「人との出会いが『人間性』を育てる」女優・新木優子が大学生活で得た気づき|あの人の学生時代。#32

編集部:はまみ
2019/01/21
仕事を知る
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著名人の方々に大学在学中のエピソードを伺うとともに、現役大学生に向けて熱いエールを贈ってもらう本連載。今回は現在好評放送中のドラマ『トレース〜科捜研の男〜』(フジテレビ系 毎週月曜よる9時〜)で、なんの目的もなく科捜研の世界に足を踏み入れてしまった新人法医研究員・沢口ノンナ役を演じる新木優子さんにお話を伺いました。前作に続いての月9連投となり、今回はリアルな本格科捜研サスペンスに挑む新木さんですが、そんな新木さんの大学時代はどんなものだったのでしょうか。

INDEX
1.仕事に活かせることを学ぼうと、大学では英語を専攻
2.大学時代に、すごく人間性が作られた
3.『トレース〜科捜研の男〜』は観た人も、自分の成長につなげていける作品

仕事に活かせることを学ぼうと、大学では英語を専攻

――新木さんは大学で英語を学ばれたそうですが、大学・学部選びの理由は?

最初は、(今回のドラマで演じる)ノンナと同じで「大学でこれがやりたい」とか、「こういうことが学びたい」という目的がはっきりあったわけではなくて、今の女優というお仕事を続けていきたい、という気持ちのほうが大きかったですね。高校時代までだと、まだ自分の中で納得のいく経験を充分には積めていなかったですし、これからもっと演技のお仕事をやっていきたいという思いがありました。

でも、ただ単に高校を卒業して女優業を続けていくよりも、大学生として二足のわらじを履いて、どちらもがんばってみたほうがいいと感じて進学を決意しました。大学時代の4年の間にお仕事がうまくいけば、今後はそれを本格的に職業としていけるだろうし、もしそこでダメになったとしても、他になにかできることを見つけられるんじゃないかって思ったんです。

そこにきて「じゃあ、何学科にしよう?」って悩んで、いろいろ考えました。せっかくこのお仕事を続けながら学生をやるって決めたことだし、仕事に活かせることを学ぼうと、英語を専攻することに決めました。
英語ならできてソンはないなと思って。

――お芝居で英語が必要になることもありそうですもんね。

そうですね。「入ったらきっと英語がしゃべれるようになる」っていう期待も込めて選びました(笑)。

――でも、覚悟されていたとはいえ、学業とお仕事の両立はたいへんだったのでは?

たいへんでした。大学では一人の学生として授業やテストを乗り越えなきゃいけないし、でも仕事もちゃんとこなさないといけないので。普段の授業は毎回出席していたのに、テストや発表の日にどうしても仕事が入っちゃって1日出られなかっただけで単位落としちゃうとか、そういうこともあったんです。

しょうがないことなんですけど、「私なりにがんばってきたのにな……」っていう、がんばりが認められない感じはすごく悲しかったですね。でも、そういったことがあったからこそ、より一層お仕事も学生生活も手を抜かないって思えたし、大学で友達に会ってお喋りすることが息抜きになっている部分もありました。当時はいっぱいいっぱいでしたが、今となっては大学に通ってよかったと思います。

――きちんとご卒業もされていらっしゃいますもんね。

1〜2年生はわりとちゃんと通えていたので、そこがすごく大きかったと思います。あとから「1〜2年生のうちにがんばっておいてよかった」って思いました。

――いちばん思い出深いことはなんですか?

友だちと一緒に食べていたごはんの時間は思い出深いです。すごくリラックスできて。なんてことない毎日だったけど、今思うと宝物だし、ああいう時間があったからこそ、今も一緒に支えあえるような関係の友達ができたし……。ちゃんと大学生活を大切にしていてよかったなって思います。

――ちなみに、ごはんを食べるのは学食が多かったんですか?

学食も食べましたし、売店で買ってきて外の芝生で食べたりもしていました。女子大だったので、「女子だけの空間」というか……女子会みたいな独特の空気感がすごく好きで、楽しかったですね。

大学時代に、すごく人間性が作られた

――そんな大学での経験が、今の仕事に活きているなと思うことはありますか?

大学時代に、すごく人間性が作られたなって思います。大学って、地域を越えていろんな人が集まる場所で、そこに身を置くことで本当にいろんなことがわかってきたというか。授業を受けたり、人と話したりしてコミュニケーションをとる中で「あ、こういう考え方もあるんだ」とか「自分のこういうところは直そう」とか、気づきが多かったですね。そうやって自分の今まで生きてきた20年間ぐらいの修正点みたいなものを見つけて、直して、調節していた4年間だったなって感じます。

――自分の中で、いろいろ整理ができたんですね。

「今までこういうふうに言ってきたけど、これってあんまり言わないほうがよかったんだ」とか(笑)。逆に、「自分のこういうところは恥ずかしいと思ってたけど、意外と受け入れられるんだ」とかポジティブな発見もあったし、いろんな人と考えを共有することによって、成長できたという実感がありますね

『トレース〜科捜研の男〜』は観た人も、自分の成長につなげていける作品


『トレース〜科捜研の男〜』第3話より( 提供:株式会社フジテレビジョン)

――続いてドラマのお話をお伺いできればと思います。前クールの月9『SUITS/スーツ』に続いて、今クールの『トレース~科捜研の男』にも出演されるということで、月9連投となりますが、プレッシャーなどはありますか?

