのです。

自分の行動のひとつひとつに、楽しみを見出してやれたらいいのではないでしょうか。
“ちゃんとした生活を送らなきゃ”というプレッシャーを感じている今は、生活における動作を、義務感に駆られてやらないほうがいいですよ。

朝起きて午前中に出掛ける理由が、学校の授業やバイト、仕事だったりすると憂鬱ですが、友達と遊びに行くため、映画を観に行くためなど、娯楽を目的にしたらなんとなくやれそうじゃないですか?
お弁当だって、節約のため! と思うよりも、ピクニックに行くからだとか、新商品のふりかけを試したいからだとか、そういうほうがずっとずっと楽しそうですよね。

いきなり責任が伴うことを理由に、規則正しい生活を送ろうとするのは難易度が高くても、楽しみなことを目的として繰り返していったら、やらなくちゃいけないこともだんだんできるようになるのではないでしょうか


心が風邪をひいてしまったときは

ただ、あなたに対して心配なのは「誰にも相談できない」「早く終わりがきてほしい」と相談文に書いてあるところ。
単にだらしがないとか、自堕落だとか、そういった意識の問題で済ましていいものではないように思います。
どうしても、どうしても無気力なままで、もう自分の人生なんてどうなってもいいと思ってしまったのなら、もしかしたら心の風邪をひいてしまっているかもしれません。
そういった場合は然るべき機関でカウンセリングを受けたり、大学を休学するのも選択肢のひとつです。

どうか、心の健康を第一に考えてください。
「ちゃんと生活する」っていうのに囚われすぎないでくださいね。
心臓が動いてて、呼吸をして、世の中にひとつでも好きなことがあるだけで、人間は十分です。
一気に全てを完璧にこなそうとせず、最初のうちはいろんなことに理由をつけて正当化したって、誰にも咎められませんよ。

自分がハッピーだと思えたら、それだけで100点満点!

大学生活の失敗談・転び
エピソードはこちらから

文・ものすごい愛
北海道出身。心身ともに健康だけが取り柄の、元社蓄のしがない主婦。洗濯洗剤はジェルボール派。AMにて『命に過ぎたる愛なし』を連載中。

連載:命に過ぎたる愛なし 
初のエッセイ本『ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方』好評発売中。
Twitter:@ mnsgi_ai 


イラスト・saori・tanaka
北海道生まれの関東在住。文字とイラストを描きます。好きな食べものは梨。

Twitter:@ oyocois


ものすごい愛

北海道出身。心身ともに健康だけが取り柄の、元社蓄のしがない主婦。洗濯洗剤はジェルボール派。AMにて『命に過ぎたる愛なし』を連載中。
連載:命に過ぎたる愛なし https://am-our.com/author/122/article
Twitter:@ mnsgi_ai

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