飛行機の手荷物・預け入れ荷物のルール~液体の持ち込み方法は?

編集部:すい

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テロ対策が厳重になり、最近では飛行機内に持ち込める手荷物のルールも厳しくなっています。特に国際線では液体の持ち込みの方法に細かい規程があるので事前に調べておく必要があります。ルールを知らないまま検査場に進んでしまい、「持ち込めません」と判断されると、その場で没収されてしまうこともあるので、機内持ち込みの手荷物には注意したいところ。今回は「飛行機の手荷物のルール」についてご紹介します。

飛行機の手荷物・預け入れ荷物のルール~液体の持ち込み方法は?

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持ち込み手荷物・預ける荷物は「危険物」NG!

飛行機の乗客が機内に持ち込める手荷物・預ける手荷物については、「危険物はダメ」というのがまず大原則です。危険物とは、飛行機の運航、また乗客の安全を害する可能性のある物を指します。

国土交通省の資料(平成29年7月1日更新)では、危険物の代表例を以下のように挙げています。

1.全般
○航空法、国際民間航空機関(ICAO)が決定した国際的なルール及び関係規則をもとに定めております。


○危険物となり得るかどうかやその他詳細につきましては、航空会社にお尋ねください。

○国際線においては、外国当局の規則により規制される場合もありますので、詳しくは航空会社にご確認ください。

○機内持込制限品であっても、医療上の配慮が必要となる場合は、事前に航空会社にお尋ねください。

2.ハイジャック・テロ等に凶器として使用されるおそれのあるもの
○工具、スポーツ用品、武具等の中で凶器となり得るものについても持込みを制限しております。

○各制限品の模擬品・類似品を含みます。

○リストに掲載されているもののうち持込みできるものであっても、材質、強度、形状等により凶器となり得ると判断され、持込みできない場合があります。

○リストに掲載されているもの以外についても同様に、材質、強度、形状等により凶器となり得ると判断され、持込みできない場合があります。

○銃砲刀剣類所持等取締法その他の法令により所持そのものができない場合がありますので、ご注意下さい。

3.上記凶器以外の危険物
○リストに掲載されているものであっても、製品安全データシート(MSDS)又はメーカー発行の書類等で非危険物と判断された場合は規制を受けることなく運べます。

○リストに掲載されているもののうち機内持込み手荷物として持込みできるものであっても、液体物であり、国際線の場合、別途液体物制限の対象となります。

○リストに掲載されているもののうち運べるものであっても、安全が確認できず危険物と判断され、運べない場合があります。

○リストに掲載されているもの以外についても、安全が確認できず危険物と判断され、運べない場合があります。

4.その他
○実際の運用状況等により品目等について適宜更新を行う予定です。

⇒引用元:『国土交通省』「機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」
http://www.mlit.go.jp/common/001191459.pdf

漏れがないように書かれているため長い文になっていますが、

●基本原則は『航空法』『国際民間航空機関(ICAO)』が決定した国際的なルールによる
●危険物の詳細については航空会社の判断によることがある
●国際線の場合、航空会社によって詳細部分で相違があるかもしれない

特にこの三つが重要ポイントになるでしょう。手荷物・預け荷物について、Aという航空会社ではNGでもBという航空会社ではOKだった、ということが起こるのはこのためです。

液体の機内持ち込みの際のルール

では、よく「液体は機内持ち込みNG」と言われるのはなぜでしょうか? これは、その液体が可燃性の危険物だった場合、テロやハイジャックに利用されたり、機内で火事を起こしたりする可能性があるからです。

特に「国際線」では液体の機内持ち込みには厳しい「量的制限」があります。「日本を出発する全ての国際線では、客室内への液体物の持ち込みが制限されています」というのが原則です。

国土交通省のリストによれば、オレンジジュースなどの「果実飲料」、水・コーラなどの「清涼飲料」、牛乳、豆乳などの「乳飲料」、またアルコール飲料※といった飲み物は、客室内に持ち込むことは「可能」ですが、それぞれ100ml以下の容器に入っていて、それらの容器を1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋に入れるというのがルールです。「調味料」「食用油」「スプレッド類」「スープ」なども同様にしないと客室には持ち込めません。

※アルコール度数が70%超のアルコール類は「機内持ち込み」「荷物預け」共にできません。

⇒データ出典:『国土交通省』「量的制限の対象となる液体物のリスト」平成27年10月1日現在
http://www.mlit.go.jp/common/001105372.pdf

一方の国内線では上記の原則を緩和したルールで運用されています。JAL・ANAの日本の二大航空会社でも、

・お茶などの飲料は機内に持ち込み可能

となっています。また女性が特に気になる化粧品・香水については、

・機内持ち込み可(預け荷物も可)ですが、1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下で、1人当たり2kgまたは2リットルまで

という制限があります。アルコール飲料については、

・機内持ち込み可(預け荷物も可)ですが、アルコール度数が24%超70%以下のものは、1人当たり5リットルまで

と制限されているのです。

⇒データ出典:『JAPAN AIRLINE』「飲み物や化粧水・香水など液体物の持ち込みはできますか。」
http://faq.jal.co.jp/app/answers/detail/a_id/4155

⇒データ出典:『ANA』「【国内線】食べ物や飲み物を機内に持ち込むことはできますか。」
https://contact-jp.ana.co.jp/app/answers/detail/a_id/2827/related/1/session/L2F2LzEvdGltZS8xNTI3MDU0MDU4L3NpZC80ZURYX2tObg%3D%3D

「液体NG」は特にテロ対策を考えたもので、国際線では厳しくルールが定められています。国内線は国際線ほど厳しくはなく、お茶のペットボトルなど飲料は基本OKとなっていますが、中身を確認されたりする可能性はあります。持ち込みできないわけではないですが、あらかじめ注意しておきたいですね。

(高橋モータース@dcp)

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