接待や会食の場としても人気の居酒屋「かこいや」は、ビヤレストラン「銀座ライオン」でおなじみの株式会社サッポロライオンが全国に展開する和食店です。今回は、若き店長として活躍する北原さんが登場。今では本社からも認められる店長となった北原さんは、実は学生時代にサッポロライオンでアルバイトをしていたそう。アルバイトからどのようにして今のポジションを確立したのでしょうか。じっくりと聞いてきました。

▼サッポロホールディングスの先輩社員をもっと見る！
サッポロホールディングスの先輩ロールモデル一覧

今のお仕事はどんな内容？

店長のポジションではあるのですが、いち従業員として主にホール業務をしています。店長の仕事としては主に毎月のシフト管理や、在庫・原価の管理などを行っていきます。うちの会社ではある程度店長の判断で現場のことを決めることが許されているので、わたしがかこいや名古屋金山店に配属となってからは、食器の下げ台を新しくして仕事中の動線をガラッと変えたり、在庫管理の方法を変えて効率のいい作業ができるように工夫をしたり、店舗のホームページや飲食系のポータルサイトへの広告出稿を強化したりとお客様に来ていただきやすいような環境づくりを行いました。ありがたいことにその甲斐あって売り上げも伸び、その店舗の歴代売り上げを更新できたので、いち店舗とはいえ自分次第で店が活気付いていくのは、非常におもしろいです。

一番楽しかった＆つらかった仕事は？

基本的に自由にやらせてもらえる会社なので、店長になってからは毎日が楽しいです。実際、わたしの店舗ではじめた例として「月間イベントカレンダー」という外張りのポスターを作っていたのですが、これが社内で広まって名古屋の店舗から次第に都内の店舗でも取り入れていたりするのを見るとうれしいものがありました。中でも一番感動したのは、店舗の歴代の売り上げを更新した瞬間です。これはちょっと自慢できることなんですが、今まで3店舗経験してきて、どの店舗でも歴代売り上げを更新しているんですよ。店長になってからさらに強く感じますが、売り上げを伸ばすことは店長1人が頑張っただけでは達成できないことなんです。ホールのスタッフが1つでも多くお酒を提供できた、調理場がよりおいしいものを提供してくれた、そのひとつひとつの積み重ねの結果なので、従業員1人1人に感謝しています。

店長になってからは、メンバーがいかに長く楽しく働いてもらうかが気を遣うところでもあります。下は高校1年生から上は50代まで、いろんな年代の方が同じ場所で円滑に仕事できるよう、2ヶ月に1回面談をして、よりよい環境づくりをするように心がけています。やはり従業員みんなが活気付くことが、売り上げのいい店舗を作る秘訣なんですよね。

今の会社を選んだ理由は？

わたしの場合は大学の4年間アルバイトをしていたこの会社に就職したので「本当にちゃんと選んだの？」と言われるかもしれないですが、実はもともと長野から教員を目指して上京してきていました。おもしろいことに、住む場所を決める前に決めたのがアルバイトだったんです（笑）。オープニングスタッフとしてお世話になったこの会社で知り合った当時の支配人が非常に厳しい人で、飲食店で働く楽しさを教えてくれたのもこの方。バイトで後輩もたくさんできたことで、教職でなくても教えることってできるんだ、ということも知ることができました。

  バイトから社員への昇格の場合、上司に推薦状を書いていただくのが普通の流れなのですが、当時の支配人は、卒業する最後の最後まで「教員を目指したほうがいいんじゃないか」とか「他の会社も受けて、ちゃんと選びなさい」と、本当の父親のように親身になってくれたんです。それで、ますますこの会社に貢献したいという思いが強くなりましたね。実際に他の会社も受けてみて内定もいただきましたし、うちにない業務形態に魅力を感じる部分もあったのですが、やはり尊敬している上司がいるこの会社で働きたいという思いが強かったです。