「とりま」はどんな意味? 使い方もあわせて解説【例文あり】
あなたは「とりま」という言葉を見聞きしたことはありますか?
「とりま」と聞いても何のことだかサッパリと言う方もいるでしょう。
最近ではインターネット上でしかほぼ見られなくなった「とりま」は、実は2000年代後半に流行った若者言葉!
一方で、使いどころを間違えると人間関係にヒビが入る可能性もあること、知っていましたか?
そこで今回は「とりま」の意味や使い方について深堀してご紹介します。
「とりま」の意味は?
「とりま」とは、「とりあえず、まあ」を略した言葉です。
しゃべり出しに「とりあえず、まあ」をつける人が意外に多いさまが由来のようで「とりあえず、まあ」がひとつにまとめられ、「とりま」となりました。
ちなみに「とりま」を方言と勘違いする人もいるようですが、「とりま」はあくまで略語であり、方言ではありません。
「とりま」の起源
「とりま」を使いはじめたのは2000年初頭の若いギャルたちだといわれています。
話題を切り替えるときや話題を展開させるときに、当時のギャルたちが「とりあえず」「まぁ」を略した「とりま」を使うようになったことが発端だったようです。
2000年代の後半に入ると、「とりま」という言葉はインターネットの普及とともに掲示板や口コミ・「mixi」などで若者を中心によく使われるようになりました。
「とりま」ってどう使う?
「とりま」は、「とりま、ビール」のように主語にそえてつなぐ副詞としての使い方だけでなく、「とりまブログ」「とりまプロフ」のように形容詞として使われることもあります。
「とりま」の使い方を例文にしているので、参考にしてみてください。
「とりま」を使った例文 |
・「とりま」明日の集合時間は午前8時でヨロシク! ・風邪をひいて高熱をだして寝てるけど、「とりま」医者で点滴打ってもらったんでなんとかなるっしょ! ・みんな「とりま」ビールでいい? ・またあとでね「とりま」LINE送っとくね。 ・はーいではこの辺で「とりま」おひらきということで。 ・「とりま」明日の試合頑張ってね。 ・この映画感動したね、「とりま」あのシーンが最高だったね。 ・マクドで買い物してきたんだけど、「とりま」この「名古屋名物みそカツバーガー」がドエリャうまいわ。 ・昨日はごちそうしてくれてありがと。「とりま」思い出にのこる誕生日になったよ。 ・「とりまプロフ」 ・「とりま案件」 |
【注意】使いどころを間違えるとウザい人に思われる
注意したいのが、「とりま」を使うことで他人を不快にさせることが大いにあり得るという点です。
気にならない人もいる一方で、「とりま」と使っただけで
・頭悪そう
・はなはだしい
・不快
・バカっぽい
・気持ち悪い
と思われるケースも見受けられますので、「とりま」を使ってみたい方は要注意です。
もちろん、目上の方やビジネスシーンでの使用は控えましょうね……!
「とりま」ってもう古い?死語?
特に、若者言葉は流行り廃りが激しいもの。
「とりま」も例外ではありません。
かつて一世を風びした「とりま」も、現代の若者にとってはもう古く、ほぼ死語化しているようです。
しかし、「とりま」はネットスラング(ネットで使用される隠語、略語)として使用されることが多く見受けられます。
さらに、ネット住民の一部では現在でも変わらず使われていることからも、完全なる死語というわけではなさそうです。
一方で、日常会話で使う機会は減っているのだとか。
「とりま」をこれから使うかどうかはあなた次第ですが、周りが使っていないのであれば使わないほうが賢明でしょう。
「古くさい!」などと言われてしまう事態や、不快に思われる事態を避けられます。
まとめ
「とりま」という言葉は、普段の会話で使われることがほとんどありません。
しかし、SNSなどインターネットが浸透していることから、長らく「とりま」を使ってきたネット住民たちの会話内で目にすることもあるでしょう。
もし、あなたがこれから「とりま」という言葉を使う際は、場所や使う相手に注意したほうが安全です。
・執筆:ヤマダ ユキマル
国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。