羽生竜王が実践する、失敗を恐れないメンタルのつくり方! 恐怖心を克服し勝負を制するには?

編集部:はまみ

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学生が抱えるさまざまな不安や悩みを著名人が受け止め、突破口になるアドバイスを贈る本企画「学生の相談窓口」。今回、悩みに答えるのは、将棋界史上初の永世7冠を達成した羽生善治竜王(以下、羽生竜王)です。国民栄誉賞も授与された羽生竜王に、失敗や負けることに対する恐怖心はどう克服すればいいのか、教えてもらいました。

Q. 恐怖心に打ち勝つメンタルのつくり方を教えてください

羽生竜王は長時間にもわたる将棋の勝負に何度も勝っていますが、勝ちが増えると、逆に負けに対する恐怖心のような感情は出てこないものでしょうか?  恐怖心に打ち勝つメンタルのつくり方が知りたいです。

理工学部/女性/22歳(大学院生)/新潟県


A.「身が引き締まる瞬間」をたくさん経験し、自分の身体に覚えさせよう


 

「いい緊張」は「身が引き締まる」

どんなに経験を積んでも、どんなに長くやっていても、恐怖心はなかなか消えなくて、常にあり続けます。失敗すること、負けることへの恐怖に打ち勝つには、「恐怖をどう受け止めるか」という、自分自身の心の持ち方を変えていくことが大事です。

恐怖心や不安を過剰に意識してしまうと、肩に余計な力が入ってしまったり、プレッシャーに押しつぶされそうになったりしますよね。でも逆に、ほどよい緊張感みたいなものがあることによって、モチベーションが上がり、発揮できる力が増すこともある。前者は、「悪い緊張」、後者は「いい緊張」とも言えます。

これらを表す言葉として、日本語には非常に適切な表現があって、悪い緊張は「身がこわばる」という表現。身が固まって、ガチガチになって動けなくなる。これが悪い緊張です。

反対にいい緊張は、「身が引き締まる」。「身が引き締まる思いです」って慣用句がありますよね。少し恐怖心を感じながらもグッと気持ちが高まる瞬間。これがいい緊張、いいプレッシャーの感じ方なので、この「身が引き締まる」状態を自分自身に覚えさせていくことで、いざというときに恐怖に負けないメンタルがつくれます。

「身が引き締まる瞬間」を積み重ねることで、不安を和らげる訓練ができる

恐怖心や、不安になってしまう気持ちは簡単には消せません。でも、「身が引き締まる」状態をたくさん経験して自分自身に覚えさせると、少しずつ和らげていくことができるようになります。

例えば趣味でやっていることや、日常の中でも、必ず「身が引き締まる」思いをする瞬間ってありますよね。ゲームをしているときでも、筋トレをしているときでもなんでもいいんです。理屈でやるよりも、経験して実践していくことが一番いいです。さまざまなシーンで経験を積み重ねて、自分自身にとって一番フィットする、「身が引き締まる」瞬間をたくさん感じ取るのがいいと思います。

日常生活で「身が引き締まる」経験を積み重ねることで、いざという場面で恐怖心に負けない、いい緊張を保てるようになる

恐怖に打ち勝つためには、「身が引き締まる瞬間をたくさんつくって自分自身に覚えさせる」こと。生涯を通じて実践していきたい格言をいただきました。「身が引き締まる瞬間」は、ちょっと普段の自分から背伸びして、挑戦しようと思ったときなどに感じやすいのではないでしょうか。趣味や日常生活の中でもそんな挑戦を積極的に行って、自分自身にいい緊張を覚えさせるのがいいかもしれませんね。

文・取材/砂流恵介
撮影/中邨誠
編集/学生の窓口編集部

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