みなさんの期待がすごく大きい作品で、ファンの方がすごく楽しみにしてくださっていると感じるので、そのプレッシャーに負けず、期待に応えられるようにがんばりたいなと思っています。

――演じられる沢口ノンナという人物は、「なんの目的もなく科捜研の世界に足を踏み入れた科捜研新人法医研究員」という役どころですが、実際に演じてみての感想は?

「科捜研ってこういうことをやってるんだ」という仕組みを改めて知ることができ、おもしろかったです。警察はドラマにもよく出てきますし、認識が及ぶ職業だと思うんですけど、科捜研ってそんなに親しみのある職業ではないですよね。役をいただいたときは、私も「科捜研の人って具体的になにをやってるんだろう?」という状態だったんです。でも、現場検証やルミノールの検査のシーンなどを通して「科捜研の方ってこんな仕事をやってくださってるんだ」という発見がたくさんあって。驚きもありますし、演じていてすごく楽しいですね。

――役づくりの苦労はありましたか?

科捜研の仕組みは結構複雑だったりするので、そういったところを細かく取材した資料を事前にいただいたんです。難しい専門用語も多くて、それをまず読んで理解するのがたいへんでした(笑)。

あと、沢口ノンナは、キャラクターの中でもいちばん成長が描かれる人物なんです。見ている方にいちばん共感していただける役どころだと思うので、彼女の成長をどうやって演技で表現していこうかということを考えながら、自分のなかで人物像を咀嚼しつつ、取り組んでいます。

――撮影現場で印象的なことはありましたか?

うーん、転んだことですかね(笑)。真実をつき止めたいがために無我夢中になって被害者の方に食らいつくんですけど、それを船越英一郎さん演じる虎丸刑事に止められるシーンがあって。お互いに真剣に向き合って、しかも感情的になっているので、虎丸さんに首根っこをつかまれて引きずられていくシーンで、押された勢いで床につるんとすべっちゃって。アップのシーンだったので、カメラ越しだとなぜか私が急に消えるっていう絵しか撮れなくて、監督さんは「え? 何が起きたの?」みたいな感じでびっくりしてました(笑)。

でも、勢い余って転ぶぐらい、感覚でしっかりとお芝居ができてるなっていうのはうれしいです。それくらい熱量の入った撮影が日々続いています。

――船越さんと共演された感想はいかがですか?

すごく紳士で優しい方ですね。現場ではけっこうボケたり親父ギャグを言ったりしていらっしゃるので「あ、こういうこともおっしゃるんだ」って横で思ってます(笑)。

――本格的なサスペンスだそうですが、ラブっぽい展開もあったりするのでしょうか?

この先のストーリーをまだ聞いていないので、現段階ではどうなるかというのは言えないんですけど、終わりが見えないぶん、自分たちも演じていて「この先どうなるんだろう?」っていう楽しみはあります。

――では最後に、作品と演じる役どころ、それぞれの見どころを教えてください。


『トレース〜科捜研の男〜』第3話より( 提供:株式会社フジテレビジョン)

今作には、私が演じているノンナの成長がすごく描かれているんです。「やる気はあるけど何のために頑張ればいいのかわからない」っていうモヤモヤした気持ちで科捜研に入って、真野さん(錦戸亮)や虎丸さんの姿を見たり、現場で遺族の方と触れ合ったりする中で、だんだん「被害者や遺族の思いを汲んで働きたい」と思うようになっていきます。

与えられた場所で少しずつやりがいを見出して、周りの助けを借りながら育っていく役どころなので、観た人にとっても、自分の成長につなげていける作品なんじゃないかなと思います。

あと、現実の世界でも残酷な事件が日々起きているけれど、私たちは「犯人が捕まりました」っていう、ニュースで伝えられる結果の部分しか知らない。でも、ドラマを通じて「事件の裏側」を見ていただくことによって、これからそういったニュースを見る視点が変わるんじゃないかなと。科捜研の仕組みもわかるし、なにか観た人にとって発見のある作品になっていると思うので、ぜひ見ていただきたいなと思います。


最後に、今の大学生に一言メッセージをお願いすると「自分を信じて、真っ直ぐに」と書いてくれた新木さん。「ご自身もそういう気持ちで大学生活を送られたんですか?」と聞くと「信じられないんですけどね、なかなか(笑)。でも、自分は自分でしかないので、信じることが大事かな、って」と笑顔で明かしてくれました。


あらき・ゆうこ●1993年12月15日生まれ。東京都出身。おもな出演作は、映画『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』『あのコの、トリコ。』『悪と仮面のルール』、ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)、『チア☆ダン』(TBS系)、『100万円の女たち』(テレビ東京系)など。第8回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」新人賞受賞。初のファンイベントが2019年3月21日(木・祝)に東京国際フォーラムにて開催予定。

文:落合由希
写真:島田香
編集:マイナビ学生の窓口編集部

編集部:はまみ

世の中の裏側を知るのが好きな、人生27年目の編集者。何に関しても基本的にオタク。最近は女性アイドルとコスメとアニメがメインジャンルです。コスメ情報instagram(@unii.cosme)のなかのひと。

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