#1 フリー素材モデルの心得を学ぶ|ヨシダin the sun、フリー素材になる。
こんにちは! ほっとけない学生芸人GP運営です。
去る4月5日、ヨシダin the sunがフリー素材モデルとしてデビューしました! おめでとうございます!!!
▼完成版サイトはこちら
「ほっとけない就活生のフリー素材集」モデル:ヨシダin the sun
事の発端は、ほっとけない学生芸人GP2018の最終審査です。ここで優勝した者は「賞金10万円」と「学窓芸人として1年間の活動権」が得られることになっていました。しかし……!!!
最終審査を迎える日まで、この「学窓芸人」の活動については何も決まっていない状況。(まぁあえて決めてなかったっていうもホント。)そんな中、「なんかおもしろいじゃん」っというふわっとした理由から、今年の王者は「フリー素材になること」が決定しました。そして満を持してその企画が実現! しかも企画監修にはプロのフリー素材モデルのアノ方が……!
丸一日かかった撮影の舞台裏をお伝えしようと思ったら、ほっとけない場面が多すぎて3本立てという超大作を生み出すことになってしまいました。みんな頑張って読んで!(おそらく最後まで面白い予定。)
●第一弾(本記事)
「ヨシダ、フリー素材の心得を学ぶ」
●第二弾(4/25公開)
「ほっとけなすぎる撮影現場密着」
●第三弾(4/26公開)
「大川さんが見る『学生芸人とヨシダin the sun』」
それでは、まずはヨシダくんがフリー素材モデルの極意について知るまでをご紹介していきます!はじまりはじまり~!
ヨシダくんを弟子にしてください!
「学窓芸人」としての活動に、フリー素材モデルになることを決めた運営と上司Tは考えました。
「フリー素材になってもらうからには、
プロに監修してもらいたい。」
フリー素材モデルのプロと言えば……
そう、この人。大川さん! ネットや街の広告や記事でよく見るし、なんなら弊社もよく使っています。お問い合わせをしてみると、さっそくお返事が。
「いつもフリー素材を使っていただきありがとうございます!」って、大川さん絶対うちのサイトチェックしてるよ……。なんていい人なんだ……。ということで、まずはヨシダin the sunについてプレゼンするべく、お打ち合わせをすることになりました。
わああ、素材とそのままだ~と思いつつ……お会いして真っ先に思ったこと、言ってもいいでしょうか。
イ、イケボすぎる……!
私が今まで出会った方の中で、一番最強にイケメンボイス。お顔は街中やネットのさまざまなところでお見かけしていたのですが、想像していたお声とは全然違いました。今度フリー素材ならぬフリーボイスとか出したらいかがでしょうか(使いどころないか。)
「ヨ、ヨシダくんをぜひ弟子にしてください!!!」
(※打ち合わせ内容の要約です)
変わらぬイケメンボイスで快くOKしてくださいました。わーい!
大川さんのスパルタ講習開始(※ほんとは優しい)
撮影に入る前に、まずはヨシダin the sunにフリー素材モデルとはなんぞや、ということを知ってもらう必要があります。そこで、大川さんによるスパルタ講習を開催。大川さんとヨシダin the sunが初対面となりました。
※ご紹介する講座資料は、大川さんが実際に作成してくださったものから抜粋し再編集いたしました。
1.フリー素材モデルとは?
「3分でわかる」って書いてますが、実際にはもうちょっとかかると思います(笑)。1時間とかはかからないですよ。
ありがとうございます。そのくらいで十分だと思います(笑)。ヨシダさんはいま現状の知識として、「フリー素材」という言葉を聞いて、どういうイメージをもっていますか?
フリー素材ですよね……企業とかがプレゼント資料などで使える画像って感じですかね。
その通りですね。「フリー素材」をざっくり説明すると、「利用規約」を守れば自由に使える無料の写真やイラスト素材のことです。
なるほど。一時期話題になってた「いらすとや」とかもフリー素材ですよね。
実はお笑い芸人にボケとツッコミがいるように、フリー素材モデルもビジュアルによって大きく2種類に分けられます。
僕がやっている『ぱくたそ』でいうと、段田さんという方が特徴的です。暴飲暴食をしている素材とか、非モテ系の素材があります。普段はエンジニアをやっていて、ゲーム配信を趣味にしているので、ゲーム配信系の素材もありますね。
そうなんです。段田さんは、他にいろんなことができるタイプってわけじゃないんですけど、「ぽっちゃり系」としてできることや、趣味の領域を最大限生かしている方です。これが「個性派のフリー素材モデル」になります。
次が「無個性派フリー素材モデル」、僕ですね。自分で言うのもあれですが、顔がぱっとしないですよね。可もなく不可もなく、どこにでもいそうな顔。
いや、その通りかなと思って。フリー素材として、他のものを邪魔しないってことでもありますもんね。
こういう顔だと、フリー素材としていろんなことができます。サラリーマン、政治家、モテない人……いろんなシーンや人物をやってきました。キャラクターそのものとしては先程の段田さんのほうが伝わりやすいですが、できる幅としては僕のほうが広いです。ヨシダさん自身は、どっちに当てはまると思いますか?
