体育会のブラックボックスを壊せ! 一橋大学HSCが取り組む「未来の体育会の作り方」

編集部:ぱいん
2019/10/08
サークル・部活
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大学の体育会。それは部外者からすると秘められた組織。

中でどんなことが行われているのか、上下関係がやっぱり大変なのかとか、同じ大学に通っていても、その部の友達でもいないとわからないことが多いもの。体育会はブラックボックス。

 

でも、それっておかしくない?

 

同じ大学なのに、関係性が部内だけで閉じているのは変。もっと同じ大学の仲間として盛り上げたい! ……という思いで、「体育会をオープンにする活動」を行う団体が少しずつ増えています。

そんな団体のうちのひとつ、一橋大学のHSC(一橋スポーツコミュニティ)を紹介します。

Twitter:HSC @一橋スポーツコミュニティ

現状の部活に課題は感じながらも一人では動けない、どう動いていいのかわからないという人は、今回の記事を参考に真似してみたり、連絡を取って疑問点を聞いてみてくださいね。

目次

1.HSCメンバーはどんな人たち?
2.HSCって、どんなことしてるの?
3.HSCはどうやって立ち上げたの?
4.HSCはでは何を目指しているの?
5.活動によって変えられたことはあるの?
6.HSCが今抱えている課題は?
7.HSCの活動に対して大学側のサポートはある?
8.活動の参考にしているものはあるの?
9.今後HSCでやっていきたいことは?


(いい感じの建物と森が共存する一橋大学。最寄は国立駅)

    

HSC メンバーはどんな人たち?


藤井 俊輔 さん(中央)
HSCを立ち上げた現代表。ア式蹴球部所属の4年生。卒業が迫っているので、HSCの今後が心配。

河野 稜太朗 さん(右)
応援部所属の2年生。応援歌をキーにして体育会全体の一体感をつくりたい。

伊藤 佑一郎 さん(左)
アメフト部所属の2年生。イケてる部にしたい。HSCには部ではまだやりにくいことのチャレンジの場として期待。

他、一橋生が10数名ほど集まり活動を行っている。

 

今は一橋大学の体育会に所属する各部活の中から、僕らの活動に興味がある人や共感してくれる人が参加している形です。

組織としては、体育会に所属していない人がいたほうが動きやすいところもあるし、いろんなアプローチができるようになるので、サークル所属だけど興味あるとか、広報とか映像とかで得意を活かしたいとか、そういう人に入ってもらえたら良いなと思っています。

 

HSC って、どんなことしてるの?

主な活動は交流会ですね。それぞれの部活での課題を共有して、解決策を考えていく。実際に動くときは、挙がった課題をベースに協力できる人が手を貸す感じです。


組織全体で動くことがあまりできてないので、もっとまとまりをもった活動をやっていきたいですね。

  

HSC はどうやって立ち上げたの?

きっかけは、似たような考えを持っている先輩に出会えたことですね。

高校時代に海外留学をしていて、アメリカの大学スポーツの盛り上がりを見ていたんですが、日本は違っていて、盛り上げたいなとは1年のうちから思っていたんです。

2年の終わりのころに部内の先輩にそういう話をしたらウマが合って、そこから動き出すようになりました。

 

活動が外に広がっていったのは、サッカー部の応援を増やしたいと、応援部に協力をお願いしてからですね。

サッカー部の課題感についても話したら、「一緒にやろうよ」と言っていただいて動きだしたって感じです。
それで知り合いづてに声をかけ、興味を持った人や考えに共感してくれる人が増えていって、去年の10月にHSCという団体の形にしました。

  

HSC は何を目指しているの?

「一橋のスポーツを強くする」を根幹に据えていて、「技術力だけでなく、広報や組織運営との掛け合わせで部活が強くなる」って僕はよく言っています。

今まで競技の技術力にフォーカスされがちだったので、部活の質を上げることにほかの分野からも手を出せるのでは? という想いでやっています。

 

一橋に限らないですけど、サッカー部はサッカー部、野球部は野球部って感じで、部活がどこも独立してるんですよね。その輪が狭すぎるので広げていきたい。

部活同士で応援に行くくらいで良くて、部活同士に限らず学内の学生とか、地域の人を巻き込みながら輪を大きくしていきたいって思っています。

  

活動によって変えられたことはあるの?

