【法務省の先輩社員】東京法務局 民事行政部不動産登記部門地図整備室:杉山勇二さん 2ページ目
杉山さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
▲学生時代の杉山さん(左から2番目)
大学時代に力を入れていたことはまず「コンビニのアルバイト」です。年齢も性別も違ういろいろな人とコミュニケーションを取りながら、場合によっては一緒にトラブルを解決しながら仕事をするのはよい経験でした。コンビニの仕事はルーチンの仕事ばかりという印象があるかもしれませんが、季節ごとにどんな商品が売れるかを考えるなど、刻一刻と変わる状況を踏まえ、協力して店作りをするのは楽しかったです。
また、「テニスサークル」での活動も大学時代に注力していたものです。特に上級生になってから運営に関わるようになり、効果的な練習メニューを作成したり、合宿のプラン作りを行ったりといったように、自分たちでサークルを動かしたことはいい経験でした。また、学内で行われたテニスの大会の運営委員になり、他の委員と協力して大会を成功させたのも思い出深いです。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
コンビニのアルバイトやサークル・大会の運営といった、「いろんな人と円滑にコミュニケーションを図った経験」は、地権者の方の理解を得る必要のある今の仕事でも活かせていると思います。
また、大学時代の経験はいずれも「他の人の協力なしでは成し遂げられないこと」でした。現在の地図作成を行う仕事も、先輩方や測量をする土地家屋調査士の方、また地権者の方の協力なしではできないものです。「しっかりと連携を取りながら仕事をする」という意識は、大学時代に培ったと思っています。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
大学生であれば、ゼミやサークル活動、アルバイトなど「自分で選んだもの」が何かしらあると思います。そうした自分が選んだ目の前のことに、まずは一生懸命取り組んでほしいです。一生懸命取り組んでやり遂げることができれば、大きな財産になるでしょう。私もサークル運営を一生懸命に行い、無事に次の代に引き継げた際は大きな達成感を得ましたし、自信になりました。そうした「成功体験」が、後の自分を奮い立たせることにもなります。どんなことでもいいので、「目の前のことに一生懸命取り組む」よう心掛けてほしいです。
昔から登記所に備え付けられていた公図は、杉山さんのような法務局の職員の方々が正確な測量を行い精度の高い地図に作り直しているのですね。ただ、その作業は地権者一人一人の協力を得ないとできないため、非常に地道な努力が必要になるようです。それでも、見事に成果を挙げられているのは、学生時代に培った「コミュニケーション力」や「他の人と協力してひとつのものを作り上げる意識」があるからかもしれません。
趣味:テニス、写真
特技:動画編集
就活で受けた企業数:公務員試験複数
志望していた業界:公務・行政
今の仕事の魅力:専門性の高いさまざまな業務に従事できること
文:中田ボンベ@dcp
写真:ブリッジ
取材協力:法務省