ネットスラング「thx」の意味と使い方を解説
InstagramやTwitterなどのSNSやYouTubeのコメント欄で「thx」という書き込みを見かけたことはありませんか?
「thx」はスラング英語のひとつで、プライベートだけでなく場合によってはビジネスシーンでも見られることから、英語を活用したいという人にとって知っておくべきスラング英語です。
意味や使い方だけでなく、きちんとした使いどころがわかると、得した気分になるかもしれませんよ!
そこで今回は「thx」の意味や読み方、使い方について網羅的に解説していきます。
「thx」の意味や読み方は?
「thx」は英語圏の人たちが感謝の意味で使う「thanks」を省略・簡略化したネットスラング(略語)で、意味は「thanks」と同じく「ありがとう」です。
しかし、どちらかというと軽い雰囲気の
・「ありがと!」
・「あざっす!」
・「あざ!」
・「感謝!」
に近いかもしれません。
「thx」は親しい間柄やSNSなどのコメント欄でよく使います。
なお、読み方はそのまま「サンクス」で、発音は「thanks」と同じです。
「thx」は古いのか?
流行り廃りの早い現代において、「thx」が古いと思っている人が少なからずいる様です。
しかし、「thx」は英語圏におけるネットスラングとして今でも定着していることから、古いと決めつけるには早いと言えます。
「thx」の使い方は?
英語圏と日本における「thx」の使い方はだいぶ異なります。
英語圏での使い方
ネイティブの人たちがSNS上でネットスラングやビジネスシーンで「thx」を使う場合、いくつかのパターンが考えられます。
・thx 4~(~してくれてありがと!)
・thx 〇〇さん for~(〇〇さん、~してくれてありがと!)
・thx to 〇〇さん(〇〇さんに感謝!)
「thx for 名前」というように「thx」の後に名前を置くことで、「〇〇さんありがと!」と表現できます。
また「4」は、「Thanks for」の「for」を省略したネットスラングです。
日本での使い方
日本人同士のテキスト上のやり取りでも、下記のように使われることがあります。
・その意見を参考にします!thx!
・いつも素晴らしい動画thx!
・グッジョブ!最高!thx!!
日本語で「”ありがとう”と入力するのがメンドクサイ……」という若者世代の傾向が「thx」を定着させたといういわれがあるようです。
ビジネスシーンでの「thx」はNG?
ビジネスシーンの場合、「thx」と使うのがマナー違反であるという意見も見られますが、場合によっては「thx」を使うことがあるということも知っておかなければなりません。
やりとりする外国人とのメールやチャットが1日のうちに何回も連続になったり、同僚以上の枠を超えた友人でもある相手に使うこともあったりなどで「thx」が登場することもあるようです。
ただし、スラング英語を若者言葉と位置付ける傾向もあることから、目上の人やあまり親しくない相手・取引先に対して失礼にあたるかもしれません。
使いどころには注意が必要ですね!
「thx」と言われた時の返し方は?
最近ではSNSを利用して外国人の方と繋がってやりとりをするということも増えているのではないでしょうか?
もし、SNSなどで「thx」と言われた場合は以下で返すと良いでしょう。
・you're welcome ・sure ・no problem ・not at all |
せっかくだからスラング英語で返したい!
「thx」自体がスラング英語であるため「スラング英語でカッコよく返したい!」と考える人もいることでしょう。
「thx」と言われた際に返信するスラング「np(エヌ・ピー)」を使ってみましょう。
np → no problem |
「np」は英語の「no problem」にあたるスラングです。
意味は通常の「no problem」よりも軽快である
・どういたしまして!
・問題ないよ!
・大丈夫だよ!
などと訳されます。
まとめ
今回は、英語圏の人たちが主に使っているネットスラング「thx」の意味や使い方について解説しました。
日本語は漢字を使うことで文字数を減せますが、英語は26種のアルファベットで単語を構成するので、必然的に文章が長くなる傾向があります。
長くなる手間を省くためにスラングが普及したという背景があるようです。
ですが、ビジネスシーンにおけるやり取りで「thx」を使う際には細心の注意が必要なので、礼儀を守って正しく使いましょう。
SNSなどで外国人の方と知り合う際は、あなたも是非「thx」を使ってみてください。
執筆:ヤマダ ユキマル
国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。