飛行機の座席クラスとは? エコノミー・ビジネス・ファーストクラスの違い
旅行などで飛行機を利用する際に座席のクラスを選んだ経験がありますよね。
「飛行機に乗ったらクラスが違っても着く時間は一緒なんだから、値段が高いファーストクラスなんてバカバカしい」と語ったのは大富豪ビル・ゲイツです。
しかし、飛行機の「いい座席クラス」というのは、なかなか侮れないものなのです。
今回は飛行機の「座席クラス」についてご紹介します。
「飛行機の座席クラス」ってどんなもの?
日本の国内便であれば搭乗時間もしれたものですし、「エコノミークラスでも全然平気! 」と考える人は多いもの。
しかし、海外留学など搭乗時間が長くなってくると、「座席のクラス」の差はじわじわと体にこたえます。できるだけゆったりとした座席幅で、足を伸ばせるスペースのある座席クラスがいいですよね。
座席クラスが 上になると、シートも上質になり、隣の席との距離、前席との距離(前後のシート間の幅をシートピッチといいます)も広がります。
一般に飛行機の座席クラスは上等な方から、
- ・ファーストクラス:英字での略称「F」
- ・ビジネスクラス:英字での略称「C」
- ・エコノミークラス:英字での略称「Y」
の3段階です。
航空各社独自の飛行機のクラスがあるケースも
飛行機のクラスの3段階は、航空会社・ルート・便によって「ファーストクラスがない」「クラスの呼び名が違う」「ちょっといいエコノミークラスがある」など、さまざまな違いがあります。
ここ最近の傾向では、エコノミークラスの上に「高級なエコノミークラス」(「プレミアムエコノミー」と呼ばれます)を追加して4つの座席クラスとしている航空会社が増えているのです。
これは「ビジネスクラスまでいかなくても、もう少しいい座席はないの?」というニーズに応えるもので、全体的にファーストクラスは減少傾向にありますが、その分ビジネスクラスの拡充、プレミアムエコノミーの設置が行われています。
ANAの国際線のシートクラスの場合
たとえば、「ANA」の国際線シートクラスの場合は
- ・ファーストクラス(F)
- ・ビジネスクラス(C)
- ・プレミアムエコノミー(PY)
- ・エコノミークラス(Y)
の4つがあります。
飛行機の機種によって客室用に取れるスペースが異なりますので、ANAが運航している飛行機の中では「エアバス A380-800 (388)」だけで上記の4クラスがそろって見られます。
JALの国内線のシートクラスの場合
国内線でも独自のシートクラスがある場合があり、たとえば「JAL」の国内線の場合は、
- ・ファーストクラス
- ・クラスJ
- ・普通席
の3つになっています。
飛行機のクラスが上がるとサービスも上質になる!
飛行機の座席クラスがが上がると受けられるサービスも上質になります。航空会社各社もホームページでクラス別サービスの違いを案内しています。
一般的な違いについて紹介します。
飛行機へ搭乗する前に使えるサービスの違い
飛行機へ搭乗する前から、飛行機のクラス別の違いが発生します。
同便に搭乗する場合の料金の違い
同じ便に搭乗する場合も料金に差が出てくるのです。
国際線を利用した場合、路線と時期によってはファーストクラスとエコノミークラスの料金差が100万円以上になる場合もあります。
あくまでイメージになりますが、この程度の料金差があると雰囲気だけつかんでおきましょう。
- ・ファーストクラス:100万円前後
- ・ビジネスクラス:50万円前後
- ・エコノミークラス:15万円〜30万円程度
搭乗前に使えるラウンジも高料金ほど快適になる
搭乗前に使えるラウンジも高料金のクラスほど快適になります。
搭乗直前まで使用可能なワーキングスペースや無料ドリンク・Wi-Fiサービスなどを受けられるのです。
ビジネスクラス以上を利用している場合に専用ラウンジが用意されていることが多いですね。
チェックインカウンターやチェックイン順にも違いがある
ビジネスクラス以上を利用している場合は、専用のチェックインカウンターがあります。
エコノミークラスを利用している場合は、長い列に並んでチェックインする必要がありますが、ビジネスクラス・ファーストクラスを利用している場合は、その必要もなくスムーズにチェックインを終わらせることができるのです。
航空会社によっては
- ・預け入れ荷物をカートに載せたままチェックイン
- ・コンシェルジュ/スタッフが一人一人を出迎えてチェックイン
- ・預けられる手荷物が多い
- ・預けた手荷物への優先タグ付け
などの優待を受けられます。
また、チェックインする場合もファーストクラス・ビジネスクラスを利用している人から先に呼ばれるため、飛行機に乗るまでの待ち時間が少なくて済みます。
飛行機内で受けられる機内サービスもクラスによって差が出る
飛行機内で受けられる機内サービスもクラスによって差が出ます。
たとえば、ビジネスクラス以上のシートの場合
- ・世界的にも著名なシェフやプロフェッショナルたちによる食事と飲み物の提供
- ・プライバシーに配慮したフルフラットシートや高い壁で仕切られたスクエア型のシェル
- ・マットレスや枕が特製品
- ・くつろぐための「リラックスウエア」やアメニティポーチセットの提供
などのサービスが受けられることがあります。
シートも広く、対応スタッフの数もエコノミークラスに比べて多いので快適な空の旅を送れます。
飛行機を降りてからも高クラスほど優遇される
飛行機を降りてからもビジネスクラス以上の人の方が高いサービスを受けられます。
チェックイン時に専用レーンがあったように、到着後の空港で荷物を優先的に受け取れるのです。
ファーストクラスを利用した場合は空港からホテルまでの送迎サービスがつくこともあります。
長時間のフライト予定があるならクラス変更を検討しては?
ファーストクラスは、往復料金で100万円以上になることが多く、気軽に手を出せる雰囲気ではありませんが、プレミアムエコノミーとエコノミークラスではそこまで差はありません。
エコノミークラスの座席が狭くてしんどいなぁという人は頑張ってプレミアムエコノミーにしてみると、疲労感が軽くなるかもしれませんね。