Da-iCE・岩岡徹が大学生に伝えたいこと「学生生活はダラダラすることも貴重」

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いま、勢いのあるダンスボーカルユニット『Da-iCE』。じつは、毎年多くの学園祭のステージに出演し、学園祭を盛り上げています。今回はDa-iCEで唯一、大学進学や社会人経験を持つ岩岡徹さんが、留学や就職活動、そしていま、Da-iCEとして叶えたい夢を赤裸々にお話してくださいました。

Index

留学で気づいた世界との差



――岩岡さんは法政大学のご出身ですが、どんな目標をもって進学されたのですか?

実は、特に「これを学びたい!」って気持ちで入ったのではなかったんです(笑)。「2年次の海外留学必須”」ということも入学してはじめて知って、“留学中は現地の学生とルームシェア”だときいて、あわてて英会話スクールに通い始めたくらい学部のことも知らなかったし。最初は留学するのがイヤでたまらなかったんですけど、いま思うと学生時代にたった3ヶ月といえども海外に触れられたのは、すごく貴重な経験でした。

ーー留学生活はいかがでしたか?

めっちゃ楽しかったです! ボストンに行ったのですが、ちょうど大リーグのレッドソックスに松坂投手が入って優勝した年で……優勝パレードの大群衆のひとりが僕でした(笑)。あとは週末になると男5人で、近場のニューヨークに行ったり、サンクスギビングにはロスまで足を延ばしたりして。3ヶ月はあっという間だったけれど、充実していました。死にかけたこともありましたし(笑)。

ーーえっ⁈

カリフォルニアにデスバレーというところがあって、なにもない荒野で車のガソリンがなくなりそうになったんです。ガソリンスタンドなんてある場所じゃないし、車も通らない。携帯電話の電波も入らないうえに、食料も水もなくて、「このまま死ぬかも……」って焦りました。坂道でブレーキが効かなくなって、家に突っ込みそうになったこともあったなぁ(笑)。

ーー死の危機を乗り越えて、無事に帰国したんですね(笑)。留学したからこそ、気づけたことはありましたか?

日本のよさに気づけましたね。食が一番だったんですけど、四季もそうで、外国に行かなかったら、自分の国のよさもわからなかっただろうな……。

ーー留学のほかに、大学生活で思い出に残っていることってなんでしょう。

ダンスサークルに入っていたので、みんなで練習したこととか、仲のいい友だちとくだらない話をしたこととか……普通のことですね。なにかに熱中して学んだっていうのはなかったなぁ……。もっとちゃんとなにかを学べばよかったです。

ーー学生時代に戻れるなら、何を学びたいですか?

専攻していた学部と関係ないんですけど、経営学や心理学とかは、社会に出てから役に立つと思いますね。

ーー学生時代は、ダンスサークルに入っていたんですね。

はい。僕が1年生のときにできた新設のサークルで。サークルに入ったことで他学部の人との交流ができたし、イッキに人間関係が広がったのでサークルってやっぱり、大学生活の醍醐味ですよね。でも、留学から戻ってから、エイベックスのアカデミーで本格的なレッスンを受けるようになったので、サークルは2年生までです。

留学先にはいろいろな国から学生が来ていたのですが、みんな僕と同じ19~20歳くらいなのに明確な夢を持っていて、堂々と「僕はこうなりたい!」って言うんです。僕にはなにもなかったので、「まずい! 世界と差がついてる」って思って、帰国してからアカデミーに入ることにしたんです。“明確な目標に向かう”っていうのも留学で得られたものですね。

就活は結構たのしかった

ーー留学がアーティストを目指す転機になったということですが、すぐにプロにならず、就職されたんですよね。

そうなんです。アカデミーでミュージカルに出演させていただいて、講演を終えて大学に戻ってきたら、友だちがみんなエントリーシートを書いていたんです。僕は「ESってなに?」って感じだったんですけど、みんながやってるから興味を持って(笑)。やるとなったら一直線なので、アカデミーを辞めて就活モードに突入しました。

大学の近くのファミレスで男2人でESを書いていたのですが、気づいたら48時間経ってたってことが思い出ですかね(笑)。

ーー明確に就きたい仕事ってあったのでしょうか。

そのころは広告代理店に興味があって、ありとあらゆる広告代理店を全部受けようと思っていました。

ーー就活ってつらいじゃないですか。

そうですか? 僕は結構たのしんでいたと思います。面接だったら「今日はどういう話をしようかな?」って考えたり、「落ちても大丈夫、生きていける!」って感じだったから、ガチガチに緊張するっていうよりはリラックスして会話できていたかもしれないです。

いま思うと「この人と働きたい!」って思わせることがいちばんだと思うので、自分のアピールポイントをしっかりと伝える力が大事なのかもしれません。多少の尾ひれもつけながら(笑)。

ーー就活を経て無事に就職も果たしますが、社会人経験はいまの仕事に生きていますか?

