【最新版】東京五美大の学費を比較!

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【最新版】東京五美大の学費を比較!

「美大に入りたいけど、学費が高すぎて払えない……」

進学を考える際に学費の問題は避けては通れません。特に専門性の高い美大への進学を目指したいとお考えの方は、まず美大に通うために実際にどのくらいの学費がかかるのかを知っておきたいところです。

今回は、通称「東京五美大」と呼ばれる、多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学藝術学部と国立の美大の学費について調べてみました。

美大の学費は、一般的な大学と比べると美大の学費は高めです。そのため各大学では、学びたい学生を応援する奨学金制度も用意しています。こちらにも触れていきますので、参考にしてください。

一般大学の学費

国立大学

公立大学

私立大学

入学金

282,000円

228,613円
(地域内)

245,951円

年間授業料

535,800円

536,363円

930,943円

施設設備費

大学により
かかるケースも

大学により
かかるケースも

180,186円

合計

817,800円

764,976円

1,357,080円

※各大学・学科によって異なります。

文部科学省の最新情報によると、2021(令和3)年度に入学した方の平均年間学費は、公立大学が約76万円国立大学が約81万円私立大学が約130万円という調査結果となっています。

公立大学の入学金は、地域内(地元からの)入学か、地域外入学かによって金額が異なり、地元入学の方が優遇されるようになっています。

▶︎参考
文部科学省「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
文部科学省「公立大学基礎データ」

2023年度の東京五美大の学費比較

それでは本題の、東京五美大の学費比較をみていきましょう。金額は2023年3月時点の各大学公式HPを参照しました。大学によっては2023年度ではなく「前年度の参考データ」として公開している大学もありますのでご了承ください。

多摩美術大学

入学金

270,000円

年間授業料

1,187,000円

施設設備費

350,000円

その他費用+年間合計

1,925,000円
〜2,039,000円

多摩美術大学の卒業生には、ミュージシャンの松任谷由実や写真家の蜷川実花、俳優の竹中直人がいます。現在も活躍する著名人が多く、そのブランド力で毎年受験生からの人気が高い学校です。

上記の入学金や授業料は一律ですが、実習費などが専攻により異なるため合計金額には幅が出ています。平均すると、初年度学費は約196万円となります。

次年度より卒業まで一定方式のため、4年間にすると平均約703万円かかることになります。

独自の奨学金制度を採用しており、2017年度より返還不要の給付型の創立80周年記念奨学金を新設。学内成績最優秀者30名まで30万円の給付が可能です。また、家計支持者の不幸や災害による被害を考慮した緊急支援制度といったサポートもあります。

▶︎参考:多摩美術大学「学費早見表」

武蔵野美術大学

入学金

300,000円

年間授業料

1,185,000円

施設設備費

324,000円

その他費用+年間合計

1,870,900円
~1,906,900円

武蔵野美術大学の卒業生には、『おでんくん』などで知られるリリー・フランキーがいます。長編小説『東京タワー~オカンとボク、時々、オトン~』の映画版では大学も撮影協力をしています。

学費は初年度の平均で、約189万円。2年次以降は年間平均約159万円となるので、4年間で約670万円ほどです。

先ほどの多摩美術大学よりも若干安く見えますが、多摩美術大学には私用な材料や消耗品等に充てる「私用材料等一括購入預り金」という項目があり、武蔵野美術大学にはありません。こうした材料・消耗品を購入していくと、実質的な差はほとんど無いといえるでしょう。

武蔵野美術大学では入学金減免制度が設けられており、兄弟姉妹が在籍する人・一度卒業して再入学する人などが対象となります。

▶︎参考:武蔵野美術大学「入学金・学費」

女子美術大学

入学金

220,000円

年間授業料

1,198,000円

施設設備費

360,000円

その他費用+年間合計

1,876,360円
〜1,909,360円

女子美術大学の出身者には、ハローキティの3代目デザイナーを担当した山口裕子や、アーティストのCDジャケットやPVを手掛けるメディアディレクターとして活躍する本田ユニなどがいます。

芸術学部の中に「美術学科」「デザイン・工芸学科」「アート・デザイン表現学科」の3学科が設置されており、平均初年度学費は約189万円、4年間で約690万円です。

東京五美大の中では比較的高めですが、大学の規模がほどよく、学生ひとりひとりに目が行き届きやすい環境で、きめ細やかな指導が受けられることが強みです。

独自の制度としては、短期大学部の成績優秀な入学者の授業料全額を免除する短期大学部特待生制度があります。

また、大規模な自然災害で経済的な打撃を受けた方に大規模自然災害被災学生授業料等減免制度もあります。そのほかにも女子美術大学独自の奨学生制度が充実しているのが特徴です。

