ヒュー・ジャックマンにタロン……華麗な歌声で魅了するハリウッドスター
エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』で、ジョンを演じているのがタロン・エジャトン。2016年公開の『SING／シング』でエルトン・ジョンの名曲「I’m still standing」を熱唱するなど、歌唱力には定評のあったタロンですが、本作ではエルトン・ジョン本人からベタ褒めされるほどの素晴らしい歌声を披露しています。
今回は、こうした「俳優なのに歌がうまいハリウッドスター」をご紹介します。
ヒュー・ジャックマン
ハリウッドでもトップクラスの美声俳優として挙げられるのがヒュー・ジャックマンです。歌唱力の高さが話題になったのが2012年公開の『レ・ミゼラブル』。本作ではジャン・バルジャンを演じ、ソロナンバーである「Who Am I」などを見事に歌い上げました。
また、2017年の『グレイテスト・ショーマン』での迫力ある歌声に圧倒された人も多いでしょう。2019年にはワールドライブツアーを開催し、世界各国で美しい歌声を響かせています。
アン・ハサウェイ
アン・ハサウェイも「歌うまハリウッドスター」の一人。学生時代は学校の合唱団に所属して活躍するなど、もともと歌のうまさには定評がありましたが、その歌唱力の高さを世に知らしめたのが『レ・ミゼラブル』でした。
本作でファンティーヌを演じたアンが「夢やぶれて」を歌う場面は、見る者の心を震わせる屈指の名シーン。ここで大泣きしたという人も少なくありません。
グウィネス・パルトロー
グウィネス・パルトローは、2000年公開の『デュエット』で見事な歌声を披露し、歌うま俳優としての地位を確立したといっていいでしょう。2010年の『カントリー・ストロング』では、実在のシンガーであるケリー・カンターを演じ、プロ顔負けの素晴らしい歌唱力を披露しました。
デビューはできませんでしたが、本作の歌唱シーンがきっかけでアトランティック・レコードとシンガー契約を結んだほどです。
セス・マクファーレン
2012年に公開され、日本でもヒットした『テッド』で、監督・脚本・製作・モーションキャプチャー・吹き替えを全て務めたセス・マクファーレン。実は歌手としても活躍するマルチな才能の持ち主で、リリース作品(「Music is Better Than Words」など)がグラミー賞に何度もノミネートされています。
歌唱力も高く、例えばネズミのマイクを演じた『SING／シング』では、フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」を甘く力強い声で歌い上げ、話題になりました。
スカーレット・ヨハンソン
『MCU』シリーズなど大作には欠かせない存在のスカーレット・ヨハンソンですが、演技だけでなく高い歌唱力も魅力の女優です。ヤマアラシのアッシュ役で出演した『SING／シング』ではアカペラで歌声を披露し、2016年の『ジャングル・ブック』ではエンドクレジットに使われた「トラスト・イン・ミー」を歌いました。
過去にはデヴィッド・ボウイも参加したカバーアルバムをリリースするなど、実は歌手としても活動しているのです。
アマンダ・サイフリッド
2008年公開のミュージカル映画『マンマ・ミーア！』に出演した際に、劇中歌を吹き替えなしで見事に歌い上げました。
また、コゼット役を演じた『レ・ミゼラブル』では、難しい楽曲を透明感のある歌声で歌い、特にエディ・レッドメイン、サマンサ・バークスと共に歌った「A Heart Full of Love」は、多くの人を魅了しました。美しい歌声と美貌、さらに演技力を兼ね備えたパーフェクトな女優です。
ジョニー・デップ
ハリウッドのトップスターであるジョニー・デップも、歌がうまい俳優の一人。2007年(日本では2008年)のミュージカル映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』や、2014年の『イントゥ・ザ・ウッズ』といった作品でその歌声が聞けます。
俳優業と並行して音楽活動も行っているだけにその歌唱力は折り紙付きですが、実は長らく作中で歌声を披露することはなく、『スウィーニー・トッド』が初解禁でした。
ラッセル・クロウ
ジョニー・デップのように音楽活動を行っている俳優は多く、『レ・ミゼラブル』で見事な歌唱力を見せ付けたラッセル・クロウもその一人です。
1992年に「30 Odd Foot Of Grunts」というバンドを結成し、2005年までリードボーカル・ギターとして活動。その後も「Indoor Garden Party」というバンドを結成してアルバムをリリースしています。YouTubeにはバンドのPVがアップされているので、気になる人は一度聞いてみるといいでしょう。
「歌がうまいハリウッドスター」をご紹介しました。今回紹介した俳優・女優が多く出演している『レ・ミゼラブル』は、見たことがないという人は、ぜひご覧いただきたい作品。セス・マクファーレンやスカーレット・ヨハンソンが出ている『SING／シング』もおすすめです。
『ロケットマン』では、今回紹介した歌うま俳優たち以上と評判のタロン・エジャトンの美しい歌声が楽しめます。特に、映画館のサウンドシステムは作中の楽曲の魅力・迫力がこれでもかと味わえるので、ぜひ劇場でご覧ください。
(中田ボンベ＠ｄｃｐ)
