観客もだまされる! コンゲーム映画の傑作5選

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コンゲーム映画の傑作5選

映画には「コンゲーム」というジャンルがあります。簡単にいえば、用意周到なワナを仕掛けて、作中の人物だけではなく同時に観客をも驚かせてみせるという映画です。どんでん返しがあることが多く、痛快な印象を与える作品がそろっています。

今回はこのコンゲーム映画をご紹介します。

『インサイド・マン』(2006年)

マンハッタン信託銀行に4人組の強盗が押し込み、従業員と客を人質にして立てこもります。すぐにニューヨーク市警が駆け付けるのですが、犯人たちの様子に不信感を抱きます。なぜか余裕のある態度なのです。

この事件が起こったことで銀行の頭取は激しく動揺し、すご腕の女性弁護士を雇い現場に送り込みます。実は銀行には頭取にとって重要な秘密が隠されていたのです。この裏事情もあって事件は混迷を深めます。銀行の周囲はすっかり包囲されており、強盗団が逃げられるわけはないのですが……というストーリー。

犯人たちの用意周到、練りに練った計画にうならされる痛快作です。才人スパイク・リー監督の演出手腕がさえ渡っており、本作のラストに「そうだったのか!」と驚かない人はいないでしょう。
コンゲームものの面白さを十二分に味わえる一作です。

『ゴールド/金塊の行方』(2016年)※日本公開は2017年

主人公ケニー・ウェルスは父の鉱山会社を継ぐのですが、全くうまくいかず会社は倒産寸前に。進退窮まったケニーは、山師マイケル・アコスタに会うためにインドネシアに向かいます。マイケルはかつて巨大な銅の鉱脈を見つけたことがあったのです。

今はすっかり業界から干されてしまったマイケルでしたが、「お前を信じるから金鉱を見つけてくれ。一発当てて世間を見返してやろう」というケニーの言葉に重い腰を上げます。二人は苦労の末に有望な金鉱を発見するが……というストーリー。

実際にあった詐欺事件を基にしており、負け犬たちの一発逆転劇と思わせて……というひねりの利いた作品です。ラストをどう解釈するかで主人公への見方(評価)が180度違ってしまうのが面白い点です。

ちなみに本作用にイギー・ポップが書き下ろした『GOLD』は、第74回ゴールデングローブ賞主題歌賞にノミネートされるほどの名曲!

『探偵スルース』(1972年)※日本公開は1973年

有名なミステリー作家アンドリュー・ワイクは、妻の不倫相手マイロ・ティンドルを自身の屋敷に招きます。びくびくしながら赴いたティンドルでしたが、ワイクは「妻の宝石類をきみに盗んでほしい」と言うのです。

ワイクは妻の浪費にほとほと困り果てていました。宝石を盗んでくれればワイクには保険金が入り、貧乏なティンドルには宝石が手に入って助かるだろう、というわけです。
ティンドルは提案に乗ってしまうのですが、実は……というストーリー。

ワイク役のローレンス・オリヴィエと、ティンドル役のマイケル・ケインの素晴らしい演技と見事などんでん返しが堪能できる佳作です。2007年に本作のリメークが行われていますが、この1972年版のほうから見てみることをおすすめします。

『スティング』(1973年)※日本公開は1974年

若い詐欺師フッカーは、仕事の師匠であるルーサーと共にモットーラというチンピラをハメて大金を巻き上げます。ところが彼らが奪った金は、ロネガンというギャングの大物のものでした。そのためルーサーは殺されてしまいます。

なんとか逃げ出したフッカーは、ロネガンとの因縁を持つ老練な詐欺師ゴンドーフと会い、一緒にロネガンに復讐することを持ち掛けます。フッカーとゴンドーフはロネガンを引っ掛ける計画を練るのですが……というストーリー。

コンゲーム映画の代表作といえばこの『スティング』。「細工は流々、後は仕上げを御覧(ごろう)じろ」を地でいく作品で、その面白さは今見ても色あせていません。ラストの仕掛けにはあっと驚くこと請け合いです。

また、フッカーを演じる若き日のロバート・レッドフォード、いぶし銀のゴンドーフを演じるポール・ニューマンの格好良さを堪能できる作品でもあります。

『F/X 引き裂かれたトリック』(1986年)

ロリー・タイラーは映画業界でも天才と呼ばれる特殊効果マン。ある日、司法省のリプトンという男から奇妙な仕事が舞い込みます。裁判で証人として立つ予定のデフランコの暗殺偽装を行ってくれというのです。デフランコは大事な証人ですが、暗黒街の組織から狙われており、組織から守るために「死んだことにしたい」という話でした。

ロリーは見事に殺人事件を演出してみせるのですが、その直後リプトンに殺されそうになります。リプトンと彼の上司はロリーをハメたのでした。目的はデフランコの持つ1,500万ドルもの金。命からがら逃げ出したロリーはリベンジを行う……というストーリー。

見どころは、リベンジ実行の際にロリーの繰り出す特殊効果の数々。CGのない時代の特殊効果マンの「腕」には驚かされるでしょう。また、痛快なラストとその切れ味の良さが素晴らしく、誰もがにやりとする結末です。ラストシーンから流れ出す「Just An Illusion」という曲も本作を印象的にしています。


純粋なコンゲーム映画ではなくても、コンゲーム的な要素を持つ映画はたくさんあります。敵役を痛快にペテンにかけるシークエンスがあれば、それはコンゲーム的な要素といっていいでしょう。

例えば『ミッション:インポッシブル』シリーズなどは、コンゲーム的な要素がたくさん詰め込まれた作品ですね。コンゲーム映画にはすっきり爽快な気持ちにさせてくれる作品がそろっているのでおすすめですよ!

(高橋モータース@dcp)

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