大学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人が受け止め、突破口になるアドバイスを贈る「相談窓口」。今回学生の悩みに答えてくれるのは、雑誌『CanCam』の専属モデルであり、女優・タレントとしても活躍中の堀田茜さんです。現在25歳と、学生と年齢も近い堀田さんが自身の体験を交えながら、悩める学生に「夢に飛び込むための勇気の持ち方」を伝授します！

A.まずは自分の情熱がどれくらいかを見極め、「行動してみる」こと。 夢への第一歩を踏み出そう！

いちばん大事なのは「芸人になりたい」情熱がどれだけあるか、ということ

「頭のどこか片隅に夢があるけど、それを叶えるために行動する勇気もなければ自信もない」っていう気持ち、すごくわかります。私も中学・高校のとき、ずっと芸能界に入りたいって思っていたんですが、それを口に出す勇気がなくて。卒業文集に将来の夢を書くときも、本当は「モデル」って書きたかったのに、恥ずかしくて「スポーツ系のクラブのキャプテンになりたい」とか全然違うことを書いてみたり（笑）。でも今となっては、行動してみて「やりたいことができるようになってよかったなぁ」って思います。

よく「夢があるなら、あきらめたら絶対後悔するから夢に突っ走れ！」とか「夢は願い続ければ叶う」って言う人いますけど、正直そういうきれいごとを言う人、私自身はあんまりピンと来ないんです。それって、叶った人がそう言ってるだけだと思っていて。がんばったところで叶わない人もいるのが現実だと思うんです。だから、自分が行動に移せるぐらい本当に芸人になりたいんだったらやるべきだけど、そこまでの情熱もなくて「両親に申し訳ない」って思うんだったら、やめておいたほうがいいんじゃないかな。

それに、両親の考えは関係ないって思うんです。別に親は自分の子どもが芸人になったからって「ここまで育ててやったのに」って本心では思わないと思うし、子どもが本当にやりたいことをやれるんだったら最初は反対されても許してくれると思うから。いちばん大事なのは自分が「両親は関係ない」と思えるぐらい芸人になりたいか、そうでないかというところだと思います。

行動することで見えてくるものもある

夢に踏み込む勇気を持つには、まずは何か少しでも行動してみることが大事だと思います。最初は親に隠していてもいいから、たとえば芸人さんのワークショップみたいなものに参加してみるとか。そういう、ちょっとした行動で変わってくることって絶対あると思うんです。その体験がすごく面白かったらもっと芸人になりたい気持ちが強くなると思うし、そこでの出会いもきっとあると思うし。たとえばそこで「君、面白いね」って言われたら、そこから道が開けるかもしれないし。

いきなり養成所に入るのはハードルが高いと思うので、ハードルが低いところから始めてみる。そうしていくうちにだんだん勇気が湧いてくるかもしれないし、逆に「やめておこう」って思うかもしれない。あきらめきれない気持ちがあるんだったら行動に移してみるのが一番じゃないでしょうか。

まずはハードルの低いところから少しずつ。 少しの行動が「夢に飛び込む勇気」につながる

「芸人さんはモデルや女優とはまた違う世界だから難しいですよね」と言いながら、勇気が持てないならハードルの低いところからまずは行動してみよう、と勧めてくれた堀田さん。頭で考えているだけではわからないことも、行動に移してみることでハッキリするかもしれません。失敗することを恐れて何もしないことが、一番後悔につながると思うので、まずは行動に移すことから始めてみましょう！

文・取材／落合由希
写真／中邨誠
衣装協力／ECLIN、e.m.
編集／学生の窓口編集部

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