卒論で一番悩んだことは何ですか？

先輩たちが経験した卒論の悩みで最も多かったのは、「卒論の書き方がわからない」で、全体の約2割を占めました。ほかには、「テーマが決められない」や「整合性のある論文が書かれているか」など、論文の内容に関する悩みも目立つ結果となりました。

卒論で悩んだ先輩たちの生の声

卒論では先輩たちも大いに悩み、不安でした。具体的にどんなことに悩んだのか、先輩たちの生の声を紹介しましょう。

「卒論の書き方がわからない」

・どのように書き始め、何を書きどう締め括ればいいかわからなかった。（運輸・倉庫／26歳／東京都）
・初めてのことだらけで、何から取り組めばよいかわからなかった。（医療・福祉／28歳／愛知県）

「卒論を提出期限までに仕上げられるかどうか」

・計画的に書き上げられるか不安だった。（アパレル・繊維／27歳／神奈川県）
・就職活動と両立しなければならなかったため。（金融・証券／24歳／神奈川県）

「テーマが決められない」

・卒論が書けるくらいの興味を持てるテーマを探すのが大変だった。（情報・IT／29歳／埼玉県）
・範囲が絞られてなくて、テーマが自由だったため、逆に難しかった。（食品・飲料／27歳／神奈川県）

「整合性のある論文が書かれているか」

・論文は長文だったため、筋が通っているか自分ではわからなかった。（学校・教育関連／28歳／埼玉県）
・多くの参考書籍から情報を得ていたため、自分の定めたテーマに沿って整合性を維持することが大変だった。（その他／27歳／神奈川県）

「卒論を提出しても合格できるかどうか」

・オンラインでの履修となり、教授からの細かな指導を受けにくかったから。（マスコミ・広告／23歳／東京都）
・大学が要求する論文のレベルがどれくらいかわからず、自分が書いた論文で合格できるか不安だった。（生保・損保／26歳／神奈川県）

「卒論を提出期限までに仕上げられるかどうか」のコメントにあったように、卒論は就職活動と時期が重なります。場合によっては就活の面接で卒論のテーマなどを聞かれることもあるので、早い時期から卒論のテーマや方向性を決めておくことが重要です。

また、大学によっては新型コロナウイルス感染症に対応したオンライン授業が増えており、担当教授からの細かい指導が受けにくい状況にあることも、上のコメントからわかります。卒論にはなるべく早く取り組むようにしましょう。

まとめ：卒論は1年かけるつもりで取り組みを

卒業論文とは、最終学年でそれまでの研究成果をまとめる論文のことです。卒論が必須ではない大学もありますが、多くの大学が卒論の提出を卒業の条件として課しています。

卒論はレポートと違って、テーマ設定とオリジナリティが重要です。そのテーマはレポートのように教授から与えられるものではなく、自分で決める必要があります。研究に値するテーマの設定から内容の濃い論文を仕上げるのに、1年はかかると考えておきましょう。卒論で悩みや不安を抱えないためには、早い時期から準備を進め、テーマ設定や書き方などは適宜、担当教授に相談するとよいでしょう。

文／マイナビ学生の窓口編集部

［調査概要］
マイナビ学生の窓口調べ
調査時期：2021年6月
調査対象：20代の社会人404人