おすすめの東京の桜の名所11.上野恩賜公園

上野駅から徒歩3分の江戸時代からの桜の名所、上野恩賜公園は花見客が100万人以上訪れる日本有数のお花見スポットです。桜通りの桜は満開時が美しく、両サイドの桜の枝が歩道に迫るように伸びてきている様子に桜の生命力を感じます。公園全体でおよそ1200本の桜が一斉に咲くため、広々とした園内は桜と人の波でごったがえしますが、ところどころに咲くシダレザクラやカンフザクラなど濃いピンク色がアクセントになっていて、不忍池湖畔の弁天堂周辺の桜も花見スポットとして人気です。

おすすめの東京の桜の名所12.明治神宮外苑

秋のイチョウ並木が有名な明治神宮外苑ですが、春のお花見シーズンには約400本が咲き、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなど種類が豊富に咲き誇ります。一番人気は「聖徳記念絵画館」周辺の桜で、プロ野球東京ヤクルトスワローズの本拠地「明治神宮野球場」の近くで神宮バッティングドームの北向かい側がきれいと評判です。周辺一帯は、ランニング（外苑～赤坂御所～皇居）のメッカでもありますので、場所をとって花見、というよりは散歩しながら桜を楽しむスタイルがよいでしょう。

おすすめの東京の桜の名所13.播磨坂

文京区小石川にある江戸時代に松平播磨守の上屋敷があった播磨坂は、ソメイヨシノを中心に約120本の桜の木が並ぶさくら並木で、中には鬱金（うこん）桜など珍しい品種の黄緑色の八重桜も見られる桜の名所です。派手さはありませんが、中央部は緑道として整備され、周辺地域の方々の憩いの場となっています。毎年「文京区さくらまつり」も行われ、地元の小中学生の吹奏楽などが披露され賑わいます。和菓子屋三原堂の最中「播磨坂」は、桜の花びらの最中でとてもかわいらしい逸品です、ぜひおみやげにどうぞ。

おすすめの東京の桜の名所14.新宿御苑

新宿の広い敷地内に広がる桜並木は、いろいろな品種の桜が植えられているため、早咲きのカンザクラ、カンヒガンザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、カスミザクラとおよそ1カ月もの長い期間でお花見が楽しめます。およそ65種類1100本の桜がある新宿御苑の花見の歴史は、明治時代の皇室行事「観桜会」が元祖で、国内外の評価が高く、古くから「名花の御苑」と言われています。日本庭園やフランス式、イギリス式などの西洋庭園を楽しみながら、園内がピンクに染まる桜の時期を散策するのがおすすめです。

おすすめの東京の桜の名所15.浜離宮恩賜公園

国の特別名勝及および特別跡に指定されている中央区の浜離宮恩賜公園は、徳川歴代将軍によって何度も造園改修が行われ、十一代将軍家斉のときに完成しました。園内の海水の潮入の池や、池にかかるお伝い橋と中島の御茶屋などは、日本を代表する皇室の離宮とあって洗練されていて、日本と日本人の文化、侘び・寂びをも感じることのできる公園です。
その公園に咲くソメイヨシノや、ヤエザクラ、そして珍しい品種のウコンザクラやギョイコウなどはゆっくりと桜を愛でるにはぴったりの場所、まさに東京の桜の名所と言えるでしょう。

まだまだたくさん東京には桜の名所がありますが、2018年の春に是非チェックしたいおすすめの東京の桜の名所をご紹介しました。みなさんが素敵な春を迎え、笑顔でお花見ができますように！

執筆者：つかさあおい
学生の頃から趣味だった旅行は、いつしか仕事になりツアーコンダクター歴は15年。日本国内（47都道府県制覇）と海外（12カ国40都市）を旅するように。現在は旅行ライターとしてまだまだ日本人が知らない現地ネタを情報発信中。ディープでおもしろい国内旅行、その土地ならではの海外の歩き方をご紹介します。