就活をして社会人になったことで、世の中の仕組みを学べました。就職していなかったら、今もわからないことがたくさんあったと思うんです。今やっているエンタテインメントの世界がどういうカテゴリーの仕事で、自分は何をすべきなのかというのも明確にわかった。就職したのは無駄ではなかったと思います。

学園祭は毎回楽しんでいる



ーー大学生活の大イベントのひとつに「学園祭」が挙げられますが、サークルに入っていたということは、学園祭にも参加されましたか?

はい。ダンスショーもやったし、王道の出店もやりました。焼きそばや唐揚げをつくったりして。学園祭って、サークルに入っていないと休んじゃう人も多いんですけど、せっかくなのでやっぱり顔を出して雰囲気を味わったほうがいいと思うんですよね。いろんな人が集まる場所だし、学生時代を振り返ったときのいい思い出になると思います。とはいえ、僕も3~4年生のときは休んでましたけれど(笑)。

ーーDa-iCEは毎年、多くの学園祭のステージに上がっていますが、アーティストとして学園祭に出るたのしみってどんなところでしょう。

みなさん、ライブが始まる前からウキウキしたテンションで、もうすでにお祭り状態が出来上がっているというか、自分たちのワンマンライブだったり対バンイベントとはまた空気感が違うんですよ。

Da-iCEをはじめて見る方も多いのに、すごく盛り上がってくださる。「とりあえず見てやろう」って冷たい空気じゃなくって、1曲目から「ウェーイ!」って感じで、みんな笑顔で暖かい会場にしてくださるので、僕らもアガります。すごくわかりやすい5人なので(笑)、学園祭は毎回たのしんでやらせていただいてますね。

ーーアウェイ感がないんですね。でもそこには、オーディエンスの心をつかむコツもあるんじゃないでしょうか。

やっぱりセットリストを組むときに、バラードよりはたのしい曲を多めにすることは心がけています。みんなでワイワイする曲や、タオルを振る曲はマストで入れたり。たのしい雰囲気を作っていくってのはありますね。

ーー記憶に残っている学園祭のステージって?

わっ、たくさんあるな(笑)。でも、はじめての学園祭ですかね? 事務所の先輩、AAAさんの学園祭ライブ(2011年)のオープニングアクトだったんですけど、まだメジャーデビュー前で知名度も低かったのに、すごく応援してくださって、暖かな空気感があったんです。最初の印象がよかったので、“学園祭=たのしい”って印象が強いんだと思うんですよね。

ーー「学園祭キング」という呼び声も高いDa-iCEなので、今年もたくさんの学園祭に出演されるんじゃないかと思うのですが。

そうですね、100校くらい出ます!……ウソです(笑)。今年もたくさんまわれたら嬉しいですね。

ダラダラする学生生活すら貴重



ーー「今年はこんな感じでたのしみたい!」という希望は?

いまちょうど『Da-iCE BEST TOUR 2019』というベストアルバムのツアー中なんです。通常のツアーではシングルのカップリングもやりますが、今回はベストアルバムのツアーなので、シングル曲が中心になっています。そんなベストツアーの要素も取り入れつつ、「普段はこんなライブやってます」っていうのも見せて、学園祭ならではの楽しい感じで構成できたらと思います。なにせ、まだなにも話し合っていないのでなんとも言えない(笑)。

ーー普段のツアーと学園祭って、気分的に違いますか?

違いますね。たのしい要素が多いので、学園祭のほうがリラックスして臨めるんですよ。普段のツアーは、僕たちのファンに“Da-iCE”というアーティストを見せる主戦場なので、「あそこ間違えたらどうしよう」とか「失敗したらどうしよう」っていう緊張する場面があるんです。でも学園祭では“たのしい”っていうのがいちばん大事だと思うので、“たのしくなれば成功”みたいな感覚がありますね。

ーー学園祭にゲストで行って、お祭り気分をたのしむことはあるのですか?

マネージャーさんが、焼きそばとか唐揚げ、チュロスっていう学園祭らしい食べ物を買って来てくれるのでそれは絶対に食べますね。「ザ」がつくような王道の食べ物が好きで、全国で食べ比べをしています(笑)。

ーー今後、Da-iCEとして叶えたい夢とはなんですか?

キリはないんですけれど、ひとつの大きな目標は、ドームツアーですね。AAAさんという偉大な事務所の先輩の背中を追っていきたいです。

ーー最後に、大学生へのメッセージをお願いします。

僕はけっこうダラダラ過ごした学生だったんですけれど、振り返るとその時間でさえも貴重だったなって思えます。社会人になったらダラダラする時間もなかなか作れないと思うので、それさえも貴重なのではないかと思っています。

でもやはりなにか打ち込めること、熱中できることをひとつ作ったほうが、より充実するんじゃないでしょうか? それは無理に探す必要はなく、自然に見つかると思います。焦らずに、だけど見つけようとするアンテナを張って日常を過ごすと、学生生活がすごく楽しくなると思いますよ!


文:坂本ゆかり
写真:島田香
編集:学生の窓口編集部

編集部:おもち

編集部:おもち

アイドルと音楽と猫とお酒がだいすきな入社4年目のへっぽこOL
休日は推しを見てキンブレを振り回してるただのオタク。すぐに課金しがちなチョロオタ。

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