うーん、個性を買われて、こうした活動をさせてもらっているので「個性派」に入るのかなと思います。
最初にお打ち合わせでヨシダさんのことを拝見したときに「すごい就活に苦労している顔をしているな」と思ったんです。そこで、就活に苦労しているキャラですごく万能にいけるなと思いました。
▲本番前に緊張してる場面だが、
見方によっては就活で苦労してそうな
ヨシダin the sun
そうですね。 「無個性派」として使いやすいのも求めたいですし、逆に「個性的なキャラクター」としても撮影したいと思っていて、今回は『就活生』をテーマに設定しました。あと、学生の窓口さんでも就活生のフリー素材は使いやすいじゃないですか?
2.フリー素材モデルの心得
フリー素材モデルで大事なのは「フリー素材モデルはあくまで“脇役”である」ということです。
記事や広告の画像として使われることが多いですが、その内容がメインであって自分が主役ではないんです。よくある失敗例が、素材の中で自己主張しすぎてしまっているパターン。こうなると、フリー素材としては逆に使いづらくなってしまうんです。
自己主張はしない。イメージは主役を引き立たせる“助演男優賞”です。
(※運営がつい遊びたくなってこうなりました。♪BGM:葉加瀬太郎)
今まで「助演男優」っていう役割を、お笑いで出来てないなって思いますね。自分がアクが強い感じなので、誰かを引き立てられたっていう経験がないんです。コンビのときは相方をどうするかということばかり考えすぎてしまって、結局バランスがうまくいかなくて……。だからこそ、今回は初めての経験ですね。
かなりおもしろそうだと思います! 今までは単純に自分が目立とうとしていたところがあるので。
3.フリー素材モデルのメリット・デメリット
フリー素材モデルになるにあたっては、メリットとデメリットがあります。
デメリットとしては、どこで使われているかわからないので、サイトで定められている「利用規約」に違反した使い方をされてしまうといったことです。利用規約で禁止事項とされているものとしては、このようなものがあります。
例えばヨシダさんのフリー素材ができて、それが覚せい剤の販売サイトとかで使われていたらNGってことです。そもそも犯罪ですからね。
利用規約に違反しているものを見つけたり、教えてもらったときは「この使い方は規約に違反してますよ」と伝えて、取り下げてもらえるよう交渉しています。すっと取り下げてもらえる場合もありますが、なかなかと取り合ってくれない場合もあるのが実情です。
(なんかあったら運営に訴えるぞと、暗に伝えてるやつだな……)
でも僕自身は、フリー素材モデルになってから約7年、一回も「これは勘弁してください」と運営に伝えたことはないです。「使ってもらえるだけいいかな」ってタイプなので。むしろ「ネタにしたらおもしろいかな」と思っているくらいです。
本来はよくないと思いますけどね(笑)。でも管理が厳しい人よりも、僕みたいに適当なタイプのほうが、変なサイトで使われたりする率は逆に低いみたいです。まあ、もう7年もフリー素材モデルとしてやっていて、よく知られているっていうのもあるのかもしれないんですが。
いいリアクションですね(笑)。フリー素材は、規約さえ守ってもらえれば、使いますという連絡もせず誰でも自由に使えます。だからこそ、9割方どこで使われてるかわからないんです。なので、僕は日々自分の素材が使われてるのを見つけたら、メモするようにしているんです。
例えば僕の場合、ドラマ『カルテット』で僕の素材が使われていて松たか子さんと高橋一生さんと知らないうちに共演していたり、映画『オデッセイ』の公式HPで使われていてすごく間接的ですけど、マット・デイモンさんと共演できたこともあります。
有名人のあの人と共演できる機会もあるかもしれない!ということがメリットになります。こういったおもしろいネタができたりするので、話題作りの材料として「フリー素材モデル」はすごくいいんです。ちなみに「フリー素材モデル」という言葉は僕が6年半くらい前に初めて使いはじめました。
今では「ぱくたそ」はもちろん、他のフリー素材サイトでもようやく使われる言葉になりました。7年弱でここまで浸透しましたね。
うーん、共演かぁ。あーでも、月9とか出られたらいいですねえ。
いいですね! 夢は大きいほうがいいですよ! さて、以上で講習は終わりますが、なにか質問はありますか?
うーん、実際撮影する時の表情とか、ポーズとかってどうしたらいいんですかね?
今回は、ヨシダさんの持ち味が生かせるように「就活生」という設定で撮影していくので、ヨシダさんのままで大丈夫です。もちろん現場でその都度指示していきますので、安心してください!
企画監修:大川竜弥(ぱくたそ・@ryumagazine)
モデル:ヨシダin the sun
文:学生の窓口編集部・すい(ほっとけない学生芸人GP運営)
写真:学生の窓口編集部・点P(運営の上司T)&びや