【サッポロビールの先輩社員】新価値開発部 第2新価値開発グループ:杉村俊輔さん 2ページ目
杉村さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
▲学生時代の杉村さん
学業にサークル、アルバイトなどバランスよくやっていたほうだったのですが一番力を入れていたのは?と聞かれると、アルバイトになるのかなと思います。大学生になった時には「大学生といえばバイト」という感じで憧れの気持ちが強かったのですが、もともとシャイな性格で初対面の方とお話しするのが苦手なほうでした。それでも地元の近くにあるスーパーのバイトをはじめて、自分がこんなに人と話せるようになるとは思ってもみなかったです。
接客では言われたことだけじゃなく、プラスαで提案してみたり、常連さんに話しかけてみたりと人から「ありがとう」と言われることをモチベーションにして頑張っていました。そこで自分が人に何かして感謝していただけることが好きだということに気づけたという意味でも、やっていてよかったなと思います。スーパーでは2年半アルバイトしてそれ以降もコンビニや百貨店など接客の仕事を好んで4年間ずっとアルバイトをしていました。また、そのお金を貯めて海外旅行に行くことができましたし、アルバイトをきっかけとなって見識が広がりましたね。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
これもアルバイトになってしまうのですが、当時勤めていたスーパーがなんでもチャレンジさせてくれて、新人アルバイトながら1日ずつローテションで各売り場の責任者に任命されるんです。普通なら大学生のアルバイトがそこまで担当しないと思うのですが、加工食品や生鮮食品など担当の売り場を作り、発注してから接客まですべての仕事を任されていたんです。店長が「過去のデータから、明日の天気だとどの商品をどのくらい発注したらいいか考えろ」というスタンスで、おもしろくもあり勉強にもなりましたが、たまに間違えて発注しすぎてしまうこともあって、怒られることもしばしばでした(笑)。
たとえば雨より晴れたほうがビールが多く売れるだとか、25日の給料日後だからこれが売れるだとか、学生では意識していなかった社会のことを知ることができました。スーパーでのアルバイトは入社後も流通営業としてスーパーに営業する際にかなり役立ちましたね。実際にどのように商品が発注されているかといった流通のしくみ、店舗の従業員の体制などそのときの経験があったからこそ、お客さんと話がスムーズに進むことも多々ありました。実は当時の社員さんとはいまだに仲良くさせてもらっていて、いい経験をさせていただいたと感じています。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
ちょうど先日、弊社のOB訪問でも先輩社員として話したばかりだったのですが、学生のみなさんには業界や会社を絞らず、少しでも「気になる」と思った会社は説明会や社員訪問に参加することをおすすめしたいですね。わたしの場合も、そうでなければビール会社は受けていなかったと思うので(笑)。机上でネットや本を見て企業調査するのもいいんですが、それだけでは自分がどういう性格で、どんなことがしたいか? というのがわからなくなってくるんですよね。やっぱり会社に足を運んでOB・OGに話を聞き、会社の雰囲気を知ることで自分が何をしたいのか、どうしてこの会社を志望するかが明確になるので、面接の局面でも最終的に「ここでよかった」「ここ以外にない」という会社に出会えたのだと思います。
「才能があるほうではないので」と謙遜しながら、わからないことがあれば実際に足を運び、顔を合わせて話をするという杉村さん。そのフットワークの軽さこそが、才能のひとつだと感じさせてくれるインタビューでした。学生のみなさんもネット上だけではなく、自分の足を使った就職活動を心がけるといいかもしれません。
趣味:F1観戦、旅行、音楽
特技:ロードバイク
就活で受けた企業数: 約30社
志望していた業界:メーカー
今の会社の魅力:人のよさ、働きやすさ、挑戦できる風土
文・田本麻未(M-3)
写真・小川拓洋
取材協力:サッポロビール株式会社