部活間の仲が良くなってきました。
以前は新入生の取り合いが激しくて、部活同士でいがみあうような空気もあったんですよ。活動を始めてからは、それぞれの部活に知り合いが増えたこともあって、相互に試合の応援に行くようになってきています。

 

試合の日程がかぶっていても、速報アプリで結果を確認するようになるなど、確実に溝は縮まっていますね。

 

体育会は世界が別っていう意識をなくせるように、新入生に対して手を打っておけば、試合に行く文化とか広げていけるかなって。そうすれば、その代が4年生になるころには普通のことになっているのかなと。
体育会じゃなくても体育会を気にかけてくれているような文化・空気を作りたいです。

 

HSC が今抱えている課題は?

HSCとしてというより、体育会全体の話ですけど、モチベーションの維持が本人次第になっていて退部者が多いことですね。体育会がどういう組織なのかよくわからないまま入部して、ギャップがあるとやめちゃう。

 

アメフト部の場合だと、スタッフ側が顕著ですね。人数はいるのにうまくできる人にしか仕事を回せなくて、仕事がなくてつまらないからこなくなる、片や仕事が集まりすぎて大変で辞める、みたいな感じがあります。

 

実際、体育会に年功序列はあって、最初は雑用が多くて面白みを感じにくいところがあるので、1,2年生のうちから主体的に動けるように働きかけていきたい。

良いいところも悪いところも最初にしっかり説明して入ってもらえれば、少しは解消されるんじゃないかと思っています。HSC主催で体育会説明会のようなことを実施したいですね。

 

実は今年の新歓期は忙しくて全然動けていなかったんですよ。一橋はスポーツ推薦での受け入れをやっていないので、新入部員確保のために各部ともども“新歓命“みたいなところがあるんです。なんだかんだで自分の部活が一番なので、しょうがないですけどね。

だからこそ、部の所属じゃない人がHSCに入ってくれたら嬉しいなってのはあります。

 

あとは、次の代につなげていくことですね。今は幸い2年生が積極的に動いてくれていますが、僕がいなくなって止まるのは確実に良くないので、時間を作って受け渡しをやっていきたいです。

 

HSC の活動に対して大学側のサポートはある?

あまりないですね。一橋は体育会と大学がそれぞれ独立しているので、わりと自由にやれるんですが、大学からのサポートはないって感じです。

最近は学生支援課に相談に行くことも増えたので、体育会が活発だな、くらいには思われているかもしれません。

 

活動の参考にしているものはあるの?

ほかの大学のSNSとかですかね。

法政はイケているのと、同じ国立大学として、東大アメフト部もけっこう見ています。練習時間とかほぼ同じはずなので、できることが多いんじゃないかなって。

 

東大は応援部もけっこうすごくて、いろいろな体育会に関わっているうえ、体育会じゃない人とも連携しているので、真似したいなと思うことが多いですね。

 

Twitterでつながっている人は自然と目に入るので、特に意識して見てはいませんが、法政は目につきますね。

サッカー部だったら、筑波、早稲田、あと鹿屋体育大とか、その辺ですかね。プロのSNSだとFC東京をよく見ていて、うちでもできるかなって思うようなことがあれば真似しています。

 

今後HSC でやっていきたいことは?

HSCとして外に出ていきたいですね。例えば、慶應には「K-project」っていう似たような団体があるので、そこに話を聞きに行ってみるとか。

ここ最近は大学内の横の連携を作ろうって動きがぽつぽつと出来ています。

それぞれが自発的に起き上がっているのがとても良いと思っているんですが、さらに大学同士でもつながって、自然と大学スポーツ全体の盛り上がりが大きくなればいいなって思いますね。

 

最後に

高校では学校で観戦ツアーが組まれたり、同じクラスの友達の試合を見に行ったりと、応援が普通のこととしてあった人も多いでしょう。なのに、大学の試合はいつも遠いところまで行くし、いつやってるのかもよくわからない。

体育会はなかなか触れにくい組織だと感じている人も多いでしょうが、本人たちは、見に来てほしいな、一緒になって楽しんでほしいなと思っている人が少なくないようです。

講義がない日や、休日に暇を持て余していたら、ぜひ一度、同大生の試合を見に行ってみてはいかがですか。

編集部:ぱいん

書くことよりも調べることが好きな知的好奇心高め男子。編集部内でNHK担当と呼ばれています。休日はアウトドアか引きこもりのどっちか。

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