【法務省の先輩社員】東京法務局 民事行政部不動産登記部門地図整備室:杉山勇二さん

編集部:いとり
2018/07/11
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東京法務局杉山勇二さん


プロフィール:杉山勇二(すぎやま ゆうじ)
2014年に東京法務局に入局。現在は民事行政部不動産登記部門の地図整備室に所属しており、土地の位置や形状、筆界を明確にするための地図を制作している。

『法務省』は「法制度の整備」のほか、不動産登記等を扱う法務局などの機関を所管している行政機関です。ただ、その仕事内容については具体的に知っているという人はそこまで多くないかもしれませんね。そこで今回は、法務省の地方支分部局のひとつである「法務局」で働く杉山勇二さんに、現在の仕事内容や学生時代に一番力を入れたことなどを聞いてみました。

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社会人編土地の正確な位置を示す地図を作る

今のお仕事はどんな内容?

私が所属しているのは、東京法務局民事行政部の「不動産登記部門地図整備室」です。不動産登記は、「その土地や建物を所有しているのは誰か」を登録し、不動産の所有権をはっきりさせるために非常に重要なものであり、法務局ではこの登記情報及び「土地の境界、地番、位置を示した地図」の管理等を行っています。

法務局には、不動産登記法の規定に基づき、土地の位置及び境界を正確に復元できる地図を備え付けることとされていますが,これが備え付けられるまでは、「公図」とよばれる「明治時代の地租改正」などの際に作られた非常に古いものを備え付けています。「公図」が作成された当時は、まだ測量技術が発達しておらず、現在の土地と照らし合わせてみるとずれが生じていることも多いため、公図を見ても境界が非常にわかりにくい場合があります。法務局ではこうした地域について不動産登記法に基づいて、正確な測量により精度の高い地図を作っており、この業務を行うのが地図整備室です。

私たち、法務局は地図作成事業の計画機関として、事業地域に現地事務所を設置し,実際に調査・測量を行う「土地家屋調査士」とタッグを組んで業務を行います。具体的には、作業計画の立案や測量作業における資料収集、地権者への連絡や筆界の認定、測量成果の検査といった内容です。このうち「地権者への連絡」については、地権者に連絡がつかなかったり、所在が不明といったケースもあります。私は、そうした「地権者の捜索」を主に担当しています。

捜索方法は、まず地権者の登記情報を元にして記載されている住所に通知を送ります。それでコンタクトが取れない場合は、関連する資料を確認して記録をたどります。それでもわからなければ、現地を訪れて現在の居住者や近隣の人に聞き込みを行うこともあり、まさに「足を使う仕事」です。

地図作成はひとつのエリアごとに2年間という期間を決めて行っています。「期間内に作り終えなければならない」というプレッシャーがある中で作業を行うのが難しいところです。なかなか地権者の方が見付からないときは焦ることもあります。ただ「地図」という目に見える成果があることは、仕事に取り組む上でのやりがいです。

もちろん、大きな成果だけに目を向けて小さなことでつまずいては意味がありません。よい結果を得るためにも目の前のことを一つ一つこなしていくよう心掛けています。また、2年間と期間が決まっているので、「先を見据えて仕事をすること」も常に意識しています。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

杉山さんインタビュー中風景

立ち会いに来られない地権者の方は多くいらっしゃって、そうしたケースでは電話や現地を訪問して事業の説明をすることがあります。その場合、相手の認識に齟齬(そご)がないかしっかりとヒアリングをした上で説明を行い、協力をお願いしなければいけません。こうした、「どのようにすれば理解を得られ、協力をしていただけるか」を考える過程は、とても楽しいです。

もちろん、地権者の方の協力を得るのは難しい仕事です。連絡をしても、話に耳を傾けてくれる方ばかりではありません。門前払いされることもあれば、心ない言葉を浴びせられることもありました。その際の対応は非常につらかったです。

ただ、どんな悪い扱いを受けたとしても、こちらからお願いをしているわけですので、変に腐らず、「なぜこうした対応をされるのか、どうすれば理解してもらえるか」をしっかりと考えるように心掛けています。また、足繁く通い、しっかりとヒアリングすることが大事だと考えています。その成果か、私が担当した地区では調査をした全ての土地で事業を進めることについて協力をいただくことができました。

法務省を選んだ理由は?

もともと公務員になりたかったのですが、それに加えて法学部だったので「この知識を生かせる仕事ができれば」と考えていました。両方の性質を持つ「法律を扱っている公務員は何だ」と探したところ「法務局」の仕事が挙がり、それが法務省に入ろうと思ったきっかけです。

実は、就活を始めるまでは「法務局」についてほとんど知りませんでした。実際に入局してみると、自分がそれまでに学んできたものとは異なる知識が必要な場面が多く、最初はかなり戸惑いました。また、法律だけでなく先例や通達などの「前例」を知って理解するなど、実務レベルの深い知識が大事な仕事であると知りました。

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