▶︎参考:女子美術大学「学費・特待生制度・授業料等減免」

東京造形大学

入学金

300,000円

年間授業料

1,265,000円

施設設備費

350,000円

その他費用+年間合計

約1,915,000円

東京造形大学の卒業生には、2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを手掛けた野老朝雄や『新世紀エヴァンゲリオン』や『おおかみこども』で有名な貞本義行など、最先端で活躍する著名人が多くいます。

東京造形大学は平均初年度学費は約190万円、4年間の学費は約670万円。先ほどの武蔵野美術大学とほぼ同額という結果です。

東京造形大学奨学金制度があり、年間成績の優秀な生徒や経済的事情により学費を納入することが困難な生徒、またコンクールで受賞した生徒などに対して援助をしています。

▶︎参考:東京造形大学「授業料等納付金(学費)」    

日本大学藝術学部

入学金

260,000円

年間授業料

1,040,000円
〜1,140,000円

施設設備費

400,000円

その他費用+年間合計

1,780,000円
〜1,980,000円

日本大学藝術学部(通称ニチゲイ)の卒業生には、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』で撮影賞を受賞した柴崎幸三や、アニメーション映画『この世界の片隅に』の監督である片渕須直など、映画分野で活躍している人が多くいます。

平均初年度学費は約190万円。4年間で682万という計算になります。

学内奨学金としては、日本大学の奨学金のほか藝術学部独自の奨学金もあります。例えば、日本大学創立130周年記念奨学金は、修学意志が固く、まじめで成績優秀ながらも、経済的支援を必要としている在学生に年額30万円を給付しています。

▶︎参考:日本大学藝術学部「学費について」

2023年度の国立大学の学費比較

東京藝術大学

入学金

338,400円

年間授業料

642,960円

その他費用+年間合計

1,256,020円
〜1,341,020円

東京藝術大学の美術学部の卒業生には、日本の現代アートを代表する村上隆や『六本木アートナイト』のディレクターを勤める日比野克彦などがいます。

平均初年度学費は日本画専攻で約134万円、4年間で327万円です。

国立の大学なので、授業料の部分が私立大学のおおよそ半額となっています。ただし、上記の金額のほかに、教材費の支払いが入学時にも必要になります。例えば油画の場合、教材費は約20万円と大きな金額になりますので注意がひつようです。

入学料や授業料免除の制度に加え、東京藝術大学奨学金制度にはたくさんの種類があります。例えば平山郁夫奨学金は、美術学部で優秀な成績を修めた者に対し20万円が給付されています。

▶︎参考:東京藝術大学「入学料等(美術学部・大学院美術研究科)」

東京学芸大学美術コース

入学金

282,000円

年間授業料

535,800円

その他費用+年間合計

817,800円

東京学芸大学では、教育学部に教員を目指す人のための美術コースがあります。

東京学芸大学の卒業生は、2021年に公開された記憶に新しい映画『花束みたいな恋をした』で本人役としても出演した押井守が有名です。日本の映画監督、アニメーション演出家として名を馳せています。

平均初年度学費は約81万円、4年間で約242万円という国立ならではの金額です。今回紹介した大学の中では最安値ということになります。

東京学芸大学にも入学料や授業料が免除となる制度があります。独自の奨学金として用意されているのは、学芸むさしの奨学金です。

この奨学金は、先の授業料免除を申請したにもかかわらず受けられなかった人をサポート。あるいは親に万一のことがあった場合や、災害に遭った場合には最大30万円が給付されます。

▶︎参考:東京学芸大学「学費」

まとめ

今回は学費についてまとめましたが、学費以外のレッスン代や感性を磨くために美術館に足を運ぶなど課外活動での費用もかかる場合が多いのが芸術系大学生の特徴です。そのため、学費としては学費プラス課外費用まで用意しておけると安心です。

しかしながら、美大生は授業と課題の制作に追われて、アルバイトをしたくてもできない状況の学生が少なくありません。そんな方は奨学金制度を利用し、少しでも生活費の足しにすることもおすすめです。

奨学金には「給付型」と「貸与型」があり、「貸与型」の奨学金は社会人になってから返済に追われて大変という意見も。学びへの投資という意味で奨学金を利用するのは意義のあることですが、その後の支払いも視野に入れ、上手に活用しましょう。

【監修】中洞 智絵(FP Office株式会社)

総合大学の芸術学部音楽学科を卒業。その後トレーナー、介護職を経て、金融業へ転身。国内生命保険会社、総合乗合代理店に10年在籍し累計1000件以上の相談業務に携わる。得意分野は総合的なコンサルティングによる、バランスの良いリスクマネジメントと資産運用。「クライアントのやりたいことを応援する」が